2017年05月19日(金)

眉唾、眉唾(笑)

テーマ:報道

 どこの新聞だったかなぁ、「新聞はネットではなく紙で読まなければ意味はない」的なことを書いていたのは。
 ネットでは朝日や日経のような有料会員公開制にでもしなければ、あとは広告費などで運営しなくてはならなくなり、産経のように記事を細かく分けてページビューを稼がなくてはならなくなるから面倒くさいのかもしれないが、「広告費頼り」というのならば、それは紙媒体でも同じだろう。
 実際には、ネットでは「紙面の割り付け」による印象操作ができなくなるから「嫌」だというのが大きいのではないのかな? 配信記事、特にポータルサイトに掲載されるものは、基本的に「一面」というのはないし。

 だが、そのポータルサイトのニュースページは、普通ならば読むのが無理な地方紙などにも目が通せることができるので、読む方にとっては、紙媒体に縛られるよりもよほど有益な「メディアリテラシー」というものを涵養することができる。

 ヤフーニュースで、神戸新聞の「『政治家は、なぜ失言する?』専門家に聞く」(神戸新聞 05月12日 18:50配信)という記事が配信されていた。

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 「政治家は、なぜ失言する?」専門家に聞く

 人はなぜ失言するのか。今に始まったことではないが、4月は閣僚らの問題発言が相次いだ。撤回・謝罪を余儀なくされたり、辞任に追い込まれたり。過去の例から学んでいるはずなのに、なぜ繰り返してしまうのか。専門家の目を通して検証してみた。

【アドリブに注意】
 4月25日、今村雅弘前復興相が東日本大震災に関して「まだ東北で良かった」と発言。この失言の責任を取って大臣を辞任した。同氏は同4日にも、東京電力福島第1原発事故に伴う自主避難者の帰還を巡る記者会見で「自己責任」などと発言し、撤回・謝罪していたばかり。批判を浴びながら2度までも。
 今村氏の言動に対し、「自身の職務に求められるイメージを理解していない」と分析するのは、ビジネスマナーコンサルタント城戸景子さん(千葉県)。神戸女学院大を卒業後、営業秘書などを経て、ビジネスマナー研修や社会人向けセミナーの講師などを務めている。その立場から、「復興大臣は被災地域と被災者に最も寄り添うべき、という国民のイメージを認識していれば失言につながらなかった」と語る。
「落とし穴」は、会議などを終えた政治家を記者が囲む「ぶら下がり会見」や身内のパーティーなどに潜んでいる。注意すべきは受け狙いのアドリブだ。
 3月に、自身のパーティーで「長靴業界はだいぶもうかった」と発言し、内閣府・復興政務官を事実上更迭されたのは務台俊介氏。昨年9月、岩手県岩泉町の豪雨被害視察で、職員におんぶされて水たまりを渡り、非難の声を浴びたにもかかわらずの発言。城戸さんは「ちょっとしたサービス精神やジョークのつもりが、大きな失敗につながることが多いように見受けられる」と指摘する。
 そこで考えられるのが、「失言=本音」と捉えられかねない点だ。「だからとっさに出る言葉が失言につながる可能性がある学歴が高く、頭の回転が早い人はスピードで発言しがち。あえてひと呼吸置いて発言を」と城戸さん。甲南女子大学・山田尚子教授(心理学)は、「気持ちの要素を除外すると、皆、首都圏で同じ規模の地震が起きたら、被害はさらに甚大になっていたと理解はできる」とした上で、「『良かった』と表現してしまったことが失言」と、言い回しの重要性を説く。
(後略)
(坂山真里緒)
 神戸新聞 05月12日 18:50

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 コンサルタントなる人物を出してきていろいろ言わせている記事で、「『失言=本音』と捉えられかねない点」という揚げ足取り勢力の攻撃パターンを指摘するなど見るべきところもあるが、基本のところで、そもそも政治家の「失言」なるものを作り出しているのはマスコミであるという視点が抜けているので意味がない。 
 まあ、地方紙とはいえマスコミの一部である神戸新聞が、それを認めるわけにもいかないのだろうけど。

 このコンサルタントは「冗談のつもりで言っても」と警鐘を鳴らしているが、そういうところの言葉尻だけを取り上げ、勝手に歪曲したり「レッテル貼り」をしたりで騒ぎ、「失言」に仕立て上げているのはマスコミである。それに乗って民進党などが騒いでくれることを期待した「波紋を呼びそうだ」という「煽りワード」をつけることで。(そして彼らは、まさにその思惑通りに騒いで国会の審議を妨害してくれる)
神戸新聞の記事では、例の復興大臣の発言を甲南女子大学の山田尚子教授が「感情抜きで見れば、(復興大臣は)当たり前のことを言っているだけ」と分析しているが、その「理解」をするために冷静になることをさせまいと、(2017/04/26の記事、「正義の味方」に変身する前には、立ち止まって周りを見渡さなくては)で書いたように、朝日新聞は「大臣が東北を『あっちの方』扱いした! 『寄り添う』気持ちなどない他人事だと思っている証拠だ!」というすり替えをやっているわけで。
 こういうゴシップ市並みの精神を持った新聞などが「ジャーナリストでござい」と大きな顔をしているのだから、読む方としては「とにかく新聞は俯瞰で読むようにしよう」と心がけるのが大切で、「失言」といわれても「とりあえずトリミングなしで全部載せろ」と求め「それができないのならば何か隠しているな」と判断するのが正しい対応というものだろう。


 先日の国会審議で、

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 がん患者は「働かなくていい」 自民議員の発言に患者の怒り「それでも人ですか?」

 受動喫煙を防止するため、飲食店などの屋内を原則禁煙にする対策を盛り込み、今国会での成立を目指す厚生労働省の健康増進法改正案。
 自民党が15日に開いた厚生労働部会で、がん患者が職場でたばこの煙にさらされる辛さを訴えた議員に対し、別の議員から「(がん患者は)働かなくていい」とヤジが飛んだことが認定NPOフローレンス代表の駒崎弘樹さんのブログなどで指摘され、がん患者らから批判を浴びている。
「全国がん患者団体連合会(全がん連)」(天野慎介理事長)は、この発言は見過ごせないとして18日、抗議の意を表明し、改めて屋内禁煙の法制化とがん患者の就労支援を訴える見解を出した。【岩永直子 / Buzzfeed Japan】

 自民党対案への反対意見にヤジ
 朝日新聞の報道によると、この日、塩崎厚労相が直接説明に入り、一定面積以下のバーとスナックをのぞいて原則禁煙とする厚労省案に理解を求めた。
 それに対して自民党側からは、すべての飲食店を一括りにし、一定の面積以下の店は「喫煙」「分煙」などと表示すれば喫煙を可能とする対案が出された。
 ところが当然、自民党の中にも受動喫煙防止を積極的に推し進めたい議員はいる。
 駒崎さんのブログなどによると、自身も子宮頸がんを患った経験のある参院議員、三原じゅん子氏が、がん経験者の立場からこの対案にこんな反対意見を述べた。
「飲食店を一括りとして表示義務だけを課しても、望まない受動喫煙が防止できるとは思えない。それは強者の考え方であって、全がん連の思いを話してきてくれということで発言する」
「がん患者の就労支援は大きな問題で、一生懸命働いて就労している患者はいっぱいいる。そんな中、患者は選べません、お店を、仕事場を。弱い立場の人たちがいっぱいいるということを知ってほしい」
「治療している時、喫煙する客の中で働く苦しさはどういうものがあるか、ぜひみなさんに・・・」
 ここまで話したところで、男性議員から「(がん患者は)働かなくていいんだよ!」とヤジが飛んだという。
 三原氏はすかさず、
「働かなければいいという話がありますが、がん患者はそういう権利がないんですか。弱い人たちの立場を考えて法律を作っていくのが自民党の政治家の役割だと申し上げたい」
「妊娠中の先生方の奥様にたばこの煙を吹きかけることができますか? そういうことがご自身できますか? 弱い立場のことを考えて法案を作ることをお願いしたい」
 と言い返したそうだ。
(後略)
 岩永直子
 BuzzFeed Japan 5/18(木) 20:54

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 こんなやり取りがあったという。
 タイトルだけで見れば「癌患者は働かなくていいから癌を治すことに専念しろ」というヤジかとも思ったが、とんでもない。「癌に罹ったんなら人前になど出てくるな!」というとんでもない差別意識を発露したヤジが飛ばされたという話だった。

 私は受動喫煙に対してヒステリックに「禁止だ! タバコは悪だ!」と騒いだりはしないが、サイドバーに書いているように心臓に持病のある身にタバコの煙は「あまりよくない」と言われていることを考えると、癌をその身に抱えている人間がタバコの煙に敏感になる気持ちはよくわかる。
また、癌患者の勤労に関しては、(2014/06/28の記事、いろんな働き方ができるための「物差し」を作ろう)で書いたように「フルタイムバリバリ残業もバリバリでなければ」という働き方改革の話にもなるものなので、まじめに考えていくべき話だというのに、このヤジ。

 上でリンクを貼った(2014/06/28の記事、いろんな働き方ができるための「物差し」を作ろう)のエントリーの冒頭では、都議会の議員に対する「みんなが結婚すれば~」というヤジのことを取り上げたが、そこでも指摘したように、聞こえてもいない「産めないのか」というヤジを捏造し、「声紋分析をして~」とやっていた時の騒動と比べると、この「癌患者は引っ込んでいろ!」的なヤジに対するメディアの冷淡さはどうしたのだろうか。
 自民党議員に対して自民党議員(と推測される)人間が投げつけたものだから「同士討ちだからほっとけ」という意識があるとは思いたくないのだが、この落差を見れば、「政治家は、なぜ失言する?」というメディアの物言いのくだらなさも、よくわかるだろう。


 本日の風。

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 夏の必需品「手になじむ丸い柄」…房州うちわ


(写真、読売新聞より。製作が進む「房州うちわ」(17日、千葉県南房総市で)=片岡航希氏撮影)

 本格的な夏を前に、千葉県南房総市で国の伝統的工芸品「房州うちわ」の生産が最盛期を迎えている。
 京都の京うちわ、香川の丸亀うちわと並ぶ日本三大うちわとされ、明治時代に生産が始まった。地元産の竹を細く裂いた骨と丸い柄が特徴。
 同市の「うやま工房」では、60年以上のベテラン職人の宇山正男さん(86)が1日4、5枚ずつ作っている。「手になじむ丸い柄と、丈夫なのが魅力」と話す。
 読売新聞 5/18(木) 17:42


 <熊本・山鹿市>涼しさ感じて…「来民渋うちわ」作り進む


(写真、毎日新聞より。夏到来を前に進むうちわ作り。熊本地震の復興支援のため「くまモン」がデザインされたものの注文も=熊本県山鹿市の栗川商店で2017年5月16日、徳野仁子氏撮影)

 夏の訪れを前に、熊本県山鹿市の栗川商店で伝統の「来民(くたみ)渋うちわ」作りが進んでいる。
 昨年は熊本地震で県内の祭りが中止になるなどの影響を受けたが、復興支援のため県の人気キャラクター「くまモン」がデザインされたうちわの注文が増えたり、熊本城や阿蘇の風景が描かれたうちわを販売し、売り上げを寄付したりするなどしたという。
 柿渋を塗って仕上げたうちわは丈夫で防虫効果もあり、店主の栗川亮一さん(57)は「あおいで風を送るという見た目の涼しさも味わってほしい」と話す。【徳野仁子】
 毎日新聞 5/18(木) 19:46

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 明日はまた暑くなるという予報が出ている。暑くなったり寒くなったりで困った季節だが、その先に控える夏に向けて、各地で団扇の製造にスパートがかかっているという。

 面白いなぁ。房州うちわの方は丸型で、手元に「ハンドガード」のような部分が付き、一方の来民渋うちわは、この写真ではカット前なのでわかりにくいが、どちらかといえば角ばった形のものが多く、手元までみっちりと紙が貼られたものになっている。
 こういうデザインの違いというのは、どこから出てくるのかなぁ。

 手元が空いているものと手元まで紙があるもので、扇ぐ時の空気抵抗と送出される風量のバランスを物理的に分析してみるのも、面白いだろうな。


 

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