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TBS ishop
2007-05-13 07:57:42

木曜ミステリー 船越英一郎

テーマ:StoryPuzzle

木曜ミステリー 船越英一郎『その男、副署長 ~京都河原町署事件ファイル~』
 「事件名称:水死体となった母は、なぜ瀕死の息子の輸血承諾書にサインしなかったのか?」


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森博嗣の『赤緑黒白』を読み終えたばかり… StoryPuzzle の Shu です。
森博嗣は去年の11月頃、『すべてがFになる』を読んで衝撃を受け…どっぷり嵌りました。
えっ? 遅い? ワタクシもそう思います。どうして読んでなかったのかしら…?
とりあえずこれでS&Mシリーズ、Gシリーズ、Vシリーズは読破。


森先生は某国立大学の工学部の助教授ですよ。お忙しいのにこれだけの作品を発表するなんて。
いつ原稿を書いているのでしょうね。ご本人は「人が寝ている時」と。
そんなこと助教授に言われてしまったら「時間がない」なんて言ってられませんよ。庶民。

そして遅まきながらの『その男、副署長』のレビューざんす。


「時間ドラマの帝王」船越英一郎サマ初連ドラ主演ですよ。
私の記憶に間違いがなければ、これは以前2時間ドラマだったハズ。
ワタクシがボケボケしている間にすでに第3話。あららぁ。


このドラマ。設定がおもしろいのです。
主人公は今までスポットが当たらなかった「副署長」というポジション。
なぜかと申しますと、副署長のオシゴトは「書類の決裁(という印鑑押し)」や「マスコミ対策」が主で、事件とはまったく関係のないところにいるのです。これではもちろんお話にならないので、そこに「現場でバリバリ活躍していた刑事がなぜか副署長になってしまい。しかし小耳に挟んだ事件に疑問を持ち、自ら首をつっこむ」ことで、周りと対立しながら事件解決! となる訳です。



事件は、鴨川で大橋悦子(橘ゆかり)という主婦の水死体が発見された。捜査の結果、橋から突き落とされたらしいとわかる。さらに、何者かともみ合ったときに落としたと思われる、被害者の息子・翔(大内飛河)の写真一葉が見つかる。藤原署長(萬田久子)を始め、河原町署の刑事たちは、悦子の夫を犯人と断定し、捜査をしていた。
しかし副署長の池永(船越英一郎)は剥き出しに落ちていた写真に疑問を抱き、平松(宇梶剛士)、上田(鈴木一真)とともにこっそり事件を捜査する。悦子は3ヶ月前、息子の翔が事故にあい病院に運ばれた時、輸血承諾書へのサインをためらっていた事実を突き止める…。


そんな中、『週刊タイムス』の契約記者・島(的場浩司)が池永に面会を求めてくる。島によると、彼はカリスマ主婦・御子柴かほる(未來貴子)の追っかけ取材をしていて、前日、かほると被害者の悦子が会っているところをたまたま目撃したという。
更に、悦子が市役所で住民基本台帳を何度も閲覧していたという情報もあり…。

今回のテーマは「親子の愛情」。


個人的に「カリスマ~」という言い方は好きではないのですが、今回は御子柴かほるが何故「カリスマ主婦」になったのか…それが事件に大きく絡んでいます。
かほるは家庭が大切で、本当に家族を愛していた。
だからこそ我が子に感じる「母性の違和感」を打ち消したくて、必死に母として、主婦としてできることをやっていた。その結果が「カリスマ主婦」というなんとも悲しい結果だったのです。


一方、悦子も同じように我が子に「違和感」を感じていた。それは「輸血承諾書」に書かれた血液型が母子手帳のものと違っていたことで証明されてしまい、だからサインができなかった…。

事件の根っ子には「産院での子どもの取違い」があるのですが、このネタ、そこそこ使い古されて(失礼)います。(その昔は百恵ちゃんの「赤いシリーズ」(あれは孤児院だったか。)にもありました。)
今回はそこに「母性の違和感」と、「カリスマ主婦」というエッセンスを入れ、「理想の家庭」とは? を問い掛けています。
副署長の言葉にもあったように「家庭」はそれぞれに違う。


最近は何かの型や枠にあてはめて、「標準」やら「理想」やらを「おしつけられている」感を感じていた私としてはつい副署長のセリフに頷いておりました。
(そう言えば政府の「子育て指南」とやらもありましたねぇ…。思わず「子育て至難」と頭の中で文字変換したほど、政府案は??? でした。どうも流れたらしいですが。)


船越さんが「いままでの集大成にしたい」とおっしゃているだけあり、人情ホロリのドラマ。
2時間ドラマと違うのは、事件解決より人間ドラマに比重が置いてあること。
(『相棒』の時にはあえて「謎の解明」に重点をおいてました。)



さて、週間タイムスの契約記者・島さんと副署長にはなにやら確執がある模様。
そして2時間ドラマだった頃、副署長の妹・佳子(田中美里)と上田刑事は夫婦だった気が…。
この先、二人の仲はどうなるのか? まったく別モノなのか?


個人的には警務課長・近藤(本田博太郎)との掛け合いが好きです。

なんと言ってもテレ朝の刑事ドラマは高値安定。安心して観ることができます。
次回は大和田伸也さんがゲスト出演。
渋い中年男性好きの Shu としては楽しみです!



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