調布シネマガジン

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実は『劇場版 TIGER & BUNNY -The Beginning-』と同日に鑑賞したのだけれど、あちらのヒロインで人気キャラのブルーローズ役をやっている声優・寿美菜子がこちらでは主人公・浜路をやっていたりする。当たり前だけど声優の化け具合の素晴らしさにはホント感心させられるな。浜路は山で育って猟師をやっている女の子。祖父の死で江戸にすむ兄・道節の元にやってくる。

$調布シネマガジンちなみに元の小説は「伏 贋作・里見八犬伝」といって、有名な「南総里見八犬伝」からインスパイアされた作品。何が違うのかといえば伏姫が犬の八房と交わって人間と犬の間の子が生まれてしまったという点で、この犬と人間の血を引く者を伏と言うのだそうな。江戸に出てきた浜路は偶然にもこの伏である信乃と文字通り運命的な出会いをし、伏との関わりの中で成長していく。

観て直ぐに思い出したのは『おおかみこどもの雨と雪』。狼と犬の違いはあれども基本的に人でありながら人ならざるものが人間界で生きる難しさ、そして親が子を思う気持ちと言うのは全く同じだったと思う。浜路の祖父は猟師であるが故に獲物と“おあいこ”であれと彼女に教えるんだけど、その根本にあるのはこの世に生きる者は他者の命を糧にしているということなんだよね。

$調布シネマガジンむしろ人間の生珠(いきだま)を食べないと生きていけない伏たちは、自らも血を引いている人間そのものを殺さなくては生きていけないのだから、ある意味俺たち人間よりも哀しい存在だと言える。リアル江戸時代ではなくパラレルワールド的な世界観を表現した色彩豊かな映像は素晴らしく美しく、キャラクター造形も判り易さが良く現れていて非常に観やすかったよ。

ただちょっと解りにくかったのが浜路の恋心かなぁ。信乃との関係は単なる好き嫌いの域を超えた魂としての繋がり合いであって欲しいし、実際そういうエンディングになってはいた。でも実際に話しているセリフは必ずしもそうじゃなくて…。彼女が1人の伏を退治したことで生じた心の変化が、信乃との関係に与えた影響がどうも見えにくい気がしたのよね。テレビで長めの方が表現しきれたかもな。

『伏 鉄砲娘の捕物帳』公式サイト

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