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そこのみにて光輝く
静かなラストに未来への希望と光を観て涙が頬を伝わった。素晴らしい作品だと思う。原作は「海炭市叙景」の佐藤泰志、監督は「オカンの嫁入り」の呉美保、主演は今旬の綾野剛とヒロインに池脇千鶴だ。仕事の事故が原因で刹那的、虚無的な毎日を過ごしている主人公・達夫(綾野剛)が、ある日拓児という青年と知り合う。そして彼の家に遊びに行くとそこでその姉・千夏(池脇千鶴)と運命の出会いが待っていたのだった。これがもう文字通り運命の出会いで、それは甘酸っぱい恋物語何かとは完全に一線を画している。

徐々に徐々に惹かれ合って行く2人の姿には変なもどかしさはなくあくまでもリアル。もちろん甘酸っぱい女子の恋もそれはそれでリアルだろうが、思い通りにならない事だらけの人生の中で、自分の心の穴をお互いに埋め合えるピースとも言うべき存在を見つけられることは恋愛を超越していると思う。お互いを求め合いセックスする2人を見ていると、それは単なる性欲などではなく、体と心が一つになることの本当の意味、正しく神が世界に男女を作った真の意味がそこに現れているようにすら思えた。

「海炭市叙景」でもそうだったけれど、人が生きるという事に対してまっすぐに向き合い見つめ描かれる物語というのは、圧倒的な説得力をもち、違う時間軸や空間に居ながらにして魂の共感すら抱かずにいられない。映画ってホントすげえ。にしても「そこのみにて光輝く」とは一体どういう意味なんだろう。達夫は千夏の側が、千夏は達夫の側が、お互いが光り輝くにはお互いが必要だってことなんだろうか。そんな相手を見つけられた2人を照らしだす朝日の眩しさ、そして照らされる2人を見ていると、心の底からエールを送りたくなるし、彼らの未来を信じずにはいられない。

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