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円卓 こっこ、ひと夏のイマジン

久しぶりに舞台挨拶付き試写会に参加してきた。しっかし芦田愛菜ちゃんほんとちっこいね。顔なんて小顔過ぎて隣にいた青山美郷ちゃんが可哀想なぐらい…(苦笑)さて、俺はドラマやら映画「うさぎドロップ」より「パシフィック・リム」での芦田愛菜の演技に痺れたクチなんだけど、この子はホント天才だわ。いやもちろん努力はしているんだと思う。でもね、同年代の子達でここまで出来る子はいないよ。そんな愛菜ちゃんが今回演じるの「うっさいボケ!」が口癖の大阪の小学3年生。

ちなみに最初に書いておくけれど、愛菜ちゃんが主演しているからといっても全然子供の映画じゃない。というかコレはむしろ大人が見る映画で、公式サイトにある「小学3年生を経験した全ての大人たちへ―」が正解。とにかく愛菜ちゃん演じる渦原琴子、通称こっこは正に俺たち大人がかつてそうだった子供のアイコンといってもいいかもしれない。“普通”が嫌いで自分が知らないこと、興味あることを秘密のジャポニカ学習帳に書き留める。友達が眼帯をすれば自分もし、友達が不整脈になれば自分もなる。

もちろんこっこは目は悪くないし、不整脈でもない。でもさ、子供の頃って骨折してギプスしてる子とかやけに格好良く見えなかった?友だちに囲まれて「痛い?」とか聞かれるのが羨ましくなかった?風邪で熱をだすと、なんだか自分が物語の主人公になったみたいでちょっぴり嬉しくなかった?俺はこっこの気持ちがめちゃくちゃ良く解るし、だから彼女の行動がとてもノスタルジックで面白くて嬉しくて気持ちよかった。ただそんなこっこの行動は時として人を傷つけてしまうことがあるんだね。

例えば同じ団地のぽっさんは吃音の男の子。でも例によってこっこにとってはそれはとてもカッコいいと映っている。そこで「吃音てカッコいい」と言ってしまって先生に怒られたらしい。こっこには何で怒られるか解らないんだけど、そりゃだめだよね。そこでおじいちゃん(平幹二朗)の教えてくれた“イマジン”という単語が登場するんだ。つまり大人になれば自分の言ったことで相手がどう思うのかを“イマジン”できるのだけれど、子供にそんな理屈は解らないってこと。

おじいちゃんはこうも言う。「自分の言ったことには責任を持たなくてはいけない。」俺は思うんだけど、昔はこっこが一杯いたしおじいちゃんも一杯いた、でも今はこっこもおじいちゃんも本当に少なくなってしまったんじゃないかな。こんな当たり前のことを映画という手段を使って伝えなくてはならないほど、今はその“常識”が崩れているのかもしれない。懐古趣味と笑わば笑え、でも笑いとノスタルジーに包まれたこの映画は、自分自身の今をを見つめなおす機会をくれたような気がする。

久々に良い作品だったけど、強いて欠点をあげるなら1時間53分はちょっと長いかもしれないということと、早口の大阪弁が聞き取れない部分があったところかな(笑)

映画 公式サイト 映画

ストーリー:大阪の団地で祖父母と両親、そして三つ子の姉たちと暮らす小学3年生の渦原琴子、通称こっこ(芦田愛菜)は、大家族の温かな愛情に包まれながらいつも不満だらけで、孤独に憧れていた。家と学校という限定された世界の中でいろいろなことに悩み、考えるこっこは、祖父・石太(平幹二朗)が教えてくれたイマジンという言葉を胸に少しずつ成長していく。(シネマトゥデイ)

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