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2012-01-10 11:02:21

みせかけの出資の危険性

テーマ:金融機関の思考
 昨日ゲットした、新しいキーボード。手をべたっ、と置いたまま打鍵できるのですごく腕と肩、首が楽です。

帽子のターンアラウンドマネージャー札幌を行く - 認定事業再生士のブログ


 さて、今日は資本の考え方について。

 資本は重要です。銀行は自己資本の金額や自己資本比率をよく見ます。でもその理由はご存知でしょうか。 

 最近したクライアントとのやりとりから。

ク「おカネを借りて1億円で不動産を買おうと思うんだよ」
私「はい」
ク「その不動産を3億円で出資して…(以下新会社の事業計画の話しになるが省略)。ていうのは?」
私「ダメですね」
ク「なぜ??みんなやっている事じゃないか??」

 確かにそうです。創業時に個人でおカネを借りて出資し、見せかけだけの資本金を積むこともできます。しかし、これは商法や会社法違反の可能性が高いのです。このケースだと、現物出資する不動産は確かに1億円の価値はありそうですがそれが借入で購入されたものなら見せ金を積むこととなんら変わりはありません。

 法的にどうなるかはさておき、金融機関から見てそのような行為がどう映るかというと、

1.純資産の部(以前は「資本の部」といっていた)は、その会社が清算されたときに残るおカネを意味する。

2.したがって純資産の部がマイナスになる、債務超過になるとおカネを貸せない状態となる。(資産を全て処分しても銀行借入を含めた負債を返しきれないから)

3.帳簿上純資産の部がプラスでも資産の含み損や時価評価による減損を織り込んで債務超過となる場合(=実質債務超過)も同様

 この債務超過かそうでないかの判断の大きな部分を占める資本金です。なんらかの理由でその実態が「ない」としたら?

 銀行の評価は根底から崩れることになります。

 資本金は返せと言われないカネ、という前提で会社の評価がなされているからです。

 粉飾と言うとまずは赤字を黒字にすること、というふうに頭に浮かびますが借りたカネによる増資、見せ金による増資も立派な粉飾です。

 過去の見せ金による虚偽の増資の例を探してみましたが、

 井上工業(東証2部上場のゼネコン)で会社幹部が逮捕されたケースがあります。このときには実態のない増資をして投資家の判断を誤らせたということで「金融商品取引法違反」で検挙されています。

 リンク

 一般投資家のいない中小零細企業ではここまでの厳しい指弾は受けないかもしれませんが実務上、対銀行では金融機関の信頼をゆるがす大問題、ということになりそうです。

 資本金100万円、200万円の会社であればまだしも、資本金の額が億の単位を越えてきてしかも実態がない、となると…ただで済むとは思えません。

 

 

コメント

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1 ■ 

私と同じキーボードです(笑

2 ■そこにきましたか

 家用(家でも原稿書きは結構やるので)にも一台買いました。

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