様々な義理やご縁の世の中で、虚礼廃止は謳われていても、やはり、義理や繋がりを欠かせぬ贈り物。

今年も多くの方々からお中元を賜ったり、サクランボのお返しなど、その土地の特産品や珍しいモノを戴いたり、未知の品々と出会わせていただく。

これからお返しをしなければならない人や、お礼状を出す方々も多い。



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そんな中で、自分の母親や家族が感激したのが、この八橋蒔絵螺鈿硯箱の能登大納言「葛あんみつ」である。


金沢の銘店「森八」自慢の葛あんみつ。
「森八」は、加賀藩御用菓子司である。



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華やかな化粧箱は、尾形光琳の国宝作品「八橋蒔絵螺鈿硯箱」を模したもので、目を引く。



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宝達葛羮と、能登大納言小豆餡に、山形県産さくらんぼと黄桃、岡山県ピオーネ、加賀最中種を添えた贅沢な味わい。

母が、とても喜んでいた。

自分は、最初は葛だと分からず、食べていたが、歯ごたえと味わいが、とても深く美味しく、葛だと分かった。

贈り物だけども、相手の誰が食べるのかを想定してくれた逸品に、我が身を省みた。

やはり、気くばりは心くばり。
心くばりは、愛情である。

心から、感謝である。