調布シネマガジン

旧LOVE Cinemas 調布 からもっと気楽な映画記事に生まれ変わりました!よろしかったら読んでみてくださいな!


テーマ:
$調布シネマガジン-脳男

あまりにチープな話で眠くなりそうだったが、生田斗真の際立った演技力に救われた感じ。この手の話はハリウッドで作ったらもっとおどろおどろしく、もっとエキセントリックで、もっと派手に出来るのだろうなと思う。例えば被害者の舌を斬るシーンも日本だと引きの画でお茶を濁して終わりだが、向こうだったら切ったモノ位は見せてくるだろう。とにかく中途半端で突っ込みどころが多すぎる。

$調布シネマガジン-脳男01日本の刑事が常に拳銃を携帯していたり、至近距離で爆弾が爆発しても平気だったり、鈴木一郎の体に関してはいくら特定条件下でも無理があったりと、細かいディテールの積み重ねがあまりにアバウト過ぎて、それが結局この話を荒唐無稽なだけの与太話にしてしまっている。その物語の展開だが、松雪泰子演じる精神科医・鷲谷真梨子が生田斗真演じる鈴木一郎という青年の謎を解き明かしていくというもの。

ところが折角の謎解きもある時点である人物が一気に全てを語ってしまうという、一番ツマラナイやり方だ。全部セリフで語らせて回想シーンを被せるなんてのは謎解きでもなんでもない。それもある時突然出てくるのだから、まさに秘密をしゃべるためだけに登場しているわけだ。ところがいい加減面白くない展開なのに最初に書いた通り、生田斗真と周りの俳優の演技力で観れてしまう。

$調布シネマガジン-脳男02感情を一切表に出さず、非常に聡明で、新体位能力に優れるというまるでゴルゴ13のようなキャラに説得力が出るほどの演じっぷりだ。ときおり心の奥底に封じた感情の揺らぎが表情に現れるところなど実に上手い。この若さで目で演技が出来てしまうのだから恐れ入る。一方、松雪泰子はもう安定の演技。この人はまあいつもこんな感じだろう(笑)クールな女医をやらせたらこれほど合う女性は中々いない。

二階堂ふみはエキセントリックなテロリスト役だが、確かに演技は上手いものの、どうしても無理をしているように見えて個人的には気にいらなかった。役が合っていないと思う。ところで刑事・茶屋役、江口洋介のあまりに上滑りしたチープな演技は最近では特筆モノの酷さだ。いや、彼があまりに酷すぎるが故に周りが引き立つという意味では、素晴らしいバイプレイヤーとしての役割を果たしたのかもしれない。(苦笑)

『脳男』公式サイト

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

ストーリー:残忍な手口の無差別連続爆破事件を追う刑事の茶屋(江口洋介)は犯人の居所を突き止めるが、身柄を確保できたのは身元不明の鈴木一郎(生田斗真)だけ。共犯者と見なされた一郎は犯行が常軌を逸したものだったため、精神鑑定を受けることに。担当となった精神科医・鷲谷真梨子(松雪泰子)は感情を表さない一郎に興味を持ち、彼の過去を調べ始めるが……。
(シネマトゥデイ)

いいね!した人  |  コメント(4)  |  リブログ(0)

Cassiusさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります