素人は黙っていろという欺瞞

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*5月6日の東京定例会、満員になりました。

Twitterでのこのような批判。

最近は減ってきているが、まだまだ居る。

「無資格者は黙ってろ」
「医者の言うことは聞け」
「何様だ」

市民が払っている税金で成り立っている医療が、その利用者かつスポンサーである市民に向かって投げつける言葉がこれでは話にならない。
さらには、議論と関係ないところでのでの人格攻撃。

あわれである。
それこそが、多くの人の未来を奪い、国力を疲弊させてきた元凶である。

皆さん、ご存知だろうが、ヒポクラテスの誓いをもう一度読んでいただきたい。
ヒポクラテスの誓い

議論できないということは、何も知らないか?本当のことを指摘されたからだろう。

医療というものは、基本傷害行為である。
科学的根拠、本人への説明、同意があって初めて医療行為として障害行為は免責される。
さらには、その医療現場での高い裁量権は、医師本人の高い倫理性に対して市民が与えているものだ。

特に、抑圧された弱者が陥りやすい精神症状に対し、お坊ちゃん、お嬢ちゃん集団である医学会にその苦しみが分かるはずもない。
モノアミン仮説にすがるのも、一番苦手な患者の生育歴を聞かずに済むからか?
それが否定された今、知らないことは、素直に聞くのがあなたたちの務めであるし、それ以外に治療の道があるはずもない。

自律作用が働くことを、我々はどんなに望んでいたことか?
それがかなわないからこそ、我々は声を上げているのだ。
それがなければ、我々が勝ち取った小さな改善も得られなかったはずだ、

『うつを治したければ医者を疑え』から、伊藤隼也氏と井原医師の対談を紹介する。

伊藤

今後、患者側に必要なのは医師をコンサルタントして、自分のおかれた状況を整理してもらことではないでしょうか。医者「に」何ができるかじゃなくて、医師「と」何ができるか考えるべきです。

井原

素晴らしい提案です。精神科医は一般市民がまさかこんなにも批判の声をあげるとは思っていませんでした。昔は統合失調症の患者さんばかり。幻覚や妄想を薬で押さえ込めば、あとはいたって従順な人ばかりでした。ところが、伊藤さんの精神医療問題を追及する記事や、インターネットなどを介して、「モノを言う患者」が増えてきた。精神科医はびっくりしたわけです。「薬さえ飲ませておけば、患者は大人しく言いなりなる」と思っていたわけですから、迂闊だったのですね。一般市民の良識ある発言こそが現状を変えます。

そもそも、人がこういう人格攻撃や専門家の権威を振りかざすときは、本当のことを指摘された時である。

「この薬をずっと飲んで良くなるんですか?」
と聞いてみればいい。
リスクを含めきちんと回答しようとするならまだまし。
怒りだすなら、藪医者と判断して間違いない。

市民が自ら学ばねばならない理由
欧米にあって日本にないもの-精神保健に貢献する素人集団

我々はやみくもに活動しているのではない。
一つ一つ、事実を確認しながら、根拠を提示しながら主張している。

最後に、精神医学会の自己批判を再度引用しておく。

多剤大量処方への批判

精神疾患が国民病の一つとなり、精神医学が日本国民の精神的健康のために大きな期待をかけられることになった矢先だけに、科学的根拠(エビデンス)が全くなく標準的な治療方針から大きく逸脱した過剰治療が全国的に蔓延しているという事実を、精神医学会は深刻な事態として受け止めなければなるまい。
そしてこれは、何よりも私たち日本の精神科医にとって、特権的な処方権によって守られてきた臨床的専門性の「信用にかかわる問題」なのである。
西洋医学史を通覧すると、今日の眼でみればほとんど常軌を逸していたと思われる過剰治療が行われたのは、特定の治療思想が突出した時代であった。
多剤大量処方への批判-どう落とし前つけてくれるのか

これは、今に始まった内部批判ではない。私が関与するずっと前から議論されてきたことである。
もう、何十年も問題提起され、放置されてきたものである。
わたしの書いている内容は、そうした埋もれた医学会の良心を市民の声として社会に問うているに過ぎない。

この国に欠けているのは市民の批判力である。
市民がこの薬禍を防ぐためには、市民の知識向上が何より重要である。
さらには、治療に市民(患者、家族)が参加することが、最良の治療の最低条件である。
合意のないとことに、精神的な解決など生まれない。

ご興味のある方は全国の勉強会に参加ください。

*勉強会・集会のお知らせ

5月4日 横浜 神奈川オルタナティブ協議会【オルかな】主催
現役ナースのトークライブその後サルサレッスン
テーマは、「病院食って、ホントに身体にいいの?」
*運動療法とは言いませんが、踊る阿呆にうつは無し。

5月6日 東京 四谷 東京定例勉強会&お茶会
対話型勉強会です。問題共有しましょう。匿名での参加OKです。

5月9日 うつ病薬物治療の功罪を問う-第一回全国オルタナティブ協議会セミナー
『うつを治したければ医者を疑え』出版記念
自死と精神医療 全国自死遺族連絡会
解決に向けた試み
現場報告:減断薬の実践と効果
オルタナティブな解決とは 全国オルタナティブ協議会 精神医療被害連絡会 中川聡

5月17日 名古屋 
オルタナティブ協議会愛知定例会 テーマ減断薬の実践と効果 NEW!!!
オルタナティブ協議会愛知主催
中川&増田医師

5月23日 北九州 福岡オルタナティブ協議会準備室主催
北九州での初開催です。
市民の為の向精神薬の知識
救命救急の医師をお迎えし、オーバードーズのお話を伺います。
*開催に協力いただけるボランティアスタッフ募集

5月24日 大分 ホルトホール大分
市民のための精神医療の知識
大分での初開催です。

5月30日 岡山定例勉強会 うのプラザ
6月6日 熊本
6月7日 佐賀
6月27日 岡山
6月28日 芦屋


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