ロードゥ イッセイ ピュア / イッセイ ミヤケ
2016年7月27日(水)全国一斉発売
オードパルファム:30ml 8,300円、50ml 12,100円、90ml 14,300円 ※すべて本体価格

パフュマー:ドミニク・ロピオン
ボトルデザイナー:トッド・ブラッチャー

マリティマ、アンバーグリス、オレンジブロッサム、
ダマスクローズ、ジャスミン、
カシュメラン、ムスク

ISSEY MIYAKE PARFUMS: L'EAU D'ISSEY PURE オードパルファム 公式サイト:
http://www.isseymiyake.com/brand/issey_miyake_parfums.html#news_section

 

取り扱い店舗:イッセイ ミヤケ直営店
取扱い百貨店:ブルーベル・ジャパン直営店
【問い合わせ先】ブルーベル・ジャパン株式会社 TEL:03-5413-1070

 

ロードゥ イッセイ ピュア

 

1992年に発売された、『ロードゥ イッセイ』は、濃厚な香水ではなく、『水』の香りの香水が欲しい、という三宅 一生 氏の願いが香りになったもの。80年代当時からのバブル経済の勢いの中、意識せずに翻弄される人々の疲れを癒すZEN(禅)のスピリットを感じさせ、この香りを纏うことで私は自然を愛する、という宣言にもなりました。ヒヤシンス、ジャスミンなどのホワイトフローラルをベースに構成された香りは、調香の処方として特に新しいものではなかったけれど、合成香料カローンを加えたその処方でパフューマーのジャック・キャバリエ=ベルトリュ氏は、それまでに誰もなし得なかった難解な香りのテーマ、『水』を見事に描き出しました。

 

Yumi JIBIKI、 地引由美

 

一週間後に発売される新作香水『ロードゥ イッセイ ピュア』のパフューマーはドミニク・ロピオン氏。キャバリエ氏と同じく南フランスの香水の街、グラースの出身です。日本でもファンの多かった『イザティス / ジバンシィ(1984年)』『アマリージュ / ジバンシィ(1991年)』の大ヒットなどで20代から活躍を始め、世界中の女性をうっとりとさせてきました。

『ロードゥ イッセイ ピュア』は、『水』の持つ様々なアスペクトを、より多面的に、エネルギッシュに表現しています。マリティマという香料による地中海の潮風の香りのアクセントは、自由に波が踊る海面の表現。自由自在に形を変え、時には大きなエネルギーとなる『水』。
 


香水の性格を見る方法として、隣の人の呼吸が深くなるか、ということがあります。五感の中でも嗅覚は、人間の生命維持のための特別な感覚。人体の器官のなかでいちばん前面についているのは鼻。呼吸をするのと同時に香りを感じることで、本能的に危険を忌避しようとしますから、嫌な香りを感じると同時に呼吸も自然にセーブされます。快い香りはその逆。私は日本で新しい香水の評価をする時には、ほどよく込んでいるメトロの中で試してみます。つり革に捕まっている距離で隣のかたに程よく香りが伝わるような香らせ方でつけてみて、反応をみます。

『ロードゥ イッセイ ピュア』の香りは、男性も女性も。雨の日も、酷暑の日も。呼吸を深くします。誰からも、いつでも、必要とされる香り、という結論。ほんとうに、それは、水のように。

 

ロードゥ イッセイ ピュア

 

フランス語で” L’eau d’Issey “ は ロディッセ = l’Odyssée、ホメロスの叙事詩オデュッセイアと同じ発音になります。来週、日本でも、水の香りの壮大な物語の第二章が始まります。ボトルのデザインにも伝わっていくことが象徴されています。

『みずみずしい白い花束に抱かれて見る癒しの夢の香り』から『アクティブに冒険の海に乗り出すエネルギーの香り』へと、24年の間にそのイメージは変わりました。でも変わらないのは、人から人へ伝わり、乾きを癒す香りであること。

国立新美術館で6月13日(月)まで開催されていた展覧会「MIYAKE ISSEY展: 三宅一生の仕事」を観覧し、日本人デザイナーとして世界中で評価され続ける三宅 一生 氏の創造性に心打たれまました。その創造性は『ロードゥ イッセイ ピュア』の香りの中で、自然にわき起こった感情が表面に出てくるような、文字通り発露となって。あなたもこの香りの雫を、ぜひその肌の上にのせてみてください。

 

ドミニク・ロピオン

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