こんにちは。
大阪府守口市の、笑いあふれる教室
「ピアノ教室・セシリア」の、もりやみつよです。
いつも読んで下さって、どうもありがとうございます。
「アクセント」とは何ぞや
色んなものがあります。『>』もそう、『』もそう、ある意味『スタッカート』も、アクセントの意味があります。
ロマン派におけるアクセント…とくにシューマンが好きっぽい『<>』。
「ピアノでどうやって弾けっちゅうねん」と、ツッコんだことありませんか
これは、 この、crescとdim.の事で、それの縮小版。
だから、アクセントもdim.の縮小版です。
シューマンは、『<>』をつけた所は、アクセント欲しいけれど、ちょっと強いだけちゃうねん…と言う思いでつけたのでしょう。
例えば歌、呼吸楽器(フルートとかクラリネット)とか、そんなんなら可能ですよね。
それで一度その通りに想像してみて、「あこんなイメージなんやな」とわかったら、ピアノ…打楽器...減衰楽器ですね、それでは無理やねんけど こんな感じと、くみ取ってあげるのです。
そこで導き出される(数学の証明の∴)のが、多分、丁寧に打鍵して欲しいんやな、と言う感じです。
普通の『>』は、『<>』よりも減衰楽器らしく弾けますよね。
コツン、という感じです。
決して「強い」だけではありません。
で、『∧ 』は、cresc.でもdim.でもない。パッと見、とんがってます。
まるで思春期です。痛そうです。
だからもっと、『>』より強調したいのですね。
曲調に寄るけれど、「強く」といっても差し支えないですが、この曲のようにppで始まるなら、意図を考えてみた方がいいかもです。
ppやから『-』でも強調出来ますけど、こう、丁寧な感じでもないですよね、この曲の速さからいったら。
めっちゃゆっくりな曲なら、ありかもですが。
だから、ブルグミュラーさんは『∧ 』を使用したのですね。
糸を紡ぐ機械がカラカラカラ…とリズミカルに回ってるのを想像したら、『-』ではなく、躍動感に満ちたアクセントが欲しいな~、と思ったのですね。
そして、盛り上がり前にも出てくるのですが、ここはとても面白いです。
ここはフォルテに『∧ 』なので、正に強調と受け止めていいのですが、cresc.の後の「 >」が面白いなと思いました。
9小節目が短調で悲しげに始まって、cresc.で一気に長調へ。しかもサブドミナントの和音、そして解放されたようにトニックの和音。
そこにいてるんです。「>」が。
説明させて頂いたのは、このサブドミナントで盛り上がって高揚して、「>」の部分でパァァ~ンと解放されて、あたりに喜びが広がって行くような「強さ」です。
その広がりを支えるのが、左手の「ラ~ファ~レ~」のホルンのような豊かな響き 。
そしてまだまだ広がって次の「ff」の一番の盛り上がりに行くのです。
で、ここよりもっと次が盛り上がりで、一気に音階で下降(dim.)、そして一気に上昇(cresc.)になります。
何て素敵な曲なのでしょう。
好きだったけど、もっと大好きになって、感動さえ覚えました。ブルグミュラーさん、ありがとう。
ああ、アナリーゼってやっぱり、もう今はいない過去の人である作曲家との対話だな~、言うなれば歴史家や考古学者が、遺物を研究するのと似ています。
いろんな可能性を考えて、仮説を立てて、その中から拾い上げて行くところは、理系の作業にも通じます。
もう1つのブログに、「もっと身近なものを観察して見よう。それを認識してみよう」みたいなん書いてたんですが、正にアナリーゼはそうやわ と思いました。
ホンマ、1つずつ細かく注目すれば、見えてくるものがいっぱいある…と言う事を、改めて教えられました。
生きてる私らが、至らないかもしれないけれど、出来るだけ遺してくれた作品の意図などを汲み取っていけば、草葉の陰で作曲家も喜ぶのでは。
例え全部解釈できずとも、少なくとも、音符だけを並べるよりは、ずっとその作曲家の心に添う事が出来るのではと思いました。
もっともっと細かく曲と対話しなければ と改めて思いましたです。
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