調布シネマガジン

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舞妓はレディ
独特の感性で作品を生み出し続ける周防正行監督作品。とある田舎娘が京都で舞妓になるまでの成長物語だ。主演の上白石萌音はなんと800名にのぼる応募者の中から選ばれたそう。新進女優のまわりを固めるのは長谷川博己、富司純子、田畑智子、草刈民代、竹中直人、渡辺えり、岸部一徳…他にもちょい役まで含めたら素晴らしい俳優陣が出演している。「ま~いこ~はれでぃ~」というフレーズがひたすら頭のなかでリフレインする作品だ。
舞妓はレディ01
始まってすぐに驚いたのはこの作品が微妙にミュージカル風だったこと。微妙にというのは、要するに全編を歌いまくると言うよりは、所々で歌っているだけだからだ。これって結局「舞妓はレディ→マイコハレディ→マイフェアレディ」ってことなんだろうか…。はっきり言ってミュージカルとしてこの作品を見たら別に大したものじゃない。だがそれでも冒頭で上白石萌音が歌うシーンでは、その歌の巧さに聴き入ってしまったのも事実だ。
舞妓はレディ03
両親を早くに亡くした春子(上白石萌音)は鹿児島弁ネイティブの祖母と津軽弁ネイティブの祖父に育てられ、両方を操れる田舎娘だ。そんな彼女が亡き母と同じく舞妓を目指すべく京都にやって来る。失礼ながらまだ垢抜けない上に、まん丸ぷっくりでふと眉毛の上白石萌音の顔は素朴な田舎娘にピッタリとしか言いようがない。しかしだからこそ、一生懸命京言葉を覚え、修行に励む彼女の姿をまるで親のような視線で見つめてしまう。
舞妓はレディ02
厳しい修行のストレスで言葉が泣き声すら出せなくなる彼女を優しく見守る千春(富司純子)や京野(長谷川博己)や、それでも舞妓に大切な心を厳しい言葉で伝える里春(草刈民代)。彼女たちが小春にかける想いはこのドラマの核心となる部分なのだが、実はそれは観客には早々に明かされる。もちろん伏線的に。つまり小春の成長を登場人物たちと同じ目線、想いで見守る事で感動を共有できるというワケだ。
舞妓はレディ04
小春がやっと舞妓さんになり、初めて白粉を塗り、髪を結い、きれいな着物に包まれた姿は、それはもう可愛らしい日本人形のようだった。「あら可愛い!」ってなもんなのだ。まだどこか違和感を感じる京言葉や所作は正に初々しいという言葉がぴったりであり、それは富司純子や草刈民代を前にした上白石萌音という女優そのものに等しい。もしかしたら私達はこの作品で、かつての宮崎あおいや蒼井優が登場した時と同じ光景を目にしているのかもしれない。若干16歳の上白石萌音はきっと若手女優としてこの後ブレイクしていくに違いないだろう。

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ストーリー:古都・京都。お茶屋・万寿楽にある夜、絶対に舞妓になりたいと少女・春子(上白石萌音)が押し掛けてくる。春子は必死で頼み込むが、誰も相手にしようとしない。ところが偶然その様子を目にした言語学者の「センセ」こと京野(長谷川博己)が、鹿児島弁と津軽弁が混ざった彼女に関心を寄せたことから、晴れて万寿楽の仕込み(見習い)になる春子だったが…。(シネマトゥデイ)

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