昨日は、「シーモアさんと、大人のための人生入門」を観に行った。iTunes でダウンロードして一年前に観ているのだけれど、間違って受け取っていないかの確認と、もう少し大きい画面で見たかったからだ。

 

 

今回は特にシーモアさんが弾いている時は、スクリーンを見ずに音だけに集中することにしてみた。一番気になったのは、シーモアさんが所有しているピアノの音と、スタインウェイ・スタジオでシーモアさんが気に入ったピアノの音である。

 

映画では、曲の中でその二台の音が交互に入れ替わるように編集されている。どう考えても女史から貰ったピアノの方が深い味わいがあると思うのは、自分だけだろうか。劇中では「このピアノは今迄で出会った最高のピアノ」と選定したピアノを評していたけれど、色々なしがらみがあるのだろうと予想している。

 

しかしバッハの教会カンタータは良いですね〜。この曲を聴くと心が静まります。そういえばこの映画を観て、弾いてみたくなったのだった。

 

 

それからこれは前見た時も気になっていたのだが、マスター・クラスに出てくるベートーヴェンのソナタを弾いていた女性は、本当に納得していたのだろうかと言う点。マスター・クラスの問題点は前にも記事にしたけれど、定期的に受ける普通のレッスンとは明らかに性格は違う。

 

しかしそんな事より一番大切なのは、シーモアさんの音楽に対する愛が伝わったかどうかの方が問題なのだろう。自分の講座では何か伝わったか気になっていたが、お世話をして戴いた荒井千裕先生が記事にして下さっている。改めて感謝申し上げます。