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文化財マイスター講座パートⅡ

私、徳島県の「文化財マイスター養成講座」なるものを受講中です。
で以前にUPした童学寺の調査に引き続き・・
今回が我が班のほんちゃんの調査へ行って参りました!

対象物件は建築士会の仲間のご実家、築100年を超えているのですがこれが結構面白い!
徳島県南の大里という地区、海にほどなく近いが漁村ではなく、聞いた話では林業材木商であったり
はたまた、鉄砲を作っていたりとの事。
海部の方には「海部刀」の歴史も有ります。まだまだ、勉強中ですが聞けば聞く程面白い。

で!この物件も100年前の擬洋風建築!!



これを建てる為に当時のご主人と大工さんで、神戸の異人館を見に行って研究と試行錯誤の上つくりあげたそうです。
その辺は書けば長くなるので報告書へとつづきます(笑

しかし、改めて感心するのは当時の木造(外壁も木製です)は100年たっても役割を果たしてます。
今の新建材(サイディング)で100年持つものは無いですね。しかもこの物件は雨漏りもあまりない感じでした。
現在の家は水の侵入をいかに防ぐか、隙間をなくす防水の考え方

伝統の建築技術はいかに水を逃がすか!水の流れを促す「水を切る」事で雨水の浸入を防ぐ考え方。これも、大工板金左官瓦の職人さんの経験と技術が有ればこそ!  改めて感激



そしてそして、調査のあとのご褒美?
地元の人ぞ知るお寿司屋さんへ連れて行ってもらいランチ



にぎり・みそ汁・茶碗蒸しがついて!!
なんと、驚きの¥800叫び
しかも、ネタは地物どころか大将が自分で漁ってきたもの、
もう!このウニは絶品!!
いやいや!すべてが絶品でした。
勉強ができて美味しいものが食べれた幸せ過ぎた1日でした~!

審査員?

徳島県は建築系を学ぶ事が出来るがっこうがスゴく少ないんですよね!
でも、モチロン徳島で建築を目指す若手もいるし育てたい先輩方の熱意も他県にはひけを取らないと思います。
そんななかで徳島県建築士会の事業として徳島県内の学校へ協力頂いて学生への出前事業を行ったりしています。
小学校への出前授業だったり、大学のサークルへのアドバイス等々
私が関わらせて頂いてるのが科学技術高校の建築甲子園へのアドバイスと設計課題に関する授業です。

その一環で今回も3年生の卒業設計の審査とコメント
2年生の課題へのアドバイスを踏まえて作品を見させて頂きました





モチロン高校生なので技術であったり知識はまだ勉強中です、でも、生徒の熱意やがんばり具合は作品を魅せて頂いたら伝わって来ます。
毎回魅せて頂く我々も勉強させていただいてるのです!!

文化財調査

今年度中徳島県のなかで文化財マイスターの受講をいただいてます
終了の課題に県内の文化財の調査が揚げられていてどういう報告が出来るか思案中

で!この度  板野チームに便乗させて頂き調査(きほん測量やね)参加させて頂きました
広い敷地内には既に文化財登録物件もございますが今回は・・・

本殿



特に注目されてるのが山道門


そして



個人的に私が好きなのは
教典を収めている倉





そして手水舎
バランスがむっちゃカワイイのと瓦と柱のバランス絶妙!!
時代のノリもよいですねー



こういうきっかけを頂いてからコソの体験はうれしいです