調布シネマガジン

旧LOVE Cinemas 調布 からもっと気楽な映画記事に生まれ変わりました!よろしかったら読んでみてくださいな!


テーマ:
$調布シネマガジン-みなさん、さようなら

『アヒルと鴨のコインロッカー』『ポテチ』の中村義洋監督作品。いやはや面白かった。俺実はこの監督とは本当に相性が悪かった。今でも『チームバチスタの栄光』なんて最低の作品だと思ってる。だけどいつの間にかすっかり相性抜群のファンになってた。主演の濱田岳くんは『ポテチ』に続いての主演で、すっかり中村組の俳優さんだよね。独特の雰囲気を持った大好きな俳優だよ。

$調布シネマガジン-みなさん、さようなら02小学生の時のとある事件が原因で、一生を団地の中で生きようと決意する渡会悟というのが今回の彼の役。おりしも団地がブームになってた頃で、確かに当時の団地だったらずっとそこで生きていけると考えても無理はないかもしれない。簡単に言えば悟の成長物語なんだけど、これが実に共感できる話だった。いや、確かに物語そのものはちょっとファンタジックと言うか非現実的だと思う。

でも例え団地と言う囲いが無かったとしても人は誰でも自分と言う囲いを必ず持っていると思う。そしてそれを打ち破り成長していくものだと思うんだよね。もちろんそれは当然目に見えないものなんだけど、この映画ではその囲いが映像として表現されているのじゃないかと感じた。誰しも子供のままじゃいられないし、変わって行かなくてはならない。でも変わることが怖いのは悟じゃなくても当然だよね。

$調布シネマガジン-みなさん、さようなら01誰でも多かれ少なかれ感じる大人への階段、いつか来た道としての共感に包まれる作品だと思う。それにしてもクソ真面目でズボンの股上をあげてる人物を演じさせたら濱田岳は日本一かもしれない。彼より格好良い役者はたくさんいるけれど、彼ほど人間的な役者は中々いない。彼が演じることで、この非現実的な物語に逆にリアリティが生まれているんだ。ヒロイン役の波留や倉科カナも良かった。

悟より一足先に大人の世界へと旅立つ彼女たち、女性の持つ現実的な側面を上手く表現していたよ。ところで観ていて思ったことが一つ。『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』のオスカー少年は街を旅して成長したけど、悟は閉じこもりながら色々経験して成長した。でも共通しているのは母親の愛情だったんだよね。どんな場合でも母親は子供を見守り続けるし、それは洋の東西を問わず同じだなと実感したな。

『みなさん、さようなら』公式サイト

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

ストーリー:1981年、小学校を卒業した13歳の悟(濱田岳)は、担任教師の静止を振り切り団地の外へ一切出ずに生活していくことを宣言する。才色兼備な隣人の松島(波瑠)にはその無謀な計画は鼻で笑われるが、彼は中学にも行かずに独自の信念に従った生活を確立していく。母親のヒーさん(大塚寧々)は、そんなマイペースな息子の姿を優しく見守っていた。
(シネマトゥデイ)

いいね!した人  |  コメント(4)  |  リブログ(0)

Cassiusさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります