由姫の ~とはず語り(第十七回)~
2011-10-10 15:05:04
テーマ:由姫先生
高野の里の空海様に初めて訪れ
急傾斜のケーブルに乗り、降り立ったときはもう夕暮れ時。
明日一番の御参りを、と宿房の門をたたき
通された室はなんと大きな特別室。
あまりの静けさに心細さも感じながら、お坊さんの運んでくれた夕食をとり
床についたのはなんと8時。
明日は5時起きと床について間もなく
「リーン・・リーン・・」
と巡礼の鈴の音。アレっと寝床の中でしばし考えながら
だんだん恐くなり身動きもとれず、頭の中は走馬灯のごとく・・パニックに・・・
ガバっと起きて電気をつけ、御真言を唱え最後には、
「御あいさつなしでごめんなさい。お戻り下さい。明日は早いので・・・。」
何を言ったのか分からず、いつの間にか鈴の音が止み
気付いたら朝でした。
朝起きてみたら、その室は宿房の本殿の真裏にあり
きっと御あいさつなしの私に・・・・すみませんでした。
見えないものの、恐くない私もさすが
高野の里の恐怖は、今も忘れられない想い出です。
さて次は、恋しい空海様へと・・・続く~
由姫
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