182歩目:ふりだしとスゲ蓋 | 河原尚子ブログ | sione - Springshow スプリングショウ

182歩目:ふりだしとスゲ蓋

sioneは制作の季節。
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絵付けを待つ、フリダシたち。
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sioneのフリダシは、金平糖などをいれるお菓子器(振出し)以外にも
様々な使い道がある。

密閉栓をつけて、香水瓶に。

岩塩を入れて食卓へ。

そのまま一輪差しに。


お茶道具の振出しとして使用するときは、
通常、下のようなすげやかやの皮(最近はトウモロコシの皮)でつくった「すげ蓋」というもの使う。

今では合図のようになっている。
この蓋がついていると「ああ、振出ね」という具合。

たしかに、素朴な皮の素材感と、使い込むごとに渋い色になって、
味わいがましてくることは、
今の時代にあっているかもしれない。
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だけど、
きっと昔は、雑器を見立てで瓶にしようと、
その辺にあった植物の皮でつくって蓋にしたのだろう。

そう考えると、
今の時代も「その辺」にある「何か」で蓋をつくっても
いいような気さえしてくる。