カミュなんて知らない
テーマ:映画映画 『 カミュなんて知らない 』
2005年:日本
脚本・監督: 柳町光男
【 キャスト 】
柏原収史
吉川ひなの
前田愛
中泉英雄
黒木メイサ
田口トモロヲ
玉山鉄二
阿部進之介
鈴木淳評
伊崎充則
金井勇太
たかだゆうこ
柳家小三治
本田博太郎
とある大学のキャンパスを舞台に学生たちが右往左往しながら映画を作る。
今までの柳町監督の作風とはあまりに違うテンポにまず驚いたものの、10年くらい前に彼らと同じような境遇にあった僕はもうずっと苦笑(他のお客さんは誰一人笑ってませんでしたけど)。
確かにこんな台詞言ってたよなあ~とか、こういう奴いたいた、みたいな
最初っからある意味身内ネタをずっと見ているようで。
そんな群像を見事に描いていました。
柳町監督が何かのインタビューで「充分に今の若者たちは映画的に主役として成立する」みたいな事を書いていたのですが、そんなの当たり前の話で、
いつの時代の若者もいろんなことに苦悩して、無駄なことを無駄じゃないと信じて考えて生きているんですよ。
なんて事偉そうに思ってしまいました。。。
やはり、何かほんの瞬間だけの時間でも、一生懸命になれるものがあれば、老若男女問わず人は輝けるんですよね。映画見ながら、あの頃の自分の純粋な欲望が蘇って少しキュンキュンしてしまいました。
やっぱり映画作りってどっかお祭りなんだよなぁ。
吉川ひなのさん演じる、ストーカーのような女の子とか、あんな子もいたよねぇ。
と、僕個人的にはノスタルジー溢れた展開の中、
その根底に流れるのは 『不条理殺人』
まだ自分が何者かすら考えたことの無いような学生に、この重いテーマを投げかけます。
ま、この辺のテーマは若松監督と 『17歳の風景』 という作品で僕たちも散々とやったのでアレなんですが、
欲を言えば、もっと柳町監督の思っていることを見せて欲しかったなぁと思いました。
もちろんどんな理由があるにせよ(たとえ動機がなくても)人を殺す少年の胸の内なんて誰にも判るわけがないのですが、それを同世代の学生たちにぶつけた以上、映画を撮り終えた後の彼らのリアクションを見たくなってしまいました。
それを差し置いても、ラストの緊張感の作り方は見事に柳町ワールドになっていて、出色の出来。
ラストの内容は書きませんが、、、秀作です。







