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超高速!参勤交代

福島のいわきにある湯長谷藩が僅か5日で参勤交代を命じられるという、文字通り超高速参勤交代する姿をコミカルに描いた時代劇。主人公の湯長谷藩藩主・内藤政醇を演じるのは佐々木蔵之介だ。劇場予告編を観た時から、あまりのバカバカしさがとても気に入って楽しみにしていたのだが、これが単なるコメディ映画ではなく、笑いあり感動ありで結構面白かった。そもそも参勤交代は1年おきに全ての大名が江戸に出仕する仕組で、莫大な費用を使わせることで諸藩の氾濫を未然に防ぐのだってことは、小学校の歴史で習った通り。

ところがこの湯長谷藩、その参勤交代から久々に地元に帰ってきたその日に幕府から再度5日以内に参勤交代せよと無理難題をふっかけられる。でも金は使い果たして全くない!そこで彼等は走って江戸に向かい、宿場を通る時だけ大名行列を用意するという奇策に打って出るわけ。随所に散りばめられた笑いのエッセンスは、佐々木蔵之介や西村雅彦、伊原剛志、寺脇康文、六角精児、上地雄輔、柄本時生といった芸達者だけど真面目な匂いがプンプンする役者が演じることで余計に笑える。

今挙げた役者以外にも、将軍を市川猿之助、老中筆頭を石橋蓮司、老中を陣内孝則といったベテランがそれぞれのキャラを見事に立たせてくれている。総じて言えばベタなお話なんだけど、この個性的なキャラたちが生き生きと立ちまわることで、おかしな予定調和を感じさせないんだよね。内藤が気骨ある田舎大名って設定は特に生きていて、それ故に家臣が皆武芸が達者だったり知恵者だったりすることが素直に納得できるんだ。その内藤はラストで将軍にこの参勤交代に関してキッチリ意見を言う。

それに対して将軍が返す言葉が洒落てたなぁ。「政を疎かにしていわきの土を汚さぬよう心して励め!」って言うんだけど、当に今の世の中に対するメッセージを将軍に言わせてるんだよね。それも福島県のいわきってさ(苦笑)時代劇というと重いと思う人も多いかもしれないけれど、のほほ~んとした福島弁?で進む物語は気楽に楽しめる娯楽作品としてとても良く出来ていると思う。

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ストーリー:8代将軍・徳川吉宗の治世下、東北の小藩・湯長谷藩は幕府から突然、通常でも8日かかり、さらに莫大(ばくだい)な費用を要する参勤交代をわずか5日で行うよう命じられる。それは藩にある金山を狙う老中・松平信祝(陣内孝則)の謀略で、弱小貧乏藩には無茶苦茶な話だった。藩主・内藤政醇(佐々木蔵之介)は困惑しつつも、知恵を絞って参勤交代を完遂させようと作戦を練る。(シネマトゥデイ)

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