調布シネマガジン

旧LOVE Cinemas 調布 からもっと気楽な映画記事に生まれ変わりました!よろしかったら読んでみてくださいな!


テーマ:
$調布シネマガジン

スーザン・ヒルの小説「黒衣の女 ある亡霊の物語」を実写化したホラー映画。19世紀末のイギリスを舞台にした雰囲気そのものがもうおどろおどろしくて雰囲気満点だったよ。演じているのはハリポタでお馴染みのダニエル・ラドクリフ。これが思いのほか好演だった。ちょっと無精ヒゲをのばしていて、しかも今回は息子もいる弁護士と言う役柄。がらりとイメチェンに成功してるね。

$調布シネマガジン満ち潮になると家までの道が海に消えるという、まるでモン・サン=ミシェルみたいな洋館で、今は亡き主人の遺言を探すってのが主人公アーサーの仕事。昼間でも薄暗く、霊感がなくたって人ならざるものの存在を感じざるを得ないような家なんだが、ここが結構怖い。一昔前、『リング』の頃のジャパニーズホラーが持っていた、人間が原初から持つ闇への恐怖を刺激する演出が素晴らしかった。

グロい映像や、やたら大きい音で驚かせるのが怖さと勘違いしてるホラーとは一線を画しているね。もちろん家の主人が亡くなったのには理由があるし、そこに秘められた謎は近隣の村までも巻き込んでいる。見ていて途中までは全くそれが解らないんだけど、だからこそその謎に惹き付けられる。ゆっくりと絡んだ糸を解きほぐすように明らかにされるストーリー展開は中々秀逸だった。

$調布シネマガジン敢えてちょっとだけ書くなら親子の愛の物語でもあるんだよ。特にアーサーは息子が生まれるときに妻を亡くしているんだけど、そのあたりも結構重要ポイント。この親子の愛って部分に関して言うと、どことなくギルレモ・デル・トロ監督の『永遠のこどもたち』にテイストが似ている気もしたんだよね。無論ストーリーは全く違うんだけど。残念だったのは終盤ちょっと話に無理を感じたこと。

結構畳み掛けるように話が一気に進むんだけど「え?」と感じる部分が見られたのよ。折角そこまでゆっくり丁寧に描いて来たんだけどね…。エンディングはハッピーともバッドとも取れると思う。その辺も『永遠のこどもたち』を思い出させられたよ。俺はハッピーエンドと信じたいけどね。共演のキアラン・ハインズの事態を客観視しながらも巻き込まれていく好演も注目です。

12月1日(土)新宿ピカデリー他全国ロードショー

『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』公式サイト

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
いいね!した人  |  コメント(4)  |  リブログ(0)

Cassiusさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります