2016年02月01日(月)

正義疲労症候群

テーマ:報道
 もともと在日朝鮮人が持つという「特権」に抗議する団体であった在特会に対するカウンターとして出てきた「しばき隊」なる集団が、民主党の有田議員なども絡んだことでか完全に政治勢力となり、「俺たちの気に入らないものは潰す」とばかりに「差別差別」とあちこちに因縁をつける活動を繰り広げるようになっている。
(2015/11/30の記事、「正義」の採り過ぎにご注意を!) で取り上げたネットセキュリティ会社の人間や新潟日報の部長のようにそれでキャリアを台無しにするものも現れるのだが……、

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 「難民しよう」著者のサイン会中止 告知後に抗議相次ぐ

 イラストなど内容が差別的だと批判されている作品集「『そうだ難民しよう!』はすみとしこの世界」をめぐり、著者のサイン会などが開かれる予定だった書店「書泉グランデ」(東京都千代田区)は27日、イベントが中止となることを明らかにした。
 同書店によると、サイン会は来月11日、著者の「トーク&サイン会」として、店内のイベントスペース(40人)で開催予定だった。26日に書店のホームページで告知すると、ツイッターなどで「書店が差別に加担するのか」などと議論となり、27日に数十件の抗議電話があったという。出版元の青林堂と協議し、中止が決まったという。
 批判されている表題作は、少女のイラストに「何の苦労もなく 生きたいように生きていきたい 他人の金で。 そうだ難民しよう!」と書かれ、「『偽装難民』を揶揄(やゆ)した作品」と解説している。作品集にはほかに「私は難民様」「そうだ在日しよう」などと題したイラストを収めている。(西本秀)
 朝日新聞デジタル 1月27日(水)20時56分

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 その仲間がこんな「圧力」で自分たちの気にくわないものを押しつぶしているのだから、「ヘイトスピート規制」以前に、こういう活動をしている人間を威力業務妨害でしょっぴく方が社会のためになることだろう。

(2013/08/17の記事、左の皿ばかり大きく重い天秤は、使いづらいことこの上ない) で「はだしのゲン閉架図書化」の時にも書いたが、それがどんなに自分の気に入らない内容であっても、圧力で書籍を葬ろうとするようなことをしてはいけない。
 今回の作者に対して影響が及ぶような圧力をかけているのだから、なおさらたちが悪い。

「はすみとしこの世界」の内容は、漏れ伝え聞くところでは下品なものだと思うが、偽装難民を揶揄するのは「シャルリー・エブド」などに比べると充分すぎるほどまともな社会風刺である。
 ネットでこれに対する抗議を募っている「しばき隊」仲間は別のところでこの表現者を潰そうとしているのだろうが、そういうことをしている人間は、自分もまた力で潰される覚悟を持つべきだ。「差別」というレッテルを使って逃げ隠れするのではなく。 


 ニューズウィークの日本語版が、面白い記事を配信していた。

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 あの男が広めた流行語「PC」って何のこと?

 気が早いけれど、日本の今年の流行語大賞候補は「卒論」とか「センテンススプリング」らしいですね(ほんと?)。一方で、今年11月に大統領選挙を控えるアメリカで大流行している言葉と言えば、「Political Correctness(ポリティカル・コレクトネス)」。略して「PC」だ。
 ポリティカル・コレクトネスとは、差別や偏見に基づいた表現を「政治的に公正」なものに是正すべきという考え方のこと。主に人種や性別、性的嗜好、身体障害に関わる用語や認識から差別をなくすことを言う。
 アメリカでは80年代ごろからたびたび論争を呼んできた言葉だが、昨年からは一層頻繁に耳にするようになった。共和党の大統領候補指名獲得レースで首位を独走中のドナルド・トランプが声高に叫び、同時にそれを真っ向から否定しているからだ。
 トランプが身も蓋もない暴言を吐き、支持者たちが拍手喝采するたびに聞かれるのが、この「ポリティカル・コレクトネス」という言葉。トランプは、「ポリティカリー・コレクト(政治的に公正)じゃないことは分かっているんだけど......」とあらかじめ「言い訳」した上で、政治的に公正でないことを大声で言う。これに対して支持者も、「トランプの発言がPCじゃないのは分かっているけど......」と前置きしてから、「彼はみんなが心の中で思っていても言えないことをただ口にしているだけだ」と擁護する。
 私は初め「I know it's not PC, but...」という言い回しを聞いて、何のことやら分からなかったが、このフレーズはどうやら開き直る際の枕ことばのようだ。

 トランプの暴言語録は枚挙に暇がない。例えば:
「(移民政策の一環として)わが国が現状を把握できるまで、イスラム教徒のアメリカへの入国を包括的かつ完全に禁止することを要求する」
「メキシコからの移民は(アメリカに)麻薬を持ってくる。犯罪を持ってくる。彼らはレイプ魔だ」
「(同じ共和党の女性候補カーリー・フィオリーナについて)あの顔を見てみろよ! あれに投票する人なんているのか? あの顔が次の大統領だなんて想像できるか!?」
「(FOXニュースの女性アナウンサーで、トランプを批判したメギン・ケリーに対して)彼女の目から血が流れているのが分かっただろう。流血していた、彼女自身のどこかから」
 こうした発言は「政治的に公正」とは言いがたく、特にイスラム教徒の入国禁止はヒトラーのユダヤ排斥を彷彿させるほど差別的だ。それなのに、トランプは現在も共和党候補者の間で支持率41%と驚異的な人気を誇っている。なぜなのか。
 理由の1つは、トランプが大統領選のライバルたち以前に、アメリカの「政治的公正さ」への戦いを挑んでいること。そして、多くの国民がその戦いに同調している。

 ポリティカル・コレクトネスという概念は、もとは60年代の公民権運動や女性解放運動、ゲイ解放運動など差別是正運動の流れの中で芽吹き、80年代に大学を中心に実践されるようになった。多民族・多文化社会のアメリカにおいて、マイノリティーや弱者に寛容になろう、という呼びかけだったともいえる。
 こうして「インディアン」を「ネイティブアメリカン」、「黒人」を「アフリカ系アメリカ人」、「ビジネスマン」を「ビジネスパーソン」に変えるなど用語上の差別が撤廃されていったわけだが、一方で一定層のアメリカ人の心の中には「言いたいことが言えない」フラストレーションがふつふつと募っていたようだ。
 今や多民族の街ニューヨークでは、宗教上の観点から「メリークリスマス」とは言わずに「ハッピーホリデー」と言うのが主流だし、極端な例としては「ペット」は差別用語だから「コンパニオンアニマル(連れ合いの動物)」とすべきという主張さえある。国民にしてみれば、「これを言ったら差別になるんじゃ」と「PC」の影に怯えていたところ、本音を惜しみなく代弁してくれるトランプが現れたというわけだ。
 例えばトランプは、昨年8月に共和党候補者の討論会でFOXニュースのメギン・ケリーに女性蔑視発言を批判された際にこうやり返し、聴衆から喝采を浴びた――「アメリカが抱える大きな問題は、ポリティカル・コレクトネスだと思う」。これを受けて、昨年10月にフェアレイ・ディキンソン大学が世論調査を実施したところ、「アメリカが抱える大きな問題は、ポリティカル・コレクトネスだ」という考えを「支持する」と答えた国民はなんと68%。「トランプの『アメリカが抱える大きな問題は、ポリティカ>ル・コレクトネスだ』という発言を支持するか」と聞いても、53%が支持に回った。
 どうやら今のアメリカでは「政治的に公正でないべき」のほうがメインストリームで、トランプは口封じされた国民のうっぷんを晴らしてくれる「心の拡声器」なのだろう。トランプはさらに、「自分はただ『真実』を言葉にしているだけなのに、偽善的なメディアがPCを振りかざして断罪してくる!」と言わんばかりのメディア批判も繰り広げている。そんな彼に、無言の大衆が支持率上で声援を送るという構図が出来上がっているのだ。
(後略)
 小暮聡子(ニューヨーク支局)
 ニューズウィーク日本版 01月28日 17:15

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 あの、日本からみていても「トンデモ候補」にしか見えないトランプ氏が支持を得ている大きな理由が、「差別だ差別だ!」と圧力をかけてきた運動が社会に生んだ「不満」を元にしているというのだ。
 私も彼がムスリム攻撃の言葉を口にして喝采を浴びる姿に「米社会にはよほどフラストレーションがたまっているようだ」と思っていたが、米雑誌(書いているのは日本人だが)にもそれが分かるほど「明らか」だということか。

 この、アメリカ社会にトランプ支持の風を生むことになった「ポリティカル・コレクト」運動をさらに過激化し、特定国への便宜供与を至上命題にしている活動が、今「しばき隊」や有田民主党議員などが行っている「ヘイトスピーチをネタにした日本人取り締まり運動」だといえる。
 こんな運動が政治的に「正しい」とされて、彼らの主張通りの法規制がなされるようになったらどうなるか。アメリカ大統領選挙が教えてくれている。

(2016/01/27の記事、「新しい利権」を作っても解決などしない) で米映画芸術科学アカデミーの「差別抗議に対する措置」のまずさ、それは余計に社会の中の分断を定着させるだけだと書いたが、この「行き過ぎたポリティカル・コレクト」はその分断をストレスに変え、社会の中に騒乱の火種を仕込むさらに悪い行為といえる。

 そんな悪習を我が国に持ち込む、その活動がなおさら嫌韓を増やしているわけで。それを進める「しばき隊」や有田議員は、日本に内乱を誘発したい悪人と評されても反論する資格はない。


 本日の顔色。

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 花粉情報、色でお知らせ…出番待つ観測ロボット

花粉ロボ
(写真、読売新聞より。出荷作業が進む花粉観測機「ポールンロボ」(28日午後、千葉市美浜区で)=前田尚紀氏撮影)

 花粉が飛散する前に、民間気象情報会社「ウェザーニューズ」(千葉市美浜区)が、家庭や病院、学校など約1000か所に貸し出す花粉観測機「ポールンロボ」の発送準備を進めている。
 観測機は人の頭を模した直径15センチの球体で、軒下などにつるして花粉量を計測。量が多くなるにしたがって白から青、黄、赤、紫と色が5段階に変化。気温や湿度、気圧なども観測できる。同社は毎年貸し出しており、今年の花粉飛散量は全国的にやや少なめと予測している。
 読売新聞 1月29日(金)14時56分

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(2009/02/05の記事、民主主義への挑戦) で製作ニュースを取り上げたウェザーニュース社の「花粉観測ロボ」、順調に普及が進んでいるようだ。
 が、水戸ではみたことないなぁ。都市部に集中しているのだろうか。

 花粉といえば、

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 埼玉県がスギ花粉の報道発表を中止 昨年、国と食い違い…今年は例年並みで一致

 スギ花粉が気になる季節が近づいたが、埼玉県は今春の花粉飛散量予測を公式サイトでの掲載にとどめ、例年続けてきた報道機関への発表を取りやめた。昨年発表した予測が環境省と正反対になり、「無用な混乱を生んでしまった」(県担当者)のが理由。ただ、昨年の実際の飛散量は県の予測の方が近かったという。今春は「例年並み」で県と環境省が一致しており、十分な対策が必要になりそうだ。(川畑仁志)

 昨春の花粉飛散量について、県は「前年よりやや少ない」と予測し発表した。ところが、環境省は県内でのスギとヒノキの飛散量を「前年の約4倍」と予測、気象情報会社「ウェザーニューズ」と日本気象協会も「2倍以上」。大きな食い違いを見せた。
 県などによると、最大の原因は、県が花粉を作るスギの雄花の数量調査のみから飛散量を予測しているのに対し、環境省などは雄花の調査に飛散量傾向や前年夏の天候を加味していること。県の予測では県外から飛散してくる花粉は考慮していないという。
 だが、終息後に県寄居林業事務所が外部の気象団体から実際の飛散量データを入手して分析したところ、「前年とほぼ変わらず」で県の予測に近く、環境省の結果も1・17倍で「前年並み」にとどまった。
 同事務所の担当者は「風向きの関係で県外からの花粉があまり運ばれてこなかった可能性がある」との見方を示し、「結果的にほっとしているが、風向き次第では増えることもあるし、花粉が飛んだ次の日に雨が降れば減る。気象状況を踏まえたとしても予測は難しい」と打ち明けた。
(後略)
 産経新聞 1月28日(木)10時35分

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 埼玉県庁がなにやら面倒くさいことをいっているようだが、固いなぁ。
 この頃やたらと「国と地方は同等」といっているのだから、別に国の機関と違う予想を出しても、「うちの予想はこれです」といっていればいいと思うのだが。

 まあ、統計は行政にとって大切な仕事の一つ。県としてはこれが絡む予算や事業などもあるので、「とりあえず国に下駄を預けてしまおう」ということなのかもしれないが。




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