調布シネマガジン

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4月26日公開のブラッド・ピット主演最新作を一足お先に鑑賞してきた。今回ブラピが扮するのはタイトル通りジャッキー・コーガンという男。“優しく殺す”がモットーの殺し屋だ。物語はとあるチンピラがとあるマフィアの賭場を襲い金を奪う事件から始まる。実はこのシーンが結構長くて、最初は「え?ブラピ主演じゃないっけ?」と勘違いしたのかと思うほど中々彼は出てこない。

$調布シネマガジン-ジャッキー・コーガン01賭場の主マーキー(レイ・リオッタ)は実は賭場を襲った過去を持つ男で、今回強盗が起こった後も、実は黒幕はマーキーではないかと皆は想像するのだった。で、コーガンだ。リチャード・ジェンキンス扮するドライバーと呼ばれるエージェントに真犯人の黒幕を探すように依頼されるのだが、何故か彼はマーキーを殺そうと提案する。すこぶるサクッと殺そうと言う彼の理屈が面白かった。

即ち「人は何をしたかじゃなく、何をしたと周囲に見られているかだ」と。表社会も裏社会も結局はこの一言に凝縮されているわけで、つまりそれは人間社会の中での真実の虚しさとも言えるかもしれない。劇中はブッシュ大統領からオバマ大統領へと変わるタイミング。知っての通り“CHANGE”を掲げて登場したオバマ大統領だったが、現実にはアメリカの経済は未だ上向いてはいない。

$調布シネマガジン-ジャッキー・コーガン02そもそも賭場強盗をした連中も生活が豊かならそんなことはしないワケで、要するにこの作品では裏社会の人間たちを描きながら「オバマよ、お前は結局口ばかりで何もしていないじゃないか」という痛烈な皮肉を飛ばしているように思えた。この物語でコーガンは人を全く信用しない。それは彼に関わった人間に対する彼の態度や行動を観ていればよく解る。信じられるのは自分と金のみなのだ。

しかし誤解を恐れず言うならば、それは殺し屋だけでなく、アメリカ社会では普通の考え方ではないだろうか。もちろん一般人は人は殺さないが(苦笑)ブッシュ政権の新自由主義は体よく言えば競争社会だが、日本にも小泉政権を通じて殺伐とした社会をもたらした一面があるのは否めない。ある種コーガンに対してそれほど違和感なくかれを受け止められてしまう自分が本当のそれで良いのか少し不安になった。

『ジャッキー・コーガン』公式サイト

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ストーリー:「優しく殺す」をモットーにする殺し屋ジャッキー・コーガン(ブラッド・ピット)は、ドライバーと呼ばれるエージェント(リチャード・ジェンキンス)から賭博場強盗の黒幕を捜す依頼を受ける。彼は前科のあるマーキー(レイ・リオッタ)を捜し出したものの、強盗を仕組んだのは別の悪党3人組であることが判明。さまざまな思惑が複雑に絡み合う中、ジャッキーは事件に関わった者を皆殺しにすることを決める。
(シネマトゥデイ)

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