調布シネマガジン

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オー!ファーザー

昨年のちちぶ映画祭にノミネートされ観客賞を受賞した藤井道人監督手により、人気作家・伊坂幸太郎の同名作品が映画化。今まで伊坂作品と言えば中村義洋監督と相場が決まっていたし、何より中村監督ほど伊坂作品の良さを引き出せる監督は他にはいないと思う。しかも主演の岡田将生は過去「重力ピエロ」「アヒルと鴨のコインロッカー」の二作品に出演していて、伊坂原作の映画は良く理解しているはず。つまり、この作品の善し悪しは藤井監督次第だと思うんだよね。

で、結果から言うと「まあまあ」という所かな。伊坂作品の常として、非常に些末な伏線がラストで一気に集約してくる流れがあるので、どんなお話なのかを簡潔に書く事はまず不可能。従ってここでは何も触れないけれど、割と原作に忠実な物語の流れにはなっていたと思う。そう、ラストの友人・鱒二の処遇の部分がちょっと違った程度かな。んじゃ何故「まあまあな」のか。難しい所なんだが、伊坂作品らしい空気感が今ひとつだと感じるんだ。

例えば、4人の父親と子供の関係という一風変わった設定の中で、どうもそこに必要以上に親子の情愛を絡ませ過ぎに思える。いや実際に伊坂さんの言いたい事はそうなのかもしれないけど、演出上はもっと抑えてもいいように思う。特にクライマックスの脱出シーンなんかはね。少なくとも俺は小説で読んでいる時に伊坂作品にそこまでのドラマチックさは感じない。むしろ虚をつかれた驚きから来るカタルシスの方が大きいと思っているんだ。

ネット上を見てみるとかなり批判的な批評もいくつか目にしたけれど、大抵は張り巡らされた伏線の回収の仕方と、クライマックスの事件の解決法がお気に召さないらしい。確かに幾つかの伏線に関しては例えば「え?あれはどうなったの?」とか「あの部分なんにも触れずに終わっちゃった…」とか思う部分はある。でも原作でも触れられてなかったりする部分は監督のせいにするのは酷じゃないかと思った。

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ストーリー:大学教師の悟(佐野史郎)、ギャンブラーの鷹(河原雅彦)、体育教師である勲(宮川大輔)、元ホストの葵(村上淳)と父親を自称する男4人と同居する高校生の由紀夫(岡田将生)。何かと干渉してくる父親たちをわずらわしいと感じてしまう中、彼は何者かに監禁されてしまう。悟、鷹、勲、葵は、一致団結して由紀夫を救出しようとするが…。(シネマトゥデイ)

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