兵庫県豊岡市の県立コウノトリの郷(さと)公園は18日、園内の人工巣塔で、大陸から飛来したとみられる野生のコウノトリの雌(推定4歳)と07年に放鳥した雄(4歳)のひな1羽を確認したと発表した。野生と放鳥のペアからひながかえるのは初めて。同公園は「飼育し放鳥されたコウノトリ以外の新しい血統が入ることになり、遺伝的な多様性の点で意義深い」としている。

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 雌は06年に豊岡市に飛来し、愛媛県西予市との間を何度も往復していることから、「エヒメ」の愛称で呼ばれている。2羽は昨年ペアになって園内で産卵したが、ふ化には至らなかった。今年は3月15日以降に5個の卵が確認され、うち1個がかえった。

 放鳥したコウノトリや放鳥後に生まれた2世は野外に計35羽いる。しかし血統で分類すると六つにくくられ、近親交配の確率が高い。エヒメはロシアや中国から渡って来たとみられ、これらの血統に属さない点で貴重という。

 巣の中の1個はカラスが持ち去っており、同公園は残る3個の観察を続けている。【藤田宰司】

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