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2011年10月26日(水)

『幼い思い出』

テーマ:詩(暗いの)

幼いときの夢を見た。


もう思い出すことは無いと思っていた、優しい両親が笑っていた。


『おいで。×××。』


もう二度と会えないと分かっていた、愛する両親が立っていた。


『おいで。愛しい×××。』


もう二度と見たくも無かった、死んだ両親が頭を撫でて抱きしめて言った。


『愛しているよ。私たちの×××。』


見たくも無かった顔は、聞きたくも無かった声は、感じたくも無かった温もりは、僕の中で小さな小さな水溜りになった。


『大好きだよ。可愛い可愛い×××。』



―じゃあ、どうして逝ってしまったの?―



母も父も優しく微笑んだまま手を振った。

二度と戻らない故の悲しみは、僕の中で何度も何度も悲鳴をあげた。

僕から溢れ出る涙も、零れ出る嗚咽も、両親とよく似ていた。



―ああ、愛していたなんて言いたく無かったよ―



幼い頃の夢を見た。

大好きな両親が僕の名前を呼ぶ。

僕はその腕の中に風のように速く飛び込んだ。


『ただいま、×××。』

『お帰りなさい、パパ、ママ。』


父の大きな手が僕の頭をぐしゃぐしゃと掻きまわす。

母の細い指が僕の頬をくすぐった。



『愛しているよ、×××。』

『僕もだよ。パパ、ママ。』

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短編のような詩。

失ったものは戻ってこないと気づくのは簡単で、受け入れるのには時間がかかる。

時間が癒す訳ではなくて、ただ麻痺してしまうものだとか言ってみる。

2011年10月10日(月)

『十年前の少年と、十年後の少年の。』

テーマ:詩(暗いの)

『願ったって叶わないんだ。』

だから君は夢の中へと消えていった。

『夢の中の彼は僕を愛してくれるんだ。』

それが幻想と言う名の嘘であったとしても、

君はそれを望み続けた。

甘い虚像は君の瞳に琥珀色に映りこむ。

『彼が早くおいでと呼んでくれるんだ。』

儚い影のように君はそちらへ飛び出した。

愛する人を求めて、愛してくれる誰かを求めて。


あれから行く年もたった今、それでも君を思い出す。

僕は君を愛してはいなかったよ。

僕は君をずうっとずっと怨んでいたよ。

愛した事実も、消えた現実も終わった事象でさえも忘れぬように、

君をずっと憎み続けたんだ。


涙はもう戻ってはこない。

君はもう帰ってはこない。

思い出はもう作れない。


僕は君を愛してはいなかったよ。

ずっとずうっと怨んでいたよ。

僕の中に残り続けた君の存在を、

君として残り続けた僕の執着を、

僕はずうっとずっと覚えているよ。


枯れ木が花をつけないように、

僕の思い出は止まったままで。

進むことも無く戻ることも無く、

ただただ腐敗していく朽木のように。


僕は君を愛していたよ。

ずうっとずっと待っていたよ。


「ドウシテ僕ヲ置イテイッタノ?」


君の最後の言葉は、まだ僕の耳にこびりついている。

『君だけはどうか、生キテイテオクレ。』

意味は分かっても受け入れられない。


僕は君を愛していたよ。

僕はずうっと怨んでいるよ。


「嗚呼、君ニ会イニ行クヨ。」

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『届かない思いはどのようにして伝えるのでしょう?』

きっと願い続けるんでしょうね。


一人取り残された小さな少年と、愛してもらえなかった少年のお話。

少年が少年になるための十年という月日はあまりに長い。

2011年09月21日(水)

『故』

テーマ:凄く短い詩

壊れていくのに気づけなかった。

いつからこんなに雨が嫌いになったんだろう。


愛しておくれとも言えなくて、愛しているよとも笑えなくて。


怖いと泣けば、夜がひっそりと笑い声を上げた。


二度と戻らない僕と君の二人きりの世界。

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疲れが溜まっているせいでしょうか。

どれだけ寝ても眠くて仕方がありません。

このまま起きられなくなるんじゃないだろうか

と、思います。

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