調布シネマガジン

旧LOVE Cinemas 調布 からもっと気楽な映画記事に生まれ変わりました!よろしかったら読んでみてくださいな!


テーマ:
$調布シネマガジン-チキンとプラム

マチュー・アマルリック主演作品としては『潜水服は蝶の夢を見る』以来久々に気にいった作品だった。何と元は漫画でその作者であるマルジャン・サトラピとヴァンサン・パロノーによる2作目の共同監督作品にして、初の実写作品だ。物語の流れは一言で言えば死を決意した主人公ナセル・アリ(マチュー・アマルリック)が最期の8日間で振り返る自分の人生を振り返るというもの。

$調布シネマガジン-チキンとプラム01じゃあなんでナセルは死を決意したのか。物語の序盤では音楽家である彼が、自分の納得いくヴァイオリンを手に入れられず、音を奏でることが出来なくなったからとしか描かれていない。やはり音楽家として納得いく演奏が出来ないのは死ぬほど辛いのだろうなんてアバウトに考えていたら!そこにはとてつもなく深い背景が隠されていて、それが日にちを追うごとに明らかになっていく。

ただだからと言って凄く重い話かというと、やはり漫画原作だけあってそうじゃないところが面白い。むしろコミカルでばかばかしい表現は多くて思わず笑ってしまうのだ。例えばソフィア・ローレンが大好きだと言えば、その超巨乳に顔を埋めるシーンが出てきたりする。何やってんじゃマチュー!俺はといえば思わず『NINE』で超ドヤ顔をしてたソフィアを思い出してしまったよ(苦笑)

$調布シネマガジン-チキンとプラム02修業時代に知り合ったイラーヌとの成就しなかった恋は、短くも濃厚で、ナセルが音楽家として大成したのは彼女のおかげと言っていい。良く芸人さんは色恋も芸の肥やしなんて言うけれどまさにそれを地で行っていた訳だけど、誤算だったのは彼女を忘れられなかったこと。単純に忘れられないほど熱い恋だったというのもあるけれど、彼が奏でる音楽そのものがイラーヌとの恋の調だったんだね。

途中にアニメーションが挟まったり、ちょっとした特殊効果が使われたり、悪魔が登場したりと深く哀しい愛の物語を表現するにはおおよそ場違いとも思える手法だったけれど、それだけに良くある悲恋物語にならず、メリハリがついた物語に仕上がっていたと思う。マチューの時にエキセントリックで、時に情熱的な演技はちょっとイラン人には見えなかったけど、でも不思議と役にはハマってた。

『チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~』公式サイト

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

ストーリー:愛用のバイオリンを壊された音楽家ナセル・アリ(マチュー・アマルリック)は、代わりのバイオリンを探したが見つからず、とうとう死ぬことにした。ベッドに横たわったナセル・アリは人生を追想する。修行の日々から人気者だった時代、大好きなソフィア・ローレンとチキンのプラム煮、そして成就しなかった恋。数々の思い出がナセル・アリの脳裏によみがえる。
(シネマトゥデイ)

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

Cassiusさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります