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8月の家族たち
アカデミー賞ではメリル・ストリープが主演女優賞、ジュリア・ロバーツが助演女優賞にノミネートされ、元となった舞台はピューリッツァー賞とトニー賞を受賞しているそうな。この2人以外にもユアン・マクレガー、アビゲイル・ブレスリン、クリス・クーパー、ベネディクト・カンバーバッチなどなど名優勢揃いと言った感じで、そりゃもう期待を裏切らない素晴らしい作品だった。というかね、何を置いてもメリルだよ。彼女が大女優であることは誰も異論はないと思うが、相変わらず凄いというか圧倒されっぱなし。

彼女はとある家族の母親で初期の口腔癌に侵され薬でハイ状態になってるという、一体これどうやって演じるんだ?といった役どころ。難しい役にもかかわらず、母として女性としての心の葛藤や想いを見事なほどに表現しきっている。というかもう俺の拙い表現では伝えきれない心の様が伝わってくる。夫のベバリー(サム・シェパード)が失踪し自殺したあたりから家族がバイオレット(メリル・ストリープ)の家に集まり始め物語は動き出すんだが、葬式後の食事会のシーンが特に印象深かった。

彼女が叩きつけるようにまくし立てる言葉は鋭く、家族の心を次々と抉る。当然ながら家族と言っても普段一緒に生活しているわけではないし、それぞれにもちろん秘密もある。心に抱いた想いが行動となって現れるものの、母にはすべてお見通しと言った具合だ。それにただ一人立ち向かう存在として長女バーバラ(ジュリア・ロバーツ)の存在があるのだけれど、俺には彼女は正に母のコピーに見えた。「君は美しいし、聡明だし、優しい、でもムカつくんだよ!」とは彼女の旦那の劇中のセリフ(うろ覚え)だが、まさにそのままで、何故そんなことを言う必要があるの?ってなことを平気で言ってしまう。

ま、彼女はそれで結構自己嫌悪に陥っているようにも見受けられたのだけど。結局何がどうあろうと母娘は母娘でそこからは逃れられないし、自分を形作ったのは親だというのは紛れもない真実なんだよね。実際サラリとだけどバイオレットも劇中であるエピソードとともにそう言っているし。もちろん世の中こんな家族ばかりじゃない…というかむしろこちらのほうが特殊だとは思うけれど、家族だから全てのベクトルが同じであり、みんな仲良くできるというのも違うわけで。洋の東西を問わず、家族の真実の一つのパターンがリアルに描き出された作品だったと思う。

映画 公式サイト 映画

ストーリー:オクラホマの片田舎に住む母親バイオレット(メリル・ストリープ)と、父親がこつぜんと姿を消したことで集まった3姉妹。一癖ある母バイオレットは病を患い、長女のバーバラ(ジュリア・ロバーツ)は夫(ユアン・マクレガー)の浮気と娘(アビゲイル・ブレスリン)の反抗期に悩んでいた。一方、次女アイヴィー(ジュリアンヌ・ニコルソン)はひそかな恋に胸を躍らせており、三女カレン(ジュリエット・ルイス)は家族の危機に婚約者を伴い帰宅した。(シネマトゥデイより)

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