2008年10月の仙骨への重粒子照射後の採血結果をまとめる。
グラフは9月20日から4月3日までの約200日間。初回治療からの通算日数で730日までのデータ。

2008年8月末投与のシスジェムの影響が残っていたが、重粒子照射中から回復に向かっている。
去年12月セキが出た時期に白血球が若干上昇。が、全体として順調。2月にGEM単剤を試行した。

今回は削るのが目的では無い。ジェムザールは単剤ではあるが900mg/m^2程度に抑えた。
が、白血球の落ち込みが予想よりも少し悪い。また、投与当日に40度の発熱、3日後に
CRPの上昇が明らかに認められた。(3回目の投与後3日目はたまたま採血をしていないだけ)
転移性肺癌の1寛解例に関する研究、のブログ-b1090403

「骨髄へのダメージが蓄積しているのかな?」という程度のレベルである。が、私の判断では
もう少し「何かある?」感じがする。3月末の定期検診まで自重する事にし、3回でGEM中断。
最も大きな根拠は下記採血のデータ。ビリルビン、LDH、クレアチニンの推移である。
転移性肺癌の1寛解例に関する研究、のブログ-b2090403

私の場合、初回治療以前からビリルビン高値はあり、このくらいは特に気にしていない。
イリノテカンが使えないデメリットはあるが、これまでの治療に支障は無かった。
ちなみに直接vs間接の比率も1:1程度で推移。いわゆる体質性黄疸という状態。
(もう少し高くなると治験などで蹴られる場合もあり、この程度は維持したいが、、)

が、LDHも含め、若干増加分が大きい気がする。溶血性貧血には違い無いが、
その程度がやや大きい。GEMの性質かも知れないが、特にLDH高値が気になった。

・腎不全はまだ大丈夫そう、、。
・その他肝機能は全て正常。画像上も問題ない。

と、なると次に怪しいのは脾臓か?。3月末定期検診のCTと去年11月の画像
を比較したのが下記図。(1月のCTは食事直後だった為、胃が膨らみ比較不能、、)
転移性肺癌の1寛解例に関する研究、のブログ-h090403

直ちに脾腫と断定出来るほど明瞭では無いが、若干肥大している様にも見える。
この2年で強い骨髄抑制を11回繰り返しており「何か」があってもおかしくはない。
また、抗癌剤治療でお世話になるG-CSFの「グラン」の副作用でも脾腫はあり得る?

いずれにせよ、単純に「骨髄が疲れた」以上の「何か」が起き始めていると考えた方が
良さそうである。次回治療は簡単に抗癌剤とは決められない印象である。