調布シネマガジン

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$調布シネマガジン-アウェイクニング

『それでも恋するバルセロナ』『ザ・タウン』のレベッカ・ホール主演のホラー映画。ホラーと言ってもイギリス映画らしく実に幻想的でダークな趣がいい。最近だと『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』なんかもそうだったが、ハリウッド産のやたらグロで血が飛び散ったり、音で驚かすだけの作品とは一線を画していると思う。ただオープニングはちょっとした『ゴーストバスターズ』だった。

$調布シネマガジン-アウェイクニング01主人公フローレンス(レベッカ・ホール)は超自然現象を科学の力で解明する才女。女版大槻教授とでもいったら解りやすいかも(笑)そんな彼女がとある寄宿学校の幽霊騒ぎの解明を依頼されるのだが、ここで単なる『ゴーストバスターズ』にならないのがゴシックホラーたる所以だろう。とにかく色彩を落とした映像や、重厚な音楽、そして室内の調度品と、全てが心の不安を誘う。

幽霊の正体を見破ったと思いきや実はそうではなかったという展開は別にそう珍しいものではないが、そこを発端にフローレンスの封印された心の闇に迫っていく作りは中々に迫力を伴っている。ただ共演のドミニク・ウェスト演じるロバートが別の心の闇を抱えているが故に2人が惹かれあうと言うのはすこし安直だろう。第一それ自体が物語に及ぼす影響も殆どなかったりするのだから。

$調布シネマガジン-アウェイクニング02まあ実際問題彼だけでなく、もう一人の男ジャッドや寮母のマウドなどすべての人間か何がしかの闇を抱えていて、その全てがこの寄宿舎に一時に集まったと言う所がミソといえばミソなのだけれど。観ていくうちに「ん?」と思うところが出てきて、しかしそれが一体どうしてそう感じるのか、論理的な説明はつかないけれど気持ちの上では何かに迫っているという感覚に襲われた。

無論最後には全てが明らかになるのだけれど、それはハリウッドホラーのようなハッピーorバッドエンドといった単純さではなく、深い哀しみに包まれながらも次への一歩を踏み出すといったところか。この辺はヨーロッパのホラー映画が得意とするところだと思う。個人的には「じゃあそもそも何で今彼女がそこに来ることになったの?」と今一つ腑に落ちない気持ちが残ったのが惜しいところだ。

『アウェイクニング』公式サイト

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ストーリー:1921年、第1次世界大戦終戦後のイギリス。超自然現象のうそを正確な情報や知識をフル活用し暴くことのできるフローレンス(レベッカ・ホール)は、ある寄宿学校の幽霊騒ぎを調べることに。騒動の理由は生徒のいたずらだったのだが、偶然フローレンスは人知を超えた衝撃的な出来事に見舞われる。そこで学校がクリスマス休暇なのを利用し、寮の調査に乗り出したフローレンスは、少年の亡霊との遭遇をきっかけに、心の奥に眠るある記憶と向き合うことになり……。
(シネマトゥデイ)

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