つけ込め! | 偕楽園血圧日記

つけ込め!

 焔狐三世はどうも挙動が不安定でフィーリングも悪いな。セキュリティとの相性が悪いんだろうか?


 さて、

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 「カンフー・パンダ上映するな!」芸術家が申し入れ

 日本でも公開が予定されている米CG映画『カンフー・パンダ』をめぐって中国で騒動が沸き起こっている。パンダをモチーフにファッションショーなどを開いている芸術家が6月16日、無断で中国の国宝であるパンダとカンフーを利用したとして中国政府に上映見送りを申し入れた。6月17日付で新京報が伝えた。
 異例の申し入れを行ったのは北京市出身の趙半狄さん(1966年生まれ)。趙さんは中央美術学院を卒業したエリート芸術家で、1999年からパンダをテーマとして創作活動に打ち込んでいる。
 趙さんは映画制作会社がパンダとカンフーを無断で利用したことに加えて、米ハリウッド女優のシャロン・ストーンさんが四川大地震とチベット情勢を結びつける発言をしたことを問題視し、国家広播電影電視総局に上映見送りを要請した。(編集担当:麻田雄二)
 サーチナ・中国情報局 6月17日10時40分

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 何ともわけの分からない「異議申し立て」が中国であった。
映画制作会社がパンダとカンフーを無断で利用した」って、パンダもカンフーも個人の所有物ではないだろうに(失笑)
 自分もパンダをテーマにした創作活動をしているというが、これは誰に断って使用しているというのだ?

 要するに「自分が気に入らないことなら何とでもいう」だけのことだが、こういう理不尽な考え方を公然と口にする人間が出てくるのがジャイアニズムの浸透している中国ぽいといえよう。


 と、いうところで、

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 東シナ海のガス田問題、きょう18日に合意内容発表

 政府は18日、共同開発の海域などをめぐり、日中両国の主張が対立してきた東シナ海のガス田問題をめぐり、双方が合意に達したと発表する。甘利明経済産業相と高村正彦外相が同日夕、記者会見を開く。平成16年6月から続けられた日中協議が、ようやく一応の決着を見た形だ。ただ、まだ今後に委ねられた課題も残り、問題が全面解決したとはいえない。
 合意内容は、日中の海岸線から等距離にある中間線付近にある4つのガス田のうち、最北部の「翌檜(中国名・龍井)付近で5対5の対等の共同開発を実施。
 また、「白樺(中国名・春暁)」に関しては日本が資金を出資し、その比率に応じて一定の権益を得る。白樺への日本の出資率は未定で、今後、中国側の情報公開を受けて出資企業と調整しながら決める。
 中間線の日本側海域では、共同開発を含め、これ以上中国側が進出することは認めず、あくまで中国側が現在開発を進めている中間線の中国側海域での開発に限り出資する。
「楠」(中国名・断橋)、「樫」(同・天外天)の両ガス田は共同開発の合意に至らなかったほか、中国側が一時提案していた尖閣諸島付近での共同開発に関しては、主権問題にかかわるため拒否した。
 東シナ海の日中境界線については、日本側は中間線を、中国側は沖縄諸島のすぐ西側にまで広がる大陸棚の東端「沖縄トラフ」をそれぞれ主張。これまでの協議で、この主権問題にかかわる境界線の画定は棚上げし、中間線の日中両側にまたがる海域での共同開発に合意していた。
 産経新聞 6月18日6時45分


 東シナ海ガス田、共同開発2カ所で 日中合意を発表

 日中両政府は18日、懸案となっていた東シナ海のガス田の共同開発で合意した。高村外相と甘利経産相が同日夕、外務省で記者会見して発表した。中国側が先行開発している白樺(しらかば)(中国名・春暁)ガス田に日本法人が出資するほか、日本側が主張する「日中中間線」をまたぐ北部の海域で新たに共同開発に着手する。
 5年前に中国が白樺の開発を始めて以来、世論も巻き込んで両国が対立してきたガス田問題は一応の決着を見た。最大の対立点だった白樺では、日本側が権益の一部を確保することになる。
 福田首相は記者団に「東シナ海を平和、友好の海にしていこうという趣旨にのっとって、相互協力してガス開発を進めていきたい」と合意を歓迎。中国の国営新華社通信は18日、「中国と日本が対等の立場による協議を通じ、東シナ海問題で原則的な共通認識に達した」と伝えた。
 合意は、(1)白樺を開発する中国企業に日本法人が出資する(2)翌檜(あすなろ)(同・龍井)ガス田の南側の日中中間線をまたぐ海域に共同開発区域を設け、合意した地点で共同開発を行う。東シナ海の排他的経済水域(EEZ)の境界問題は棚上げする。白樺への日本側の出資比率や権益の配分などについては今後詰める。
 両国の外交当局は今回の合意を受けて、正式な条約の締結に向けた交渉を始める。双方の世論などが反発する事態もあり得るため、両国が条約を批准して共同開発が実際に動き出すまでにはなお曲折も予想される。翌檜のほか、中間線付近にある「楠(くすのき)」(同・断橋)、「樫(かし)」(同・天外天)の各ガス田の取り扱いは継続協議となった。
 EEZの日中境界線を巡っては、両国の海岸線から等距離をとった「中間線」を主張する日本側と大陸棚の末端(沖縄トラフ)を主張する中国が対立している。今回発表された合意文書は「境界が確定されていない東シナ海を平和・協力・友好の海とするため、境界画定が実現するまでの過渡的期間に双方の法的立場を損なうことなく協力することで一致し、その第一歩を踏み出した」としている。
 日中外交当局は04年から東シナ海ガス田をめぐる協議を開始。11回にわたる局長級協議では事態は行き詰まっていたが、5月の胡錦濤国家主席来日による首脳会談時にはほぼ原則合意に達した。協議筋によると、中国側は軍や国民感情を刺激しかねないとの理由で首脳会談時の発表を嫌い、双方の協議の結果、発表を先送りしていた。(塚本和人)
 asahi.com 2008年6月18日22時6分

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 ずっと日中間の懸案になっていた東シナ海ガス田問題で、両国政府が合意を得たと発表した。先々週あたりだったか、TBSの番組でこれについて「合意があった」という特集がされたのにそれ以外のところではまったく続報を聞かなかったので、何がどうなっているのか分からなかったのだが、同番組の「飛ばし」ではなかったようだ。
 しかし、「北朝鮮拉致問題」でもそうだったが、こんなに時間が開くと何やら福田政権の方針として「決めてしまったことでもしばらく国民には黙っていてその間に多勢を固めてしまおう」といういやらしい考えがあるのではないかと勘ぐってしまうな(苦笑)。

 この「合意」、一見すると「フィフティーフィフティーで分け合った」ものに見え、中間線を超えて日本側への中国の進出にははっきりと拒否の態度を明記したよさそうなものに見えるためか、マスコミも大きくは「歓迎」ムードである(先ほど書いた「陰の根回し」もあるのかもしれないが)。が、よく見ると、「白樺を開発する中国企業に日本法人が出資する」「翌檜(あすなろ)(同・龍井)ガス田の南側の日中中間線をまたぐ海域に共同開発区域を設け、合意した地点で共同開発を行う」というのは、「中国側の開発」を「日本の金でやる」ということではないか。
 これらのガス層は中間線の日本側に大きく張り出しているといわれているが、日本の経済水域内の資源をわざわざ中国側で吸いだせるように金を使い、分配するというのはどうにもおかしな話である。福田内閣は以前、中国での二酸化炭素削減に日本の技術を無償供与し、その削減量を「排出枠」として金を出して買い取るというおかしな方針を決めたが、それと同じことがここでも行われようとしているのだ。

「出資比率とそれに応じた取り分」というのならば、今まで日本側の海域調査を妨害していた中国には、話し合う前に自分たちが持っているデータをすべて提出する義務がある。「しらかば」の出資比率を決めるのに「今後の情報公開次第」といっているようでは、都合のいいデータだけを出されて終わりになりかねない
 それを防ぐためにも、「共同でやるのだから日本も『中間線のこちら側』のデータを調べましょう」という方向に持っていかなくては。

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 日中共同開発合意のガス田、中国外務省「主権の範囲内」強調

【北京=佐伯聡士】中国外務省の姜瑜・副報道局長は17日の定例記者会見で、日中両国が共同開発することに合意している東シナ海の白樺ガス田(中国名・春暁)について、「中国の主権の範囲内にある」と改めて述べ、中国の立場に変化がないことを強調した。
 日中双方は近く合意内容を発表する見通しだが、中国側が「重大な譲歩をした」との香港報道なども出ており、中国国内にこうした見方が広がるのを打ち消す狙いがあるとみられる。
 読売新聞 6月17日20時28分

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 北京のこの言葉は、読売が見るように国内のガス抜きもあるのだろうが、日本のそういう動きの牽制でもあるのだろう。


 台湾が巡視船を送り込んだり日本の海保を「書類送検」するなどの主権侵害を繰り広げている尖閣諸島にしても、

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 外交部「日本は尖閣諸島海域での不法行為を停止せよ」

 中国外交部の姜瑜報道官は17日の定例記者会見で、「日本に釣魚島(尖閣諸島)近海での不法活動を停止するよう求める」と述べた。
 姜報道官によると、中国政府は日本船が尖閣諸島海域で台湾船を沈没させたことに、大きな関心を持っている。
 姜報道官は「釣魚島とその海域は、中国の固有の領土で、主権問題で争う余地はない」、「同様の事故の再発防止のためにも、日本に釣魚島(尖閣諸島)近海での不法活動を停止するよう求める」と述べた。
 尖閣諸島は、日本が「自国領土であることは、19世紀末から戦後、現在までのさまざまな経緯により明白」として、実効支配している。一方、中国と台湾(中華民国)は、1970年代から同諸島の領有権を主張するようになった。(編集担当:如月隼人)
 サーチナ・中国情報局 6月18日10時42分

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 北京は「自分のもの」という姿勢を崩そうとしない。
 この海域のデータを「自分たちの主権の範囲だから」と独占させることを続けさせていては、やがてはこの尖閣諸島までも「日本は口を出さずに金を出せ」という話に巻き込まれていくことだろう。はじめに書いた「自分の気に入らない事は何でもいう」中国の文化を思い出してもらいたい。
「共同開発」の方針が決まったのならば、それにつけこんで自国の権益を確保する立ち回りを見せてこその政府である。相手の言葉を言質にして相手を縛るようなずるさを見せてもらいたい。「自分の手を後ろに縛って」いるような外交官は、存在価値がないのだ。


 おまけ。

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 首相が五輪開会式出席へ、天皇・皇族は見送り…政府が調整

 政府は、北京五輪開会式に福田首相が出席する方向で調整を始めた。
 チベット問題が沈静化に向かっていることに加え、懸案だった東シナ海のガス田開発問題が一応、日中間で合意し18日に正式発表するためだ。7月の北海道洞爺湖サミットの際に首相が胡錦濤・中国国家主席と会談し、正式に表明する予定だ。
 開会式は8月8日に行われ、渡海文部科学相も出席する。高村外相も五輪期間中に訪中する見通しだ。ただ、中国政府が要請していた天皇陛下と皇族方の出席は見送る。
 現職首相の五輪開会式出席は、1988年に竹下首相(当時)がソウル五輪開会式に出席して以来となる。
 中国政府は、各国に首脳級の開会式出席を求めてきた。しかし、3月にチベット自治区で大規模な暴動が発生。ドイツのメルケル首相が開会式への欠席を決めたほか、欧州連合(EU)の欧州議会がEU加盟各国首脳にボイコットの検討を求める決議を採択した。
 読売新聞 6月18日14時39分


 <福田首相>五輪開会式出席へ 竹下氏以来20年ぶり

 福田康夫首相は18日、8月8日の北京五輪開会式に出席する方針を固めた。近く正式に発表する。現職首相の五輪開会式出席は、88年のソウル五輪における竹下登首相(当時)以来、20年ぶりとなる。
 北京五輪開会式出席について、首相は5月2日、「行けたらと思います」と記者団に述べ、早い段階で出席を前向きに検討する考えを示していた。
 しかし、同月12日に中国で四川大地震が発生し、中国側と開会式出席に関する協議が一時中断。首相は8日夜の開会式に出席後、9日午前に長崎市で開かれる原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に出席する必要があるため、政府専用機による移動の調整などに時間を要していた。【白戸圭一】
 毎日新聞 6月19日2時30分

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 福田総理はやっぱり北京オリンピックの開会式に出るようだ。日本人の追悼式の合間を縫って日帰りでもいいから「地元のお祭り」に出たいという執念はどこから出てくるのか、まったく。
 読売新聞は「チベット問題が沈静化に向かっている」と書くが、沈静化したのは報道だけである。亡命政府側との対話もいつの間にかほとんど報道されなくなり、日本のテレビからは再びダライ・ラマ猊下のお姿は消えた。
 だが、チベットは変わっていない。小学校で「ダライ・ラマ非難教育」が施され、寺院で猊下のお写真を飾ることも相変わらず許されない。記者団に現状を訴えた僧侶たちにも「お咎めなし」と寛容な姿勢を見せていた政府だったが、結局捕らえたという報道もあった。
「目を閉じて耳を塞いでいるからその好きにやっちゃってくれ」というのは、その行為に加担しているのも同然である。普段「人権」とか「国際社会」とかいっている人は、一緒に福田非難の声を上げようではないか。


 本日のメカ。

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 <西郷隆盛ロボット>大久保利通ロボとの5万回の激論で不具合 来年、新型登場へ 鹿児島・維新ふるさと館

メカ西郷
(写真、毎日新聞より。リニューアルされる西郷ロボット。後ろは大久保ロボット=鹿児島市加治屋町で、福岡静哉撮影)

 西郷隆盛(1827~77)の故郷・鹿児島市は、市が運営する「維新ふるさと館」に設置された「西郷ロボット」を一新する。大久保利通ら等身大のロボットが壇上にせり出し、激論を交わすドラマ仕立てで明治維新を学ぶ施設だが、94年の開館以降、5万回を超す休みなしの「討論」で、不具合が続出。「修理も限界」(同館)となった。早ければ来年2月に新ロボットが登場する予定だ。
 同館は94年4月、維新関連の展示施設として西郷の生家跡地そばに開館した。JR鹿児島中央駅にも近く、年間約15万人(07年度)が訪れる。目玉は、陸軍大将の正装をした西郷や洋装の大久保、坂本龍馬ら維新の英雄7人が登場するロボットドラマ「維新への道」。英雄たちが倒幕や近代化などについて議論を重ね、映像や効果音を駆使しつつ、23分間で幕末から西南戦争までの歴史を紹介。1日10回上映している。
 しかし、年中無休で14年間、計5万1000回以上議論を繰り返したため、さすがの豪傑たちもお疲れ気味。特に西郷は、上演中にほぼ出ずっぱりなうえ、身ぶり手ぶりを交えて話すなど動きも激しいため、手足や首が不規則に動いたり、顔の表皮が裂け“満身(創痍そうい)”状態。ふるさと館も修理を重ねて上演を続けてきたが、限界に達した。
 西郷ロボは動きの滑らかな最新型にし、大久保ロボも顔をお色直し。ステージの整備などの改修を含め総事業費は約1億7500万円。市観光振興課は「『篤姫』効果で観光客が増え、九州新幹線全線開業(11年春)も近い。改めて、維新の英雄を生んだ鹿児島をアピールしたい」と意気込んでいる。【福岡静哉】
 毎日新聞 6月17日17時12分

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手足や首が不規則に動いたり、顔の表皮が裂け」って、恐いな(笑)。
 十四年間激論していながら決着つかないというのも凄いぞ(笑)。このメカ西郷は、「同じ議論を繰り返すことの愚」も教えてくれているのだなぁ。