調布シネマガジン

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$調布シネマガジン-レイキャビク

裕木奈江が出演するアイスランドのホラー映画と聞いて観たかったものの、公開当時はスケジュールの都合でスルーした作品。で、結論から言うとスルーして良かったなと(笑)ちなみにマサカーは当然日本語のそれとは意味が違って「MASSACRE」と書いて皆殺しとか虐殺って意味。レイキャヴィクはアイスランドの首都で、要はそこにホエール・ウォッチングに来た観光客がとんだ災難に遭遇するって話。

$調布シネマガジン-レイキャビク01しかしそれにしても怖くもなければ気持ち悪くもない。ホラーにもスプラッターにもなってない中途半端な作品だったな。世界的な反捕鯨の潮流の中で失業したクジラ漁師の一家が、「漁して何ぼの俺らからクジラを取り上げといて、それで観光とかざけんじゃねぇ!ぶっ殺してやる!」ってことなんだけど、だったらもっとトコトンまで理不尽さを追求しないと全く驚きがないよ。

とことんまで理不尽大魔王になって、死にたくない死にたくないと懇願するところをズタズタに苦しめて最終的に殺すぐらいやって欲しい。しかも“殺人鬼と化した漁師一家よりも、ある意味まともな人間の方が怖いぐらいだ”なんていう毒にも薬にもならないような使い古されたメッセージ性を込められてもだから何さとしか言いようがない。そういうのはホラーとして基本的な怖さを出してからにしてくれ。

$調布シネマガジン-レイキャビク02ただ一点面白かったのはラストのシークエンス。自らが襲われてもクジラを守るのか、殺すのかの選択を迫られるんだけど、これがどう見たって襲ってるのはシャチだったりする。でも吐いたセリフが「やめて!絶滅の危機に瀕しているのよ!」だって。しかも結果的にそう言って海に飛び込んで逃げた方は助かるってんだから、これはもう捕鯨大国アイスランドの痛烈な皮肉に他ならないよね。

完全B級映画な本作、基本俺はB級映画も好きなんだけど、大抵の面白い作品には最低限ここだけは良いっていう、ストロングポイントがある。今回のこの作品にはそういう部分が見られないのが致命的だと思った。裕木奈江は相変わらず可愛い女優だと思うけど、こういう作品には不向きだね。息遣いであるとか、緊張感であるとか、泥臭さが全く感じられないから。

『レイキャヴィク・ホエール・ウォッチング・マサカー』公式サイト

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ストーリー:アイスランドの首都レイキャヴィクにホエール・ウォッチングをするために集まった6組の乗客たちを乗せた観光船が出航するが、不慮の事故で突然船長を失い、帰港することができなくなってしまう。そこへ家族経営の捕鯨船が観光客たちに救いの手を差し伸べるが、捕鯨禁止で困窮した一家は殺人鬼となり乗客たちを襲い始める。
(シネマトゥデイ)
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