稽古最終日 | 森岡利行オフィシャルブログ「監督日誌」powered by Ameba

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脚本家
舞台演出家
映画監督
プロデューサー
文教大学情報学部メディア表現学科非常勤講師

稽古場のある新高円寺では商店街に

オバケのような垂れ幕が下がっていた。



これって何?



よそ者だからわからんぞ(笑)。



森岡利行「監督日誌」



映画のオーディションも今日が締切だ。

私が、オーディションに来る前に私の作品を観てから

来るように、とか言うもんだから、

やる気のある受験者やプロの俳優はみんな『ゴジラ』の

予約を入れてくれている。



ありがとう!

劇場とオーディション会場で会おう!



ぜぇってぇええええええ面白いものを見せるから。

テレビドラマや映画より面白いモノを。




補足だが、

プロと呼ばれる俳優、

そして、売れている俳優は必ず、

出演を決定する前に、その監督の作品を

必ず観てから決めるのだ。



私と一緒に映画をやった俳優さんはみんなそうだ。

だってそうだろ、その監督がどんな作品創るのか

知っていなければ、カンタンに「出演します」なんて

言えないだろ。



劇団のオーディションだってそうだ。

その劇団の芝居観てなきゃ、

どんな芝居やるかわからんぞ。



いきなり全裸で踊り出す劇団だったらどーする?

×××××のように舞台上でSEXがくりひろげられる

劇団だったらどーする?

そして合格してしてしまったらどーする?(笑)



地方から応募してくる人たちもそうだ。

オーディション日にバイトや会社を学校を休んで、

自腹で東京までくる覚悟はあるのか?



オーディションの交通費なんか誰も出さないのだよ。

会社勤めしている人とか、

バイト休めない人とか、

学校休めない人なんか、



プロの俳優になれるわけがない!


売れるわけがない!




いかん、興奮して字を大きくして、

思わず下線を引いてしまった(笑)。



“STRAYDOG”の俳優は

そんな片手間のヤツになんか負けない。



ぜぇてぇええええええー負けない。




かつて、一緒に芝居をやっていた(『ゴジラ』でモスラ役だった)

高橋克実さんは(私は二度引っ越しを手伝っている)、

売れていない頃、

「芝居でぜったい食ってやる」

と言って、笹塚で四畳半のトイレ共同に住み、

芝居に没頭していた。




だいたい、どこかの養成所で

日曜日だけレッスンしてプロの俳優になれるンだったら、

私がすでになっている(笑)。




あ、そうか……プロとは書いてないのか。

俳優だったら、誰でもなれるか。

自分で「俳優です」なんて言ったら誰でも俳優だもんな。



人と非ず生き方をして、

人を憂う気持ちを持っていたら誰でも俳優だもんな。







そんな“STRAYDOG”の俳優が

稽古場で週刊プレイボーイを読んでいた。



森岡利行「監督日誌」




重松「この子、どっかで見たことあんな」


真理子「可愛いですね、この子、ぜったい売れますよ」


重松「新人かな?」


真理子「だな、きっと」


重松「朝ドラとか似合いそうだよな」




森岡利行「監督日誌」




一方、鈴木ちなみは報知新聞を読んでいた。




森岡利行「監督日誌」




ちなみ「うわぁ……この子、可愛いですね……

 少し、私に似てるかも……」




森岡利行「監督日誌」




ちなみ「なんちゃって……へへへへ……大きくとりあげて

 もらって……ありがとうございます報知新聞さん!」




森岡利行「監督日誌」


いずれ出てくれ、

「朝ドラ」でも「大河」でも「月9」でも「徹子の部屋」でも

「笑っていいとも」でも、「スマスマ」でも。




君ならきっとそこまで行けるだろう。



そして、まだ女優の幼虫の鈴木ちなみの

生の芝居を見られるのは……






5月3日から上演される『ゴジラ』だけだ(笑)。




って、宣伝でした!