「変換能力」コーディネーショントレーニングを考える part5 | スポーツトレーナー栗田素直のブログ  by Sports Barance(スポーツバランス)

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【名古屋・愛知・岐阜】を中心に、ジュニアアスリート・成人・高齢者のトレーニングやコンディショニングを専門に指導するトレーナー栗田素直のブログです。

こんにちは。スポーツバランス代表の栗田です。


前回の記事はこちら


コーディネーション能力の7つの分類について書いています。

「リズム能力」

「バランス能力」

について書きましたので、今回は3つ目。

「変換能力」についてです。



状況判断や、目や耳などによって得られた情報を

体の動きに変換するという能力です。

簡単に言うと、リアクションですね。


日常生活であれば、

前から人が歩いてきたから、すれ違う為に少し横に避けて歩く。

とか、

道路を渡ろうとしたけど車が来たから止まる。

とかですね。


スポーツであれば、ほとんどの場面で使う能力ですね。

サッカーでドリブルをする側も、ディフェンスをしていてボールを奪う側も

変換能力は必要です。



「情報」を整理して

「何をするか」を判断し

その「何」を体現できるかどうか。

という能力です。



この能力が弱いと、対人スポーツは苦手になりますし、

いわゆる反応が遅い、悪いということにもつながります。


次回説明する「反応能力」との違いは、

「ヨーイどん!と言われてスタートをする」

というのが反応です。


野球でいうと、(野球がわからない方はすみません)

1アウトランナー1塁3塁で、セカンドゴロ。

打球の速さやコース、ランナーの足の速さ、自分の能力や試合展開を考えて、

「瞬時に2塁に送球するか、ホームに送球するか、1塁に送球するか」

などを判断する。

これが変換能力です。

言い換えると「情報処理能力」とでも言いましょうか。

あらゆる「情報」から、

「最適」な選択をする。(身体運動で)

ということです。


さて、トレーニング方法の一例をあげると、

赤・青・白・黄色の4色のマーカーコーンを適当な距離に、四角形に配置します。

その中心に目印をつけて、目印に立ちます。

トレーナーが色を言います。

その色のマーカーをタッチして真ん中に戻る。

これは変換のトレーニングになりますね。

もちろん瞬発力や敏捷能力のトレーニングにもなります。


バリエーションとして、

一度にタッチするマーカーを増やしたり、

合図を数字や計算に変えたり、

タッチする手を指定したり、

入った順番とは逆にタッチしたりすると難易度は上がりますよね。


特定のスポーツにおいて変換能力を高めたければ、

当たり前ですが、そのスポーツの練習をした方が良いです。

しかし、思考力というか情報処理能力というのは、人それぞれ速さと量が異なります。

ですから、チームスポーツでも、できるだけその選手が噛み砕けるくらいの情報量と

処理速度をチョイスして、トレーニングしてあげてください。


まず、

①「必要な情報を得られているか」を確認します。

②「得た情報から、何をしたいか(すべきか)がわかっているか」を確認します。

③「したい動きをするのに、何が足りないのか(筋力・柔軟性・心理的要因など)」を確認します。

この3段階を評価して、パフォーマンス改善に結び付けていきましょう。


③まで来たら、あとは精度を高めるだけなので、反復&難度をあげることにフォーカスしましょう。



さてさて、回りくどい書き方ですが、わかりましたかね?(笑)



次回は

「反応能力」

についてです!





スポーツバランス(Sports Barance)代表 栗田素直









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