調布シネマガジン

旧LOVE Cinemas 調布 からもっと気楽な映画記事に生まれ変わりました!よろしかったら読んでみてくださいな!


テーマ:
$調布シネマガジン-ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日

アカデミーショー11部門ノミネートの前評判を引っ提げて公開。とても深くて面白い作品だと思ったのだが、事前に煽られ過ぎたせいもあって、今一つ物足りない感覚が残ったのも事実。家族と共に移民すべく船で旅立ったパイたちが、嵐に出会い遭難。救命ボートに生き残った彼とベンガルトラのリチャード・パーカーが227日間にわたって生き延びる姿を描いている。

$調布シネマガジン-ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日02今回もIMAX3Dでの鑑賞だったが、嵐の海の激しい迫力、恐ろしい程に凪いだ海、予告編でも使われているクラゲの光る海面に飛び出るクジラと、もう流石に唸るしかない臨場感だ。ハッキリ言ってこれだけでも観る価値があるというものである。大体どうやって撮影したのだろう?トラにしたって無論野生であるはずがないが、ともに撮影したのだろうし。そんなところにも感心しながら観ていた。

ただ物語に関しては序盤がたるかった。名前の由来を含めてパイの人物の背景が描かれるのだが、これが特に父との関わりも含めて重要であることは解る。しかしやはり早いところ漂流するシークエンスに行って欲しいと思うのが人情じゃないか。ちなみに事前に公式サイトを観ておくとトラの名前リチャード・パーカーの意味が解る。そしてそれを解って観ると、トラの存在の意味が理解できるだろう。

$調布シネマガジン-ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日01生き物は全て他の生命を奪うことによって自身の生命を保っている。このごく当たり前の真実がこの物語では語られるのだが、途中それを示唆するようなシーンがいくつかあった。個人的にはパーカーが海に飛び込み船に戻ろうともがくのを、パイが殺そうとしてためらうシーンが印象深かった。まあ猫が大好きな俺とすれば、ネコ科の最大動物トラがずぶ濡れになりながらパイを見つめる瞳にキュンとしてしまったのだが…(笑)

最後の最後に助けられたパイがベッドの上で語る話はこの物語の核心であり、受けとめかたは様々あるような気がする。が、ちょっとよく解らなかったのは助け出される直前に無人島に漂着するシーンだ。あれはいったいどういう意味だったのだろう。しかも漂着した直後にはメキシコにたどりつくのだから余計に意味が解らなかった。ちょっと、ご都合主義的な話だとは思うが観念的な物語としてはこれで良いのかもしれない。

『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』公式サイト

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

ストーリー:1976年、インドで動物園を経営するパイ(スラージ・シャルマ)の一家はカナダへ移住するため太平洋上を航行中に、嵐に襲われ船が難破してしまう。家族の中で唯一生き残ったパイが命からがら乗り込んだ小さな救命ボートには、シマウマ、ハイエナ、オランウータン、ベンガルトラが乗っていた。ほどなくシマウマたちが死んでいき、ボートにはパイとベンガルトラだけが残る。残り少ない非常食、肉親を失った絶望的な状況に加え、空腹のトラがパイの命を狙っていて……。
(シネマトゥデイ)

いいね!した人  |  コメント(2)  |  リブログ(0)

Cassiusさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります