「元」勝浦市 地域おこし協力隊 ぬまっちの日記

「かつうらしく」繋がるまちへ


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かつうらビッグひな祭り会場から寺市会場の妙海寺に戻り、来場した車の駐車場への誘導のお手伝いへ。
ふと漁港の上空を見上げると、薄く茜色に染まり始めた空にカモメの群が旋回している。妙海寺のすぐ目の前にある、海に臨む宿「花あさぎ」のご主人が魚のアラなどをカモメにあげているところだった。

スタッフ(ぬ)のブログ-妙海寺-えさやり


いい穏やかな風景ですねぇ、と呟くと、

「いやいや!昔は今とはぜんぜん違ったんだよぉ」

とご主人。かつて界隈の民家は昔ながらの造りの民家が軒を連ね、かなり味わいのある風景だったという。今の風景でも充分「房州の漁村」的な風景だが、確かに、この前訪ねた七尾市能登島のような日本海沿岸の漁村集落によく見られる集落まるごと統一された景観というのはたいへん美しいものがある。

また、港が今のように整備されていなかったため、船が接岸できなかった。そのため、女性たちが腰の上まで海水に浸かりながら男達の漁獲したイワシをはじめとする魚介類を受け取って丘に水揚げしたのだという。

「それこそみぞれ混じりの日だってそうやってたんだよ」

というご主人。往事の苦労が思い返される。

花あさぎではいくつか昔の写真が飾られているとのことだが、そんな古き良き風景の写真を集めて展示し、地元のじいちゃんばあちゃんやご主人のような語り部にかつての勝浦を子どもたちに楽しく語ってもらえたら面白いかもしれない。

そうこうするうちに茜色だった空が群青色に染まっていく。そして、妙海寺の石段雛飾りに、柔らかな光が灯されていく。

スタッフ(ぬ)のブログ-妙海寺-キャンドル


スタッフ(ぬ)のブログ-妙海寺-キャンドルアップ


日が落ちると、そこには鮮やかな雛壇が浮かびあがっていた。

スタッフ(ぬ)のブログ-妙海寺-ライトアップ


その静寂の向こうで、熱い空気が放たれ始めた。寺市のクライマックス、ライブ演奏がお寺の建物の中で始まったのだ。

まずはタブラ奏者「Jata Dari」による演奏。

スタッフ(ぬ)のブログ-妙海寺-ジャンベ


続いて、九十九里地域を中心に活動を展開する「bindi&monsters」の演奏。

スタッフ(ぬ)のブログ-妙海寺-びんでぃ


いやぁぁぁ、仏様をバックに行われるライブというのも独特な雰囲気である。

そしてトリを務めるのは異色のボウズバンド「SINGA(しんが)」。
「しんが」は妙海寺のある地名「新官」から付けられたもの。そしてボーカルは茂原で飲食店をやられている村田さんと、もう一人は妙海寺住職の佐々木教道さん!なんと、現役住職がバンドのボーカルやっちゃってるのである!!

スタッフ(ぬ)のブログ-妙海寺-しんが会場俯瞰


しかも午前中に「スタジオ☆ドリーム」がダンスの曲に使っていた『勝OH!ソング』。この曲を作ったのも実は「SINGA」である!

スタッフ(ぬ)のブログ-妙海寺-しんがCD


「『村田』っていうんですけど、
 いまだに(音響さんから)『田村』って呼ばれます」

と要所要所で会場の笑いを誘う村田さん。彼の高く澄み切った声はマジで格別である!!勝浦の「ゆず」か!?って思わせる様な心地よい響きだ。

スタッフ(ぬ)のブログ-妙海寺-しんが村田さん


ピアノを担当するユキさんに向かって教道さんが

「いやもうね、素敵なピアノで、、、」

と言えば村田さんが、

「ユキを褒めてるのか、ピアノを褒めてるのか!」
「いやいやユキに決まってるじゃんか!!」

そんな感じで会場は実に愉しげな雰囲気だ。こうして親子で楽しめるライブといのも珍しい!!

スタッフ(ぬ)のブログ-妙海寺-しんが会場


村田さんが笑いで攻める一方、教道さんは硬派な一面を魅せる。そして寺市にかける想いを歌にのせて心に響かせていく。

「これだけのチームが集まったら勝浦、
 良くなるんじゃないかなって。
 なんで寺でやるの?よく言われます。
 伝えるということでは、
 この歌というのも心に響くのかなと思います」

「次は蓮の花。
 蓮は泥の中から咲きます。
 蓮のように泥の中でも綺麗に咲かせたいと思います。
『蓮華』訊いてください」

スタッフ(ぬ)のブログ-妙海寺-しんが教道さん


「(今後は)東京のお寺で、
 勝浦のものを売っていこうと。
 勝浦が元気になることをやろう。
 子どものために。
 そう思って寺市をやりました。
 一歩一歩やって積み上げていく。
 僕らの約束にしたい」

「お経の中に『滅・不滅』というのがあります。
 なくなるものがあれば、
 必ずなくならないものがあります。
 僕らの身体がなくなっても、
 次の世代には何か残せると思います」

「真っ直ぐに子どもたちに育ってもらいたい」

「たくさんの協力してくれた方たち。
 来年またここで逢えたらいいなと思います」

雛人形の後片付けをしながら、2月の嵐の日に教道さんにお逢いし、そこで伺った話を思い返していた。

スタッフ(ぬ)のブログ-妙海寺-片付け


「漁獲高が下がり、魚価も下がる。
 勝浦の漁業は『子どもに継がせたくない』
 っていうのが現状なんです。
 地元の小型船舶が無くなり、
 寄港してくる船ばかりになってしまう。
 勝浦には企業立地が少ない。
 漁業(という主幹産業)が衰退すれば仕事がなくなっちゃうんです。
 だから、勉強会を境内で催したりしてるんです。
『お寺に何ができるか』。
 お寺って、実はコンビニよりも多いんです。
 丹誠込めたものを直売できる場所。
 そこでしかないものを田舎の寺で吸い上げて
 都会の寺で売りたい。
 都心の、人の多いところで。
 地域活性化のための寺ですから」

その時、最後に教道さんが僕にこう告げた。

「ここのキャンバスを塗り替えてください」

と。
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