Numberタッチとホイチョイ

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著者: 重松 清
タイトル: スポーツを「読む」―記憶に残るノンフィクション文章読本

数年前、日曜の深夜にテレビをつけながら仕事をしていた時、テレビから流れるナレーションに「なにか」引っかかった。それはテレビ朝日の『GET SPORTS』だったが、その時が番組を見るのははじめてだった。

引っかかった理由は、ナレーションの内容よりも、その雰囲気が、モロ「Numberタッチ」だったから。「Numberタッチ」とは、スポーツノンフィクション雑誌『Number』によくつかわれている文体で、その独特の文体や単語チョイスを揶揄して言われている。

その文体とは、基本、センチメンタルかつストイックに。数行ごとに語尾に「……」をつけ、逆接の接続詞には「。」をつけ、一文扱いにしたりする。(例:ところが。)

そして単語チョイスとしては、「勝利」→「祝祭」、「成長」→「進化」、「記録更新」→「革命」と、変えるのがコツだ。

これら文学趣味的レトリックは、もとは山際淳司からはじまっているのだが、この本であらためて再確認できる。

また彼の亡き後、エピゴーネンを量産したが、スポーツノンフィクションの分野は、プロパーのスポーツライターよりも、異業種参入組の方がダンゼン面白いのも分かる。

なかでも印象的なのがホイチョイプロダクションの『極楽スキー』を取り上げているところだ。

この本のなかに「西武グループの野望」「日本スキーリゾート前史」という章があることを知り、ここから『カノッサの屈辱』へとつながったのかと、一人なっとく。
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正月に読む本はコレ!

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企画の元になりそうな、さまざまな本を考察していこうと思い、このブログを立ち上げました。

というのも、本から触発されてまったく違う企画がうまれることが多々あったので。これからもあると思うし。

基本的に「なんか、おもれーな」という本を、まったりと紹介していこうかと思ってるわけです。

では、さっそく、ご紹介する本がコレ。

著者: 神 一行
タイトル: 人生の時刻表―人生はいつも分岐点、あなたはいま何をすべきか


まちがいなく名著だと思う。この本はさまざまなジャンルの有名人のおもしろエピソードが18歳から年代順に載っている。

つまり、有名人が何歳のときに何をしていたのかが簡潔にまとめてあって、その内容ときたら強烈だ。

たとえば、わたしと同じ31歳のときに有名人たちは何をしていたかというと……。以下、31歳のページより一部抜載。


 梶原一騎(S11・9・4)昭和42年
 この年、『週刊少年マガジン』に『巨人の星』を掲載開始

 カルーセル麻紀(S17・11・26)昭和48年
 モロッコで膣造成手術をうけ、“完全な女性”となって帰国。

 立花隆(S15・5・28)昭和46年
 東大哲学科を退学し、新宿でスナック
『ガルガンチュア・タチバナ』を経営する。
 
 萩本欽一(S16・5・7)昭和47年
 10月からスタートしたテレビ番組『家族そろって歌合戦』
 (フジテレビ)の司会を担当する。
 


このほかにも、小泉首相じゃなくとも「人生いろいろ」といいたくなるほど濃い人々のオモシロエピソードが満載だ。

一年の計をたてるときに読み返すにはぴったり。
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