長崎県東彼杵(ひがしそのぎ)郡川棚町の川原(こうばる)地区で、毎年恒例のほたる祭りがありました。
私も東京で仕事を終え、駆けつけました。

毎年、この時期になると、数え切れないほどのほたるが舞うので、多くの人が集まります。
どうやら昔は森が揺れるほどほたるが現れたとか・・・

そんなにたくさんのほたるが舞うところっていったいどんなところなんでしょう?
 
川原地区に到着してびっくり!
なんて美しいところ!

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風情のある細い道を行くと、その先に棚田が現れました。
昔ながらの石を積みあげた棚田。

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(川原地区を抜けてさらに坂を登ると、そこは日本棚田百選にも選ばれている日向の棚田が連なっています)


四角い形の田んぼではなく、ゆるくカーブがついた美しい田んぼが段々になっています。
今でも住人たちはここでお米を植え、育てています。
ちょうど苗床を植え始めた時期。

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水を張った田んぼに太陽が反射してキラキラと輝き、山が映りこんでいます。

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(写真左に写っているオレンジの屋根の建物は170人もの支援者の寄付によって、屋根の修理も終わった公民館。川原の人たちが集う大切な場所です)

鳥のさえずりが青い空に響き渡り、澄んだ空気を吸い込みながら、幸せを噛みしめました。


なんといいところだろうと。
この風景こそ、私たち日本人が愛し、次世代に残していくべきふるさとの姿だろうと。

実はこの川原地区は、1962年にスタートした石木ダム計画の水没予定地なのです。
(2015年1月12日のブログにダムについて詳しいことをアップしたのでそちらもチェックしてください)

これまで50年以上も実現に向けた具体的な動きがなかったのにもかかわらず、2013年に国が事業主である長崎県と佐世保市に対して、事業認定の公示というお墨付きを渡したのです。

しかし、ここは何世代にもわたってたくさんの人々が暮らしてきた場所で、現在も13世帯60人もの方が美しい自然の中で日々生活を営んでいます。
13世帯60人の中には、赤ちゃんから中高生、30代の若い夫婦、お年寄りが仲良く暮らしています。

石木ダムの計画は、彼らの生活を奪い、故郷を奪います。
美しいほたるが舞う日本の大切な原風景も奪います。

本当にこのダムは必要なのか、もう一度考える必要があるのではないでしょうか。

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石木川は想像していたよりも遥かに小さいけれども美しい川でした。ここにたくさんの生き物が生きているんだなぁ。



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写真左後ろがほたる祭りのテント!足には長靴!(笑)

さて・・・ほたるはというと・・・

暗くなると、ほたるが次々と現れ始めました。
呼吸をするかのようなリズムで光を放ち、消え、そしてまた放ち・・・
真っ暗な田んぼに舞うほたるはまるで、人魂がさまよっているようでした。
遠い昔にこの場所に暮らしていた先祖たちが舞い戻ってきて、訴えかけているようにしか見せませんでした。

どうか、この美しい場所を未来に残してくれよ、と。

実際にここにきてみて、こういった出来事は他人事ではないと感じました。
いつ自分の身に同じようなことが起きてもおかしくないのだと。
ここに暮らす人たちの顔を見て、様々な話を聞いて、同じ時間を共にした今、私もなんとかこの美しい場所が守られるように、できる限りのことをしたいと感じました。

皆さんの中で気になる方がいれば、ぜひ以下のサイトをまずご覧ください。

失われるものは美しいもの

このサイトの中に署名のリンクがありますので、そちらもぜひお願いいたします!







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