薬を誤って投与されたために意識が戻らない寝たきりの状態になったとして、岡山県倉敷市の女性(84)が同市の医療法人「のぞみ会」に約1億円の賠償を求めた訴訟の判決が23日、岡山地裁であった。細野高広裁判官は「本来、投与すべきでない薬を投与した」と過失を認め、病院側に計約7500万円の支払いを命じた。

 判決によると、女性は07年3月、食欲不振などを訴えて入院。女性は高血圧の持病があり、血圧を下げる降圧剤を投与するところ、担当看護師2人が、誤って糖尿病患者に処方する血糖降下剤を投与した。女性は昏睡(こんすい)状態に陥り、現在も意識が回復していない。

 弁論で病院側は「複数による投薬確認が徹底されていなかった」と過失を認めていた。看護師が処方せんの指示と異なる薬を取り出し、チェックを担当する看護師も確認の際に見逃していたという。

 原告の代理人弁護士は「納得のいく判決だ。再発防止のため、安全管理体制を徹底してほしい」と話した。のぞみ会の守屋直人理事長は「判決内容を重く受け止めている。原告には改めておわび申し上げる」と話した。【松井豊】

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