教育に関連するニュースをお届けしています。
今日お届けするのは、教育用端末の標準仕様作成に関する記事です。
コンピューターやタブレットなど学校の教育用端末を児童や生徒が1人1台ずつ使えるよう、文部科学省は最低限どんな性能が端末に必要かなどを規定した標準仕様を作ることを決めた。仕様に沿ってメーカーが安く端末を作れるようにし、自治体の導入を後押しする。29日に発表した学校教育のICT(情報通信技術)化に向けた「加速化プラン」に盛り込んだ。
来年度に標準仕様の作成を始める。コストが高いタッチパネルでなくキーボード方式にするか▽画面はどのくらいの大きさか▽必要な処理性能はどの程度か――などをメーカーの意見も聴きながら決める。
引用元:文科省、標準仕様作成へ(2016.7.29)
学校現場のICT化と言いながら、iPadなどをそのまま導入する事例が多いですが、学校教育用として小学生に与えるには、明らかにオーバースペックですよね。
アプリを入れて機能制限を設ける場合も多いわけですが、わざわざ「いろいろできる高額な端末」を与えておいて機能制限をつけるより、最初から「必要最小限で低額な端末」にしておけば、浮いたお金でもっと多くの生徒達に配布することができるはずです。実際に、携帯電話にもかんたん操作のタイプがあるわけで、ああいったものであれば子供たちも使いやすいでしょう。
そういう意味でも、取り組みの視点自体は素晴らしいと思います。後はいつものごとく、自省庁や自社への利益誘導合戦・既得権益争奪戦じみたことにならないようにしていただきたいですね(笑)
いくら制限を設けて、かかるコストを下げても、制服のように競争が無くなってしまい、談合のようにして割高になってしまっては元も子もありません。最終的には、iPadより機能が数倍劣る端末を、ほんの少しだけ安い価格で、全国の学校が一律に購入するような状態にならないことを願います。
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