2017年04月21日(金)

「抜本的改革」というなら「一票の格差是正主義」から見直そうよ

テーマ:政治
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 「1票の格差」1.999倍に=97選挙区見直し―105市区町が分割・区割り改定

 政府の衆院議員選挙区画定審議会(区割り審、会長・小早川光郎成蹊大法科大学院教授)は19日、衆院小選挙区の区割り見直し案を安倍晋三首相に勧告した。
 見直し対象は19都道府県97選挙区。105市区町が分割される。これにより小選挙区の人口の格差(1票の格差)は最大1.999倍となる。
 首相は勧告を受け、「直ちに国会に報告するとともに、勧告に基づき速やかに必要な法制上の措置を講じていく」と述べた。
 対象となったのは、定数減となる青森、岩手、三重、奈良、熊本、鹿児島の6県に加え、20年人口予測で最少となる鳥取県の中で人口がより少ない鳥取1区 を基準として、人口が2倍以上または1倍未満となる選挙区と、その隣接選挙区。北海道、宮城、福島、埼玉、千葉、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、愛媛、 福岡、長崎の13都道府県に及んだ。
 政府は勧告を受け、新たな区割りを反映させた公職選挙法改正案を今国会に提出、成立を図る。法改正後、1カ月程度の周知期間を経て、夏以降に適用される見通しだ。 
 時事通信 4/19(水) 17:30
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 政府の審議会が検討していた「衆議院の選挙区見直し案」がまとまった。

 参議院の「島根・鳥取」「高知・徳島」のような合区はなかったものの、多くの県で「線引き変更」と区割りの変更による定員の増減があるもので、

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 区割りそのものが1減し、4選挙区から3選挙区となる奈良県。分割される格好の御所(ごせ)市などの現3区は法相などを歴任し、保守派の論客とし て知られた故奥野誠亮(せいすけ)氏が築き上げ「奥野王国」とも称される地域だ。長男で自民現職の信亮(しんすけ)氏(73)の動向が焦点となるが、自身 は「ノーコメント」を貫く。
 産経新聞 04月19日 21:39配信 「【衆院区割り審】1減の奈良、『奥野王国』が分割へ」より
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 というようなところもあれば、

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 1減の4選挙区となった三重県では、複数の現職を抱える自民党と民進党がそれぞれ対応を迫られる。
 産経新聞04月19日 22:09配信 「【衆院区割り審】1減の三重 自民、民進、ともに対応迫られる」より

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 などというところもあり、これがこのまま簡単に成立するかはわからない。

 なにしろ、これを報じたNHKニュースで「何のためにこんなことやるんでしょうねぇ」という女性のインタビューが流されていたのだが、「何のため」というならば、「一票の格差がー」と騒ぐ勢力を黙らせるため」以外の何物でもない、「姑息な小手先のごまかし」でしかないのだから、これは

 時事通信が、

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 大規模分割、応急措置のひずみ=衆院区割り

 衆院議員選挙区画定審議会(区割り審)の新たな区割り案は、分割される自治体の数が過去最多に上る大規模な見直しとなった。
 当面の「1票の格差」是正を優先し、抜本改革を先延ばしした応急措置のひずみが色濃く表れた形だ。
(中略)
 区割りが複雑化した背景には、昨年5月に成立した衆院選挙制度改革関連法が、格差是正の抜本策となる「アダムズ方式」導入を先送りし、小選挙区の「0増6減」などにとどまったことがある。
 総務省は、今回の見直しにより、最大格差は1.999倍と、司法が求める「2倍未満」に抑えられたとしているが、都市部への人口流入に歯止めがかからない現状で、これを維持するのは困難な情勢だ。
 2020年の国勢調査を踏まえて行われる選挙では、人口比をより反映しやすいとされるアダムズ方式導入により、東京で3議席程度増えるなど再び境界の見直しが迫られると予想される。抜本改革を先送りした代償は大きい。 
 時事通信 4/20(木) 7:03
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 こういう批判記事を書いているが、非難自体はまったくその通りである。

 だが、こういう記事で必ず書かれる「抜本改革がどうの」という話になると、いったいこの記者はそれを「定型文」として使う以上の何かを考えているだろうか?

 産経新聞も「人口のみで『格差』論じる愚」という小見出しをつけて、

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 昨年成立した衆院選挙制度改革関連法は、人口比をより反映する議席配分方式「アダムズ方式」を採用した。同方式は平成32年の国勢調査結果に基づき本格的に導入される。次期衆院選は来年12月の任期満了までに行われ、早ければ、次々回の衆院選は、またも新たな区割りで行われる。試算では東京や神奈川などの都市部の定数が増える一方、宮城、福島、新潟、和歌山、岡山、広島、山口、愛媛、長崎の9県で新たに各1減となる見通しだ。
 人口の都市部への集中と地方での減少が今後も続くのは確実だ。アダムズ方式に基づけば、都市部への議席の偏在がますます進むのは避けられない。
 そもそも、現行の衆院選は選挙区と比例代表の重複立候補を認めており、比例での復活当選者が存在する以上、選挙区ごとの国会議員の数は異なる。人口だけで「一票の格差」を論じるのは無意味なのが実態だ。
                   ◇
 一方、参院では、格差是正の名の下に隣県を一つの選挙区とする「合区」を導入した。地域性を無視した「区割り」で選挙を実施した結果、合区となった鳥取・島根と高知・徳島の4県のうち3県で過去最低の投票率を記録するなど、有権者離れも招いている。
「一票の格差」を是正して法の下の平等を実現することに拘泥するあまり、選挙権という国民の権利を行使する機会がそがれるのであれば、それは本末転倒だろう。(酒井充)
 産経新聞 4/20(木) 7:55配信 「区割り、地域性も割れた 岩手2区さらに拡大 東京・稲城は真っ二つ」より
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 こういう記事を書いているが、ここでは時事通信が持ち上げている「アダムス方式」でも万能ではないことを指摘している。

「一票の格差」を絶対視したうえで「抜本改革を」というのならば、これはもう、何度も書いているように「都道府県の境に関係なく、機械的に一定住人数ごとで選挙区を区切る」しかない。
 それが嫌ならば、もう「二大政党で政権交代で腐敗がどうのこうの」というのが階層社会ではない我が国においては幻想であったことがばれているのだから、「二大政党のために小選挙区で」という考え方を「抜本改革」して、中選挙区に戻すなり、大選挙区にしてしまうなりすればいい。

 そして、そういう「本気で抜本的改革議論をしたい」というのならば、選挙区の格差議論とは本来別の話である定数削減の話を「混ぜ混ぜ」するのもやめにするべきだ。
 ヤフージャパンのニュースページのコメント欄ではいまだに「定数削減至上主義者」が「で、定数削減の約束はどうなったのだ?」と定型文を書きこむ人間がいるが、この話を混ぜ込むと少ない定数を分配することになり、「田舎の議員が減る」ことにつながるのだから。
「議員定数は減らすのが正しい」という固定観念も、いい加減に「抜本改革」するべきだ。


 本日のお食事。

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 「メトロン星人の部屋」再現コーナーも 昭和グルメ催し


(写真、朝日新聞デジタルより。昭和グルメで提供されるメンチカツ=西武百貨店)

 昭和をテーマにグルメとカルチャーを集めた「うまし、なつかし昭和ホリデー」が29日~5月7日、西武百貨店池袋本店(東京都豊島区)の本館7階催事場で開かれる。午前10時~午後9時(最終日は午後4時半)。
 1960年代~70年代に焦点を当て、昭和グルメとして洋食やお子さまランチ、当時のお菓子などが味わえる。カルチャーはウルトラマンやトキワ荘、雑誌「明星」「平凡」などを特集。「ウルトラセブン」の名場面「メトロン星人の部屋」を再現したコーナーもある。
 朝日新聞デジタル 4/20(木) 0:48
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 えーっ。写真に写っているメンチカツは、昭和の時代では「大御馳走」だよ。メトロン星人が潜んでいたような集合住宅のちゃぶ台の上に乗るようなものではないなぁ。

「なつかし」もいいのだが、こういうものが普通に食べられるようになってきた「歩み」というものもまた、しっかりと見ないいけないな。
「昔はよかった」から「みんなで貧しくなろう」へと論点飛躍をするような人間が出てこられなくなるように。



 

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