調布シネマガジン

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謝罪の王様

『舞妓 Haaaan!!!』『なくもんか』に続いて水田伸生監督、宮藤官九郎脚本、阿部サダヲ主演のトリオが送るコメディ映画。酷い作品だという話を聞いていたのだけれど、観始めて半分ぐらいまでは「何で?」としか思えなかった。が、後半になってからその評価に納得。宮藤官九郎の悪い癖というか悪ノリというか、観客置いてけぼりの自分たちだけオモシロイと思ってる自慰映画になってしまっていた。主人公は謝罪師という変わった職業で、とにかく謝ることでトラブルを解決してしまおうという男・黒島譲。

冒頭彼の顧客として典子(井上真央)が登場し、その後、黒島の助手となって物語が進んでいくというのはよくあるパターンだ。ヤクザの怒りをおさめたり、セクハラ訴訟を示談に持ち込んだりと、謝罪のコツや方法を説明しながらそれを顧客に実践させたり、それが思うように行かなかったりという展開は結構面白い。随所随所にクドカンらしいボケとツッコミも散りばめられてるしね。ところが、とある映画監督がエキストラに使った男のことが国際問題に発展して行く辺りからどんどんつまらなくなっていく。

外国と日本の文化の差、それが謝罪の方法の違いにもつながるという話しなんだが、そんなのは今更ネタにするまでもなく当たり前で、世界中どこでも土下座が通じると思ってる黒島の設定自体があり得なすぎる。更に日本の土下座はその国では最大の侮辱を意味し、その国の最大の謝罪の言葉が日本語でいうところの「ワキ毛ボーボー自由の女神!」だそうで、そんなのを真剣にかつ延々と続けるラストなど全く意味が解らない。そもそもそこをネタにして面白いと思う感覚がどうかしてる。

今回はもちろん架空の国(といっても明らかにブータンがモデル)だが、他国の言葉の音が日本の言葉の音になおすと滑稽なことは確かにある。でもそこを誇張して、物語の落とし所とするなんてのは下衆だ。飲み会で酔っ払って話してる与太話じゃないのだから。何故か最後にE-Girlsや子供たちのPVを流す演出に至ってはもはや映画ですらない。物語中にEXILEのメンバーが出ているのでどうやら彼等の属するLDHの連中が登場しているのだろうが、こんなやり方は映画にもLDHにもマイナスにしかならないよ。東宝のプロデューサーは猛省すべきだ。

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ストーリー:依頼者たちに代わって謝ることで、彼らが抱える多種多彩なトラブルを収束する東京謝罪センター所長、黒島譲(阿部サダヲ)。ヤクザの車と追突事故を起こし、法外な賠償金の支払いを迫られていた帰国子女・典子(井上真央)は、彼に助けられたのがきっかけでセンターのアシスタントとなる。二人は、セクハラで窮地に陥った下着メーカー社員の沼田(岡田将生)、あるエキストラの起用で外交問題を起こしてしまった映画プロデューサー・和田(荒川良々)など、さまざまな顧客に降り掛かる問題を謝罪で解決していく。(シネマトゥデイ)

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