やけっぱちのまりや その2
テーマ:ナイアガラ関連先日のエントリで書きました私のまりやベスト10、さらっと流してしまっていましたが鳥肌音楽らしくあらましなライナーみたいなものを書いてみたいと思います。
1 NATALIE (作詞:竹内まりや/作曲:竹内まりや/編曲:告井延隆)
コメントいただいたPurple_HazeさんやKonamamaさんが書かれているようにまりやの登場にウェストコーストの香りを感じさせるシンガーが日本にもやっとあらわれたという印象を持ちました。それともう一人カレン・カーペンター。81年のシングル「Natalie」はそんな気持ちを特に強く感じた曲です。スターになり故郷を忘れ純粋な心も見失ってしまったナタリーに”本当にそれでいいのかい?”と昔の恋人が問いかける。バックはセンチメンタル・シテイ・ロマンス。
そうそう結局僕はカントリー・ロックが好きなんです。
ちなみにこのシングルのB面の「アップル・パップル・プリンセス」のみ現在にいたるまでCD化されていないはず。ぜひとも今回のベストでCD化して欲しいのですが、まりやは嫌がるかもしれないですね・・・(一度スペシャル・サイトで試聴してみてください)
2 シンクロニシティ (まりや/まりや/達郎)
ひょっとして「Natalie」以来となるのかもしれないセンチとの共演曲。とすると四半世紀ぶりの邂逅か。「Natalie」もそうですがまりやの声はこういうミディアムのカントリー・ロックによく合うと思います。達郎と強力なタッグを組んで作られたアルバムの数々に唯一の不満があるとすれば、プロデュース/アレンジ/演奏が達郎という曲が多いためどの曲も同じトーンに思えてしまうところです。「DENIM」ではけっこうそこんとこがゆるくなっていて曲によってセンチやピカデリー色が強く反映されてRCA時代のようなシンガー=竹内まりやのアルバムという感じがします。このアルバムに強く惹かれるのはそこが理由と思います。「VARIETY」よりもヴァラエティに富んでいます。
ある時期同じ音楽を聴いていた二人が例えば30年後に同じ音楽が好きだった、それは偶然ではなく素敵なシンクロニシティなのです。
「NATALIE」もこの曲も告井さんのスティール・ギターが気持ちいい。
3 もう一度 (まりや/まりや/達郎)
山下達郎と結婚し一度アーチスト活動から引退したまりやが出産を経て我々の元へ帰ってきたことを高らかに宣言した84年のシングル。僕が社会人として働き出した日に発売されたということもベスト10選びでは大きなポイントになっています(笑)。現在に至るまで続く達郎との二人三脚を象徴するかのようなこれぞ達郎という多重コーラスで始まるPOPなナンバーでまりやののびやかなボーカルが印象的です。
サークルの先輩の披露宴2次会が銀閣寺サーカス&サーカスであった時に先輩夫婦の登場のBGMにお店のPAで大音量で流してもらったことを思い出します。(本当はB面をかけてもらうべきだったんでしょうけど・・・)
4 SEPTEMBER (松本隆/林哲司/林哲司)
79年発売の3rdシングル。「ドリーム・オブ・ユー」とこの曲がスマッシュ・ヒットし続く「不思議なピーチパイ」がCMタイアップもあり大ヒット。この時期のまりやは他人の歌を歌うアイドル・シンガーというスタンスでブレイクしました。そんなアイドル=まりやの中で最も大好きなのが「SEPTEMBER」。職業作詞家としての松本隆を最初に意識したのはこの曲だったかもしれません。 恋する夏の日が終わり別れの秋がやってくる、設定はありきたりですが短編映画を思わせるような松本隆の歌詞とアンニュィなまりやのボーカルがこの曲をありきたりではないラヴ・ソングにしています。松原正樹のギターもいい味出してます。
5 二人のバカンス (まりや/林哲司/林哲司)
80年7月発売の5thシングル。上の「SEPTEMBER」から一回りした恋する夏の歌。順序としてはこちらを先に聴いて次に「SEPTEMBER」を聴く方が良いのかも。サウンド的には初期松田聖子(大村雅朗アレンジ)から歌謡曲くささを抜き取ったような音をしている。ストレートに言えばマイケル・マクドナルド+エア・プレイ÷2というサウンドです。ギターは鈴木茂キーボードは清水信之アレンジは作者でもある林哲司、80年という年を強く感じさせてくれます。
6 タイム・ストレンジャー~テコのテーマ (まりや/まりや/達郎)
A面の「時空の旅人」が86年の角川のアニメ映画「時空の旅人」のテーマ曲でB面のこの曲は挿入歌だったはず、確か。こういうミディアム・テンポの曲での節回しに僕はどうしようもなく竹内まりやらしさを感じてしまいます。
達郎のギターいい音しているなぁ。
7 ラスト・トレイン (大貫妙子/達郎/達郎)
今回あらためて聴き直していて思ったのですが「ポートレイト」は名盤ですね。60年代ポップス、70年代ロックにあこがれた少女の気持ちを残しつつ歳相応のしっとり感も表現できるシンガーに成長したまりやが感じられます。その自信ゆえの「ポートレイト」というタイトルなのでしょうね、きっと。オープニング・ナンバーである「ラスト・トレイン」は彼女自身のライナーによればザ・バンドやJガイルズみたいな音楽を女がやれたらと考えていたら達郎がぴったりの曲を作ってくれたということのようです。いつもよりさらに低音で歌われるボーカルにまりやのこの曲への意気込みが感じられます。
途中あらわれるデュアンのようなスライドは松浦くんです。
8 人生の扉 (まりや/まりや/達郎&センチメンタル・シティ・ロマンス)
ダメですもう。元々こういうカントリー・ワルツに弱いのですが歌っているのがまりやでバックがセンチですからもうダメ。NHKの人気番組「SONGS」の第一回目にまりやが登場しラストに八ヶ岳の音楽ホールで細井豊のピアノをバック(実際はリップシンク)にしみじみと「人生の扉」を歌うという最高の演出によるプロモーションのおかげでこのアルバムはオリコン1位を獲得。女性アーチスト最高齢の1位獲得ということらしいですね(男性は小田和正)。konamamaさんのコメントではないけどその辺のマーケティングに抜かりはない人ですね。そういった意地悪な見方をしてもなおこの歌は「うんうん」と納得させられる何かがある名曲だと思います。
告井くんのマンドリンにノック・アウト!
9 恋の嵐 (まりや/まりや/達郎)
この間のエントリに書いたように僕はポップなまりやが好きなのでまりやのパブリック・イメージである「不倫」ものは大好きとは言いがたいのですが、この歌はいいですね。「ロング・タイム・フェバリッツ」に入っていても違和感ないカンツォーネを思わせる曲調はもちろんですが歌詞も素晴らしい。”ダンス ダンス ダンス” ”チャンス チャンス チャンス” 2番では”レイン レイン レイン” ”ペイン ペイン ペイン”という韻を踏んだ言葉を繰り返すまりやの歌にかなわぬ恋に身を焦がす女の切なさを強く感じてしまいます。
10 悲しきNIGHT&DAY (まりや/まりや/達郎)
三度「ポートレイト」から、しかしシングルは凄いジャケですね。これを見る限りやはりアイドルですね。まりやのライナーによると三連の昔っぽい感じはまりやが最も好むパターン(「リンダ」もそうでしたね)で、この手のアレンジは達郎しかいないということでまりやが30分で書き上げピアノ以外の全ての演奏を達郎が行なったとのこと。”あなたなしでは 生きてはゆけない-No I Can’t”のあなたはまりやによるとジュリーのことのようですが、ま実際はたっつあんのことだったんでしょうね。”この世で一ばん 素敵な人は-Yeah,It’s You!”なんて言われてみたいですね。
最後におまけ 28秒目のウィンクにドッキンドキッ(by kyon2)



















1 ■コンプリート・ベストのウェブ投票
僕は中間発表の結果を見て、ベストテンに入ってない曲から選びました。「本気でオンリー・ユー」、「フォエバー・フレンズ」、「人生の扉」です。「人生の扉」はさすがに外せなかったです。3曲だと難しいですね。