調布シネマガジン

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ジャージー・ボーイズ
元はトニー賞を受賞した傑作ブロードウェイ・ミュージカル。それを巨匠クリント・イーストウッドが映画化したのだから面白くないはずがない。そう期待して期待以上に面白かった。ビートルズよりもちょいと前に大ヒットを飛ばしたザ・フォーシーズンズの成功までの道のりと挫折を描いた作品だ。リードボーカル役のフランキー・ヴァリを演じたのは、ミュージカルでもこの役をやったジョン・ロイド・ヤングが演じた。彼らを見守るマフィアの大物ジップ・デカルロのクリストファー・ウォーケンがこれまた渋くてカッコいい。
ジャージー・ボーイズ01
俺は音楽には全く詳しくない。しかしそんな俺ですら知っているのがザ・フォーシーズンズのヒット曲「シェリー」と「君の瞳に恋してる」だ。なんたって今だって普通に様々なテレビ番組のBGで使われてたりするぐらいで、もっと言えば今の中高生だって聞いたことがあるはず。その名曲に込められた意味や成り立ちを知ることは、単純な驚きだけでなく、曲を聞く上でより思い入れを強くしてくれると思う。歌いながら踏むあのステップ、あれを見ているだけでどうしようもなく心がワクワクしてしまうのはなんでだろう(笑)
ジャージー・ボーイズ02
これまでも数々のアーティストの成功と挫折を扱った作品はあった。しかしその殆どに共通するのは、成功し続けることに対する重圧から逃れるためにドラッグに手を出し観の破滅を招くというものだ。フォーシーズンズの場合はリーダー・ニックの莫大な借金が元でグループがバラバラになるのだが、もしかしたらニック個人にはそうした重圧があったのかもしれない。彼が享楽的に過ごす姿は成功者としてはステレオタイプな描き方をされているが、むしろフランキーのように常に音楽に対して真摯な方が珍しい。
ジャージー・ボーイズ03
ただ皮肉なのは、努力しろとと教えこんだのが当のニックだったということだろう。劇中ニックは「俺がフランキーを引き上げてやった」と恩着せがましく言うのだが、確かにそれは事実だったし、だからこそフランキーはニックの借金を肩代わりする道を選ぶのだ。平凡な感想だが、彼を見ていると自らが大切にしているモノに対して真摯に向き合い努力を怠らないことの大切さを痛感させられる。しかしそんな彼だからこそ時代を超えた奇跡の名曲を生み出せたのだろう。
ジャージー・ボーイズ04
ラストのダンスシーンはいかにもなミュージカルシーン。全員が歌って踊って…あれ?なんか最近こんなの観たな…?ああ「舞妓はレディ」だ。てか、あれがブロードウェイ・ミュージカル「マイ・フェア・レディ」から来てるんだから当然といえば当然だ。この手のラストシーンは問答無用で心を鷲掴みにされてしまう。ちなみに今回そのシーンが特別公開されたので良かったら。



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ストーリー:ニュージャージー州の貧しい町で生まれ育った4人の青年たちは、その掃きだめのような場所から逃れるために歌手を目指す。コネも金もない彼らだが、天性の歌声と曲作りの才能、そして素晴らしいチームワークが生んだ最高のハーモニーがあった。やがて彼らは「ザ・フォー・シーズンズ」というバンドを結成し、瞬く間にトップスターの座に就くが…。(シネマトゥデイ)

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