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$調布シネマガジン-悪の教典

『クローズZERO』『一命』など、様々なジャンルで人気作品を送り出してきた三池崇史監督最新作。誰もが認める人気教師が実は狂気に支配された殺人鬼だったという何とも恐ろしい物語だ。主演の伊藤英明は大人気シリーズ「海猿」のヒーロー役から一転とんでもない役を見事に演じていた。とにかく一切の感情を封印し、まるで虫けらを踏みつぶすがごとく生徒を撃ち殺していく姿は凄い。

$調布シネマガジン-悪の教典01怖いと言うよりとにかく凄いんだよね。ストーリー展開上では伊藤演じる蓮見先生を愛し肉体関係まで持つほど愛した女生徒や、高校生らしい純粋な恋愛といった、観ている方の感情を刺激する要素がたくさん出てくる。そんな彼らが殺される瞬間まで現実を信じられないままに蓮見に命乞いをするのに、まったくそれに心動かされることなく無表情に撃ち殺すんだよ。

蓮見の黒目が全く動かないんだけど、実は俺はこんな目を以前観たことがある。それは1975年公開のスティーヴン・スピルバーグ監督作『ジョーズ』に登場するホオジロザメの目なんだ。一切の感情を持たない完全なる殺人鬼、殺人に快楽を求めるわけでもなく、本人なりの哲学があるワケでもない。人を殺すことが手段ではなく目的にしかなっていない恐ろしさは、一切の希望を打ち砕くよね。

$調布シネマガジン-悪の教典02伊藤英明だけでなく『ヒミズ』でベネチア国際映画祭新人俳優賞を受賞した二階堂ふみと染谷将太、更には林遣都といった若手の良い俳優も出演している。彼らは本当に上手くて、特に今回は林遣都の死に様なんか見どころだと思ったよ。ただ、蓮見にサクサク殺される他の一般生徒たち、これがちょっと弱かったかな。こういう作品て、殺す側だけじゃなくて殺される側にも力が求められると思う。

といっても伊藤英明が凄すぎるんだけど。韓国映画の『チェイサー』のような衝撃でありながら、でもどこかポップでエンタテインメントなテイストに仕上げてくるのは三池流なんだろうね。監督は自分が楽しんで好きなように撮ってるだけで、好きでも嫌いでも観る人が好きなように感じてくれれば良いと言っていたけど、ホント大嫌いな人はいそうだ(笑)俺は大好きだけど。

『悪の教典』公式サイト

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ストーリー:ハスミンというニックネームで呼ばれ、生徒たちから圧倒的な人気と支持を集める高校教師・蓮実聖司(伊藤英明)。生徒だけでなく、ほかの教師や保護者も一目を置く模範的な教師だったが、その正体は他人への共感や良心を持っていない反社会性人格障害者であった。学校と自身に降り掛かったトラブルや障害を取り除くために、平然と殺人を犯しては校内での地位を強固なものにしていく蓮実。しかし、ささいなミスから自身の凶行が知られそうになってしまう。それを隠そうと悩んだ彼が導き出した答えは、クラスの生徒全員を殺すことだった。
(シネマトゥデイ)
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