調布シネマガジン

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$調布シネマガジン-蒲田行進曲

俺のオールタイムベスト3に入る邦画。久しぶりに観たけれど、恐らく今までに30回以上は確実に観ている位気に入っている。言うまでもなく原作はつかこうへいで、脚本も当然本人、監督は深作欣二が務めている。古き良き時代の撮影所を舞台に登場人物がイキイキと描かれ、ユーモアたっぷりの喜劇の流れの中で心にジーンと感動が押し寄せるこの作品は、本当に映画らしい映画だ。

$調布シネマガジン-蒲田行進曲01先日観た『綱引いちゃった』で好演を見せている松坂慶子はこの時30歳の女盛り。とてつもなく美人でスタイル抜群だ。銀ちゃん(風間杜夫)からヤス(平田満)への想いの移り変わりをとても繊細かつ丁寧に表現しているんだけど、それがピークに達したところで見せる平田満との掛け合いでは絶品。小夏という一人の女性の押しつぶされそうな感情を圧倒的な迫力を以て演じていたよ。

銀ちゃんの俺様ぶりはこの作品で重要なポイントだけれど、どうしようもなく我儘ながらも憎めない。それが昔の映画スターで、だからこそヤスは銀ちゃんに男惚れするワケだ。小夏と同じで、銀ちゃん一辺倒だったヤスが本当に彼女を大切に思い始め、それ故に階段落ちのプレッシャーに負けてしまう姿は観ていて本当に切なかった。にしても深作欣二監督の演出は小気味良くていいね。

$調布シネマガジン-蒲田行進曲02感情の高まりに持っていく時もそうだし、邦画史に残る名シーン“階段落ち”ですら、全体を客観的に観るとサクッと終わっている。変時間をかけて盛り上げたり、その盛り上がりを引っ張ったりしないから逆に余韻が深いんだよ。ところでその“階段落ち”。やっぱり何度見ても素晴らしい。撮影している新選組のストーリーからはみ出していても役者魂と銀ちゃんとヤスの魂の絆が垣間見えるんだ。

もちろん俺の中で「銀ちゃん…かっこいい…」は一生忘れられない名台詞になっている。ラストで全てがお芝居でしたというあのオチ。それぞれの人間が職人の仕事をして作り上げる映画そのものを象徴したようなあのラストシーンを観ていると、今のテレビドラマ化したような映画が忘れてしまった何かがある気がしてならない。それにしても今見ると名優がぞろぞろ出てくるのに驚くよ(笑)

『蒲田行進曲』goo映画


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ストーリー:時代劇のメッカ、京都撮影所。人情に篤いが激情家なのが玉にキズの大スター銀ちゃんと、その銀ちゃんに憧れる大部屋俳優のヤス。ある日、ヤスのアパートに銀ちゃんが女優の小夏を連れてやって来た。銀ちゃんの子を身ごもった小夏をスキャンダルになるからとヤスに押し付けに来たのだった……。
(allcinema)

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