「受験のシンデレラ」和田 秀樹

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カリスマの予備校経営者と、経済的理由から高校中退の女の子。
予備校経営者の方の生い立ちに灘中だとか東大とか実名で出てきたので、最初は実話かと思いました。
「ビリギャル」みたいな話だろうと想像がつきますが、この二人がどこで出会うのかと思ったら、なんと援助交際。

その後は、大体予想とおりの展開。予想とおりだったせいか、読みやすく感じました。

この作品は、映画になったらしいですね。

著者によると、映画化のあとでの小説化らしく、映画は2008年に公開されていたとのこと。

全然、知りませんでした。

 

ビリギャルは2015年に映画化とのことで、ビリギャルの方が、随分、後の作品でした。

フィクションだし、社会的には、どうしようもない女の子を東大に入学させるという軸で、どうしようもない女の子を描くのにも苦労されてました。

 

物語を作る楽しさだし、大変なところです。

あとがきに、そうした苦労が、少しだけ書かれてありました。

なんか、私も小説とか書きたいと思っているので、その辺の苦労(の方向性?)はわかる気がしました。

 

なんといいますか、学園物とかで、恋愛の出会いの部分とか、ホント難しいと思います。

事実なら、

「休憩時間の廊下で二人きりで偶然出会った」

で、いいんでしょうけど、小説だと、そうはいきません。

 

女性の方は理科係で、うさぎがむずってて、授業の開始時間に間に合わなかった

とか、

男性の方は、ちょっとお手洗いに行こうと思ったら、「ちょっと、いい?」って、「ちょっと、いい?」って言うヤツほど話が長いと言われるくらい、話の長いヤツにつかまり、チャイムがなったと同時に長話しが終わったので、先生に怒られるのを覚悟で、お手洗いにダッシュしていたところ……

みたいな、シチュエーションを考える必要があるワケです。

 

この作者の方も、とんでもない優秀な塾経営者と、その塾経営者に遭わなければ、とんでもなく辛い人生を送っていたかもしれない女の子のキャラ設定をしたとこまではよかったのですが、その二人を出会わせるところで、困ったのが、よくわかる小説でした。

 

ストーリーの展開は、早々にわかりましたが、あとがきを読んで、作者の方がこだわっていた、リアルな部分の描写は、勉強になりました。

 

読みやすくて、勉強にもなると思いますので、息抜きにどうぞ。

 

 

 

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