ことばよりも印象を

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子どもが成長するにしたがって、教師の言葉や態度から、「本音か。」「建て前か。」を感じる力が強くなります。
「本当は、そう思っていないのに。」と子どもが感じることがあれば、教師の思いは半分も伝わりません。
これでは、一生懸命に子育てに力を注いでも、無駄なエネルギーを費やしながら子育てをすることになります。
ここで役に立つのが、メラビアンの法則です。
私たちは、子どもに何とかわかってもらいたいと年齢が高くなるにつれて、言葉を多用し、理解を深める努力をします。言葉が不足すると誤解を招いたり、曲解したりすることがあり、当然と言えば当然です。
しかし、言葉以上に相手に伝わるものがあるのです。
それは、言葉を発する時の姿勢や表情、態度などという非言語に当たるものです。
心理学者メラビアンは矛盾したメッセージが発せられたときの受け止め方について実験しました。

言語情報(話の内容)7%
聴覚情報(口調や話の早さなど)38%
視覚情報(表情、しぐさなどの見た目)55%
つまり、話の内容よりも、その人から受ける印象がかなりの影響を受けるということになります。
例えば、「すごい」と言う言葉を使うことがあると思います。
この時、どのように「すごい」を表現し、子どもに伝えると効果があるかということです。
言葉の内容から考えると、きっと普通ではなく卓越した姿だと子どもに伝えたいということになります。
しかし、その言葉よりも、子どもは、その時にどんな印象を教師から受け取るかということがとても重要になります。
顔を見ることなく、抑揚もなく淡々と「すごいね。」と言われても、すごさをあまり感じないということです。この事は、私たちが日常的に人との会話を通して感じることと同様です。
もし、目を丸くして、いつもよりも大きな声で喜びの表情で、頭を撫でて「すごいね。」と子どもに伝えるとそれは、「私は、すごいんだ。」と感じやすいということになります。
忙しい毎日を過ごすことの多い教師が、「忙しい。」という気持ちをもっていると、体のどこかにその忙しさが現れ、それが子どもに伝わっていきます。
その「忙しい」という気持ちをもちながら褒めても、本気で褒められたと、子どもは感じていないと判断した方がよいでしょう。
つまり、「本当は、ダメだと思っているのでしょう。」「本当は、面倒だと思っているのでしょう。」などと子どもは常に教師の姿を見て、判断していると思った方が正しい判断になるということです。
何事にも小手先ではなく、本心で子どもにぶつかることが、子どもにはよく伝わります。子育てに悩めば、その悩みが子どもに伝わります。
私は、私以上でもなければ、私以下でもありません。素の私を子どもにぶつけるしかありません。
飾っても見破られます。素の自分で子どもと向き合い、伝えたいことは本気で伝えるようにするとよいと思います。(※困っていたら、困っていると素直に伝えるしかありません。)
 
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 ファミリーアシスト あすなろ教室では、子育てで悩みやストレスを抱える親さんや先生
 向けのメール相談やスカイプ相談を承っています。
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2学期の過ごし方

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 夏休みが終わり、いよいよ2学期が始まりました。学校生活のリズムを取り戻し、充実した2学期になるように準備をしたいと思います。
2学期は、1年のうちで一番長い学期です。
1学期や3学期と異なる点を挙げてみます。
①今の学級集団に慣れているため、自分らしさを発揮しやすい。
②長い時間をかけて達成できる目標を設定することができる。
③行事が多くなり、集団の質を高めるための役割を担う機会が多い。
 
 このことからわかるように2学期は、お子様の能力を伸ばすよい機会と考えることができます。
 
<自分らしさを発揮する>
お子様のよさを生かすために、日頃の会話によさを褒める機会を増やしましょう。
 
・行動や考えのよさに自信をもつ言葉かけをする。
「あなたのしている事は、すごいね。」
「あなたの考えている事は、素晴らしいね。」
 
・気になる所は、否定するのではなく、可能性をもっていることに気づく言葉かけをする。
「力があるのに、十分に力を発揮していない。」
「本当は、価値があることを知っているのに、逃げているだけ。」
 
<高い目標に向かう>
現実に振り回されるのが子どもです。現実から少し離れて、少し先を見据えて方向性を示すことができるのは育てる側です。目標が高くなると、子どもは、楽な方向に逃げたり、辛い事を避けたりします。能力を十分に伸ばすために、逃げたり、避けたり、誤魔化したりする姿があった時の言葉かけが重要です。
 
「逃げないで!必ずできるようになるから。」
「気持ちはわかるけど、ごまかさないで!」
「避けたい気持ちはわかるけど、乗り越える力をもっているから大丈夫。我慢して。」
 
<役割を自覚する>
集団の中で十分に力を発揮するためには、与えられた役割を十分に理解することが必要になります。その役割の意味や価値をきちんと教える事が必要です。「やりなさい。」という行動レベルの話よりも、意味や価値に気づいた方が自ら考えてよい動きを作りだす事が出来ます。意味や価値に気づく言葉かけが重要です。
 
「あなたがしていることには、こんなねうちがあるから、やり切ることができたらすごい。」
「あなただから任されている。あなたらしくできることが素晴らしい。」
「あなたは大事にされている。ありがたいことだ。」

お子様が、どんな行動を取ろうとも、言葉かけ次第でお子様の育ち具合が変わります。
 
なぜならば、育てる側の無意識がそのままお子様に伝わるからです。言葉かけを変えることは、育てる側の無意識に働きかけることになります。
 
お子様のよさと可能性を信じることが、言葉や態度になって現れます。否定することは、可能性を信じていないというメッセージがお子様に伝わります。
ですから、これらの言葉かけを意識することから始めていただけるとよいかと思います。お子様のために役立てていただけると幸いです。
 
インパクトと繰り返しによって、無意識をコントロールすることができます。是非ご利用ください。
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意志の強さ

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日々忙しく生活をしているために、夢や希望がなかなか叶わないと思っている人がいるかもしれません。

夢や願いが叶わない一番の原因は、忘れることだそうです。

夢や希望を叶えたいと思った時、その思いをどれほど思い続けることができると願いの達成につながります。

それは、繰り返し思っていると無意識のうちにその夢や希望が現実のものとして受け止められるように思い込んでいくからです。

願いがなかなか叶わないのは、この思い続けることの難しさがあると考えた方がよいかもしれません。

願いが大きければ大きいほど叶えたいという意志の強さが必要になります。
それは、越えなければならない課題をクリアしなければならないからです。

もう無理だと無意識が思い込むと願いの実現は遠のいていきます。

願いを叶えることは、今の状態を変化させることになります。無意識は変化を嫌うため、今の状態を維持しようとします。

そのため、願いを叶えない方向の力が働きます。忙しくして今を生きようとさせるのも無意識の抵抗と考えることができます。

その力に反発して、強く願うとまた、これも無意識の罠にはまっていくことになります。

つまり、願いを叶えない自分を実現させていることになります。
強く願うということは、今は願いを叶えられない自分が前提だということです。これはまさに無意識の思うツボです。

これらの無意識の抵抗を打ち負かすのは、意志の強さになります。

力を入れるのではなく、淡々とすべきことをするのです。どのような感情が起きようとも、ただただ淡々と事をするのです。

これは、なかなか難しいものです。
感情が湧き上がるということは、無意識の抵抗にあっていることですから、この感情に流されている(感情的になる)と無意識の力に負けていることになります。
これでは、願いを実現させることはできません。

ですから、湧き上がってくる感情に打ち勝つことも意志の強さになります。



意志を強くするためには、「決めたらする」という習慣を身につけるところから始まります。

言い訳をして逃げ出したくなるのも無意識の抵抗です。
忘れてしまうのも無意識の抵抗です。

この事を考えると、嫌な事に立ち向かうことが一番効果があがりそうです。

「嫌な事から逃げないで、進んでする。」・・・・これが意志を強くするために必要な姿勢のように思います。


例えば、願いをもって子育てをしようとするとき、感情的になってはいけない理由はここにあります。

つまり、感情は、無意識の抵抗です。感情的になるということは、現実が願い通りになっていないことを受け入れたことになります。

感情が湧き上がった時、その感情と共にいると、無意識に汚染された状態になります。

願いを叶えるためには、その感情を脇において、「ああ、感情的になっているんだ。」と冷静に自分を見ているもう一人の自分を用意しなければなりません。

そのもう一人の自分と共にいる時、願い通りになっていなくても、淡々と行動することができ、願いを叶えやすくなります。

具体的な例を考えるとするならば、子どもの行動が思い通りにならないときに、「何が原因なのだろう。」「私の対応の何がいけなかったのだろう。」「別のやり方はないだろうか。」などと自問自答することがそれになります。これならば、感情から離れることができます。

この場合、子どもの反応は、無意識に勝つ自分なのか、それとも無意識に負ける自分なのか意志の強さを無意識に試している機会と考えることができます。

感情が湧き上がりながらも、冷静に対応することこそ、意志の強さが要求されます。

私自身、無意識の抵抗に会い、なかなか冷静に対応できない意志の弱さを感じる毎日を過ごしています。

意志の強さこそが、育てる側の大きな力だと思います。

願いを叶えないように働く様々な力が外からも内からもやってきています。

私たちは、無意識に意志の強さをいつも試されています。
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状態管理に努める

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新年度が始まり、約1か月が過ぎました。子どもたちの様子はいかがでしょう?

今の時期になると、どの子も年度当初の緊張感が取れ、自分らしさを発揮する機会が増えてきます。

自分らしさを発揮し合うため、トラブルが増えてくるのもこの時期です。

これは、子どもたちが自分の生きやすい環境を作ろうとするからです。

この時、子どもたちの中には、うまく我を出せず我慢をしたり、対応の仕方に戸惑ったり、孤立したり、いろいろな姿が見られます。

中には、学校に行きたがらなくなったり、学校でのトラブルを訴えたり、学校生活の不満を親に訴えたりすることがあります。

親に訴えることにより、親の注目を自分に向け助けてもらおうとする無意識の働きによるものです。

これが、親からの苦情として訴えられてくることもあります。

 

子どもが言葉で訴える内容は表層的なもので、実際にはもう少し深いところで問題を抱えていることがよくあります。そのため、子どもの訴えることだけにとらわれると問題の本質を見失うことにもなります。

親からの訴えは、事実と異なることがあったり、誇張されてたりすることがあります。
事実と異なっているなどと反発してみても仕方ありません。何か訴えたくなる子どもの心に寄り添うしかありません。

この時、事実を確認するなど保護者の言動に翻弄されてしまうと、本質が見えなくなってしまうことになりかねません。

「学校生活への不満は、どこからくるのだろう。」「本当の問題は何だろう。」と探る気持ちで、じっくりと子どもを観察しながら、子どもと話をすることで、問題の本質を探ることができます。

保護者が訴えてきた子どもが、どのような位置づけになっているのか、個々の問題というよりも、学級経営をする中でのその子の位置づけを見つめ直すことになります。

差別なく、平等に扱っているだろうか。さみしい思いをさせることはないだろうか。孤立させてしまっていることはないだろうか。などと自分の学級経営の課題を探る機会にもなります。

自分の思い通りの学級経営をするために、依存の関係を築くような刺激を与えているとこのような問題の発生は多くなります。
(みんなと同じ事ができない子どもを集中的に指導する。飴と鞭を使いながら指導する。子どもの意見を聞き入れず、正論を押し通す等)

この時、役立つのが非言語的コミュニケーションです。(コミュニケーションには、2種類のコミュニケーションがあります。言語的コミュニケーションと非言語的コミュニケーションです。)

子どもの表情、声の調子や姿勢、呼吸、行動などが非言語コミュニケーションになります。実際には、非言語的コミュニケーションの方が言葉よりも子どもが訴えたい本当の内容に近くなります。

非言語コミュニケーションは、何となく感じるというものです。言葉に表せられない分、かなり曖昧ですが、この方が言葉よりも確かです。ある学者によれば、言語:非言語=1:9(メラビアンの法則→言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%→)と言われます。

これは、本当はしたくないけど、教師の思いを察して子どもが動いていることはないか、探る時に役立ちます。
例えば、子どもの視線、行動、発言の傾向などを観察してみると、教師に褒めてもらいたいという気持ちから取り組む子どもを見つけることができます。
教師の前と友達の前とでは、対応の違う子どもを発見することもできます。

ただ、この観察力も子どもへの思い込みがあると劣ってしまいます。
「あの子は、こういう子だ。」という固定観念としてみていることがそれです。
どの子もよさと可能性をもった存在として、可能性を探り続ける目で眺めることが重要になります。

また、忙しい毎日を過ごしていると、どうしても子どもから目を離す機会が増え、正しい判断ができなくなります。ストレスを抱えているとそれも判断を誤らせる要因になります。

このように観察の精度は、観察する教師の心の状態に大きく影響されます。穏やかに日々の生活を送ることが、観察の精度を高めることになります。


問題が発生した時こそ、自分の判断が冷静で、客観的になっているかを見極めるもう一人の自分を作り出す必要があります。

これには、少し離れて、自分を見つめる機会を作ることが必要です。

実際のやり方として、

椅子に自分を座らせ、その自分が椅子に座っているイメージをもちながら、椅子から離れて、観察します。

椅子に座っている自分の表情や顔色、姿勢、服装、呼吸そして、背景の色等を想像します。

冷静で、客観的に判断している自分の状態と比較してみます。

できる限りこのような状況にならないように、日々健康で穏やかな重質した生活を送ることが子どもにもよい影響を与えます。

子どもたちのためにも、十分な休養と睡眠を取り、健康な毎日をお過ごしください。

子どもの感情を切り替える

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幼い子どもがダダをこねて泣き出しています。何とか泣き止ませようとあの手この手を使って子どもと格闘しているお母さんの姿をみます。
子どもの感情を早く切り替えることができれば、格闘することも少なくなると思います。

あの手この手の中に必ずヒントがあるはずです。
ただ、この時、子どもではなく、なだめている親のこだわりが強いと感情の切り替えに時間がかかることがあります。

例えば、おもちゃを買ってもらいたいのに買ってもらえないから、ダダをこねている子どもに
「このくらいの事は、我慢しなさい。」
「~がすむまで我慢しなさい。」
「いつまで、ダダをこねているの。そんなわがままは聞きません。」
「もう、お兄ちゃんでしょ。弟が我慢しているのに情けない。」
等と言って、子どもと対話している姿を見かけます。

これらは、すべて、子どもの気持ちを切り替えることにはならず、おもちゃを買わないという出来事から抜け出すことはできません。

それは、子どもに応対する親の方が、この出来事にこだわっているためです。

この出来事に関わる親の考えを話題にしているからです。

我慢しなさい・・・・買ってもらいたいという気持ちがある
~がすむまで・・・・すむまでは気持ちをもち続ける
そんなわがまま・・・出来事に関わる生き方を扱われる
お兄ちゃん・・・・・変えることのできない普遍の立場で扱われる

買ってもらえないことを子どもが諦めれば済むことなのに、子どもの感情を引きずらせたり、より複雑な感情にさせたりする言葉を投げかけることになります。

これでは、なかなか感情を抱えた状態から抜け出せません。

別の話に切り替えたり、立ち直らせたりする言葉にすることで、気持ちを切り替えるきっかけを作ることができます。

刺激は、五感しかありません。その五感を刺激する言葉かけを使います。

・別の風景を見せる。好きなキャラクタを見せる(視覚)
・雰囲気を変える場に移る。動く。活動する。(身体感覚)
・好きな物を食べる。(味覚)
・好きな音楽を聴く。好きな声を聴く。(聴覚)
・おいしそうな匂いを嗅ぐ(臭覚)

刺激を変えることに力を注ぎ、おもちゃを買うことよりも強い刺激を与えることで、感情を変えることになります。

今という時間の中に感情の座は1つしかありません。

ですから、役立ちます。

これは、出来事から抜け出すための新たな感情の座を別の刺激で与えるということになります。

一度試してみてはいかがでしょう。

誰にでも利き手があるように、感覚にも利き感覚があります。
優位となる感覚を見つけ出せば、うまく利用することができます。
新たな刺激を与えるための知恵を使うことが、子どもの感情を切り替えることにつながります。

4つの不

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私たちは、幸せになりたいと願っています。お金がたくさんあれば、幸せだと思っている人もいますが、お金がたくさんあっても幸せを感じていない人もいます。物が豊かになれば、幸せだと思っている人もいますが、物が豊かになっても、幸せを感じていない人もいます。

お金がたくさんあれば、あるほど幸せで、物がたくさんあればあるほど幸せかと言えば、そうでもなさそうです。

また、どれだけのお金があれば、幸せで、どれだけの物があれば、幸せだという事でもなさそうです。

どうも、幸せとお金や物とは大きな関係はないように思います。

昔、自然の家に勤務したことがあり、そこでは自然体験を行っていました。

自然体験は、4つの不を学ぶ機会になります。

「不足」・・・物が足りない
「不便」・・・何をするにも時間がかかり、スイッチ一つの生活とは無縁です。
「不安」・・・いつ、何が起きるかわかりません。闇の怖さもあります。
「不自由」・・・自然相手では自分の思い通りにはいきません。

近年のアウトドアブームでは、これらの「不」を感じることなく快適に過ごすことができるようですが、本来の自然体験をするには、この4つの不が必要です。

私たちの脳は、空白を嫌います。

まさにこの4つの不は、脳が嫌うところです。

そのために、脳は、一生懸命に空白を埋めようとして働きます。

「不足」「不便」「不安」「不自由」を解消するために情報を集めたり、知恵を使ったり、行動を起こしたりします。これが楽しさや豊かさにつなががります。

結果ではなく、解消する過程に楽しさや豊かさがあります。

お金があるからではなく、お金を作ろうと知恵を絞る
物がないから何とか物を用意しようと知恵を絞る

ここに楽しさや豊かさがあります。幸せな気分を味わうことができます。

現代社会では、結果を求める余り、この知恵を絞っている過程を楽しむゆとりがないように感じます。

例えば、「お金を貯めて家を建てよう。そして、その家で幸せに暮らそう。」と家族みんなで一丸となって、情報を集めたり、知恵を使ったりし、協力しながら生活すれば、家を建てるまでの日々の生活は楽しいものになるはずです。

ところが多くの家庭を見てみると、子どもは自由に過ごし、親だけがお金を貯めるために苦しんでいるように感じます。

「子どもだけには、不自由な生活はさせたくない。」
「今、私が我慢すれば、いい。」

などと、親が子を思う気持ちから、自分だけを犠牲にして生きているように思います。

実は、子どもは、不自由を感じていないから、知恵を使わずに過ごしてしまいます。子どもが知恵を使って能力を伸ばす機会を奪っていると考えることができます。ある意味、子どもは、お金や物を作ることに一生懸命働く親の犠牲になっているかもしれません。

多くの家庭の子どもたちは、家に帰れば、スイッチ一つの生活が待っています。それが当たり前のような生活が待っています。
寂しさを感じないようにテレビやゲームをして過ごすこともできます。冷蔵庫の中には、食べ物が用意されています。おなかがすいたらすぐ手の届くところに物があります。

知恵を絞ることもありません。欲求のままに生きていくことができます。
これでは、子どもの心を育てることにはなりません。

親は、働くために子どもを預けることにもなっています。

このような環境の中で子どもを健全に育てることは、かなり難しくなっています。

家族の一員として支え合うためには、子ども自身にも、4つの不を親と共に味わう生活が必要です。

家族で一緒に取り組むからこそ、子どもは、親を気遣ったり、思いやったりする気持ちが育ちます。

子どもの社会で人間関係をうまく築くことができないのも、家庭での営みに子どもが親と関わり、一緒に苦難を乗り越える機会が少ないことによるものだと考えた方がよいでしょう。

4つの不を味わう体験がなければ、わかりませんし、できません。

現代社会を見ていると、不足、不便、不安、不自由のない生活を子どもたちだけがしているように感じます。

このような生活をしている子どもたちは、どんな子どもに育つのでしょう?将来が少し不安になります。

4つの不を解消する過程を家族一緒に営み、苦労を共にする、楽しさを一緒に味わう・・・・そんな機会を少しでも作って子どもを育てたいと思います。

子どもたちが生きて働く時代は、今よりももっと多様化し、厳しい状況になることは予想できます。その時に働くのが、この「4つの不」からの学びです。

多少の不便、不足、不安、不自由があっても乗り越えるたくましさを養いたいと思います。

このたくましく生き抜く力を養うためにも、4つの不を今の生活の中で味わいながら、家族一緒に乗り越える機会を作り、一緒に情報を集め、知恵をしぼり、行動する生活をしてほしいと思います。

感情のコントロール

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誰にも平等に時間は与えられています。ただ、その使い方で生活の豊かさがかなり変わってきます。

1日24時間すべてを自分の思い通りに使っている人はいないと思います。
私たち人間は、感情の動物と言われるように、一日の中でもかなり感情が動きます。
その感情に動かされて、仕事をしたり、余暇を楽しんだり、家庭の団らんに使ったりしています。

しかし、仕事、余暇、団らんの一つ一つをとっても、100%その時間を効果的に利用しているかと言えば、そうではありません。

・何らかのストレスを抱え、イライラしているとしている事の効率が悪くなります。
・楽しいことをした後に、しなければならないことにすぐに気持ちを切り替えることができればよいのですが、なかなかうまく切り替えができない時があります。すると、取り掛かりが遅くなります。
・悩みや不満があるとその事に時間を費やすことになり、していることが十分にできません。

このように考えると、いかに感情をコントロールすることが重要なのかがわかります。

コントロールがうまい人はたくさんの事ができたり、効果的に時間を使ったりすることができそうです。

この感情に大きな影響を与えるのが、自分が長年培った見方・考え方(価値観)になります。

一つの出来事でも、その出来事を体験して、現れてくる感情は人によって異なります。

早く、簡単に、場所も取らずに感情を切り替える方法を知っているとうまく時間を使うことができます。

私が利用している感情のコントロールの方法を紹介します。

● 感情を物として扱うことで、切り替えを早くすることができます。

・深呼吸をし、落ち着きを取り戻す。
深呼吸をしていると次第に落ち着きを感じるようになります。
それと同時に、次第に今まで感じていた感情が薄れていくのを感じるようにします。
(感情が変化していくという感覚を味わいます。自分の内面を観察することになります。今まであった感情の形、大きさ、色、重さなどを想像し、次第にそれが薄くなったり、形が変わったり変化していく様子を観察します。)

・軽くジャンプして、今の感情を振り払う。
身体に物としてついていると考えれば、身体から離すことができます。ゴミでも身体についているような感覚で、身体をゆすったり、飛んだりしながら、それを取り除くというやり方です。)

● 感情を形あるものとしてとらえる方法とは別に、その感情の意味を変えるという方法も役に立ちます。

・自分の使命を明らかにする。
今の感情が湧きあがってくるのは、何故だろうと考えたり、感情に振り回されている自分を感情とは別に「自分の使命は何か。」を考えたりします。

・今置かれている状況を客観的に見る。
今の自分を今いる場所に置いたまま、今いる場所から少し離れて、その自分を観察します。感情に動かされている自分とそれを眺める自分を作り出します。そして、その両者を観察します。何かに気づくことがあります。その気づきが、感情のコントロールに役立ちます。


さて、あなたはどんな方法をもっているのでしょう。

自立を考える

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自立を辞書で調べてみると「他からの支配や助力を受けずに、存在すること」と書かれていました。

この「他」を子どもたちの置かれた状況で考えてみると、身近な家族、教師、友人、などが最初に浮かびます。

「その他からの支配や助力を受けない」という事は、

・誰々に言われたからする
・誰々に助けてもらってする

ということではなく、自分で考えたり、自分一人でやったりすることになります。

自立が進めば、自分で考えたり、自分一人でやったりすることが次第に増えていきます。

その姿を私たち育てる側は、望んでいます。そして、育っている姿を見るたびに嬉しくなります。
ただ、この時、子どもへの愛情から、手を差し伸べたくなった時、つい手を出してしまうこともありますが、それが自立を妨げている事に気づかないでいることがしばしばあります。

子どもへの期待があると、

もっと早くしてほしい。
もっとうまくしてほしい。
もっと考えてやってほしい。

などとちょっと欲が出てしまいます。

この時、子どもが同じ欲をもっていれば、これは、自立になります。また、この気持ちを察して動くことも自立になります。

こちらの願いを強引に押しつけたり、誘導したりすると自立から遠ざかることになります。

もし、この時、押し付けでも何でも、今必要だし、これをしないと次に進めないなどと考えて手を差し伸べたとしても、これは育てる側の一方的な思いでしかありません。

子ども自身が考え、判断できる時間を与えることが必要になります。「そんな悠長なことは、言っておられない。」と感じるかもしれません。

ここには傲慢さがあるのではないかと感じることが多くなりました。

育てる側に相手を未熟だと思い、依存や支配の関係で成り立っているため、対等な人間としての関係が築けないために起きていることだとなかなか考えられないのではないでしょうか。

子どもなりに、困っている相手だったら、何とかしたいと考えます。助けてほしいと願っていれば、何とか助けようと動こうとします。

経験が少ないために、うまくできなかったり、動き方がわからなかったり
することはありますが、その気持ちはもっています。

困っているから、助けよう。
仕方ないから、手伝おう。
悲しそうだ。(苦しそうだ。)何とかしたい。

この思いが、行動に結びついたとき、自ら判断し、自ら考えて、行動したことになります。

相手を察することをせず、自分の思いばかりを伝えていると、子どもは、その姿を真似ます。

つまり、育てる側が子どもの思いを考えず一方的に伝えるから、育つ側も一方的になっていくのです。

子どもを察することをするから、子どもも私たちの思いを察して動いてくれるのです。

この関係を築かないから、自立が遠ざかると考えたのです。

目の前の行動に振り回されることなく、その行動の裏にある子どもの温かい、豊かな心を察するところに着目したいものです。

きっと子どもを素晴らしい一人の人間として見ることができると思います。

依存か自立か

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子育てには、信頼関係が必要不可欠だということは、誰もがわかっています。

関係ですから、育てる側と子どもの両者が同じ思いでなければなりません。

育てる側が子どもに心を開いて信頼関係を築こうとしても、子どもにその気がなければ、育ちません。

また、子どもが心を開いて信頼関係を築こうとしても、育てる側にその気がなければ、これも育ちません。

ただし、子どもが心を開くのは、信頼だけではありません。依存している場合も心を開きます。

目指すのは、子どもの自立です。依存している子どもは、いつまで経っても自立できません。
育てる側が自分の意に沿って子どもが動く姿を見て、育ったと思っても、それが依存関係で成り立っていたとすると、その姿は持続せず、消えてしまう可能性が高くなります。

依存に基づく子どもの思いは、
・褒められたい。
・認めてほしい。
・わかってもらいたい。
・見ていてほしい。 など
という気持ちになります。その気持ちが行動となって現れます。

これらの思いがあるから、意に沿って子どもが行動しているのか、自立して子どもが行動しているのか、どちらなのかを見極めなければなりません。

自立している姿だと錯覚していれば、その後の指導の手を打つことができません。

例えば、

褒めるのをやめても、できているだろうか。
見ていなくても、できているだろうか。
顔色を気にする姿はないだろうか。
自分で考えられるはずなのに、相談したり、確認したりすることはないだろうか。

など、自立を疑うための問いかけ、子どもの姿を観察します。

もし、子どもが自立していなければ、次のような行動になって現れます。

褒めるのをやめると取組が停滞したり、鈍化したりします。
いないところでは、別の姿を見せます。
目線が、必ず育てる側に移ります。
話を聞かないと、何とか聞いてもらおうとする行動をします。
(泣いたり、反発したり、わざと失敗したり、行動は様々です。)


ただ、依存している子どもが、いきなり自立ができるわけではありません。
頼りたいという子どもの気持ちを徐々に自立へと向けていく指導が必要になります。

「大丈夫だよ。」
「一人でもできるよ。」
「見ていなくても、できるね。」
「自分で考えて、できたね。」
「自分で決めたね。」

などと自立することの素晴らしさを伝え続けることで、次第に自立に対する目が育っていきます。

また、これとは別に育てる側に依存はないだろうか。疑うことも必要になります。

・「子どもに任せてもできるかな。」と心配する
・子どもから離れがたい

そんな感覚があると依存につながります。

「大丈夫だ。きっとあの子ならば、できるはずだ。」
「失敗しても、必ず立ち上がるはずだ。」
「様子を見守ろう。」

などと冷静に判断できれば、自立を応援する育てる側になります。

さて、目の前の子どもの育ちは、本当に自立している姿だろうか。それとも自立していると錯覚している姿だろうか。どちらなのでしょう?

動き出しのエネルギー

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時間は、止まることなく流れています。しかし、それに区切りをつけることで、新たな歩み出しができます。

今年度を終えようとしている今は、その区切りをつける時期です。

区切りをつけることは、今立っている場所から、過去を眺める、今と比較することになります。

どんな違いがあるのか、その変化を見つめることになります。
自分が願う方向に進めば、成長ととらえることができます。

そして、この時期だから、例えば「この1年間で子どもはどれほど成長したのだろう。」と考えることになります。

この時、「できるようになったこと」を成長ととらえることが多いように思います。

もう少し深く成長をとらえるとするならば、意識レベル(ニューロロジカルレベル)で考えることができます。

1 環境レベル(人、物、状況、場など自分を取り巻く周りの様子)の変化
友達が増えた、住まいが新しくなった、ゆとりの時間が増えた等

2 行動レベル(行い、ふるまい、行動など)の変化
早起きや挨拶するようになった、怒ることが減った、笑顔が増えた等

3 能力レベル(学力、生活力、技など)の変化
読む力がついた、早く計算できるようになった、ライセンスを取った等

4 価値観レベル(見方・考え方、価値観など)の変化
考え方が変わった、深く物事をとらえるようになった等

5 自己認識レベル(あり方、立場、役割など)の変化
教師として認められるようになった、~の役になった等

見方や考え方を変えるのは、大変難しいと考えている方が多いのではないでしょうか。今までに身につけた癖のようなものですから、なかなか変えられないと考えるのも当然です。

ですから、もし、見方や考え方が変わったとしたら、大きく変化したととらえることができます。

行動は、見方や考え方よりも変えやすいと感じる方も多いのではないでしょうか。

変化を行動だけでなくこれらの視点から見ることが、自分を大きく変化させることになります。

この5つの中で一番大きく影響を与えるのが、自己認識レベルになります。


変化は、どのレベルから始まるのでしょう?

私の経験から、
●環境が変われば、行動が変わります。
●行動を繰り返すと能力を身につけることができます。
●能力が身につくとその能力に合った考え方をするようになります。
●立場になるとその立場で考えようとします。
●見方や考え方を変えると立場を変えることができます。

これらのことから変化は、どのレベルから始まるということではないように思います。

大事なことは、これらのレベルがあることを理解し、行動れべるのような部分にとらわれるのではなく、全体として変化をとらえることです。

行動が変わったということで喜んでいても根本的な変化ではないかもしれません。根本的な変化でなければ、状況が変わるとまた元に戻ってしまうかもしれません。

根本的な変化にするためには、繰り返しをしなければ、身につかないことは確かです。

一時的に、強い衝撃を与えることで変化を期待するならば、1や5のレベルがよいのではないかと考えることができます。

例えば、
ア 服装を変える、場所を変える、時間を変える、勉強机(部屋)を用意するなど環境を変えること

イ 「~年生になったから。」「お兄さんになったから。」「~の役になったから。」と自己認識レベルを刺激すること

などで変化することができます。

どちらにしても、変化をもたらすには、かなりのエネルギーが必要となります。

アの場合は、お金や時間が必要になります。
イの場合は、本人が自覚しなければなりません。

それよりも、エネルギーの使い時が、重要になります。

準備や練習に時間をかけることで成果を上げるということはきっと経験済みではないでしょうか。

つまり、動き初めにどれだけのエネルギーを使うかによってその成果が違ってきます。

年度の区切りとなる今こそ、そのエネルギーを使うのにふさわしい時期です。

変化をするためには、今この時期を逃せません。

次のステージに上がるためには、全体を眺めた上で、どのレベルに力を注ぐのか、そして、どのように注ぐのかをはっきりと決めて取り組むとよいでしょう。
そして、できる限り具体的にすると取り組みやすくなります。

<例>
・母親として自信をもちたい
→子どもへの接し方、子どもへの言葉遣いを変える、部屋を整理する等
・勉強好きな子にしたい
→新しい文具を揃える、自信をもたせる言葉を使う、関わる時間を増やす等
・生活習慣を身につけさせたい
→生活リズムを決める、一緒に過ごす時間を決める、点検や見直しの機会を作る。できたことを褒める等
・友達と仲良く遊べるようにしたい
→遊び道具を揃える、遊びの誘い方を教える、親のつながりを作る、友達と遊ぶ楽しさを体験させる等

さて、何から取り組もうかな。

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