調布シネマガジン

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指揮者・小林研一郎が企画したコンサートに密着したドキュメンタリー。ただしそのコンサートとは障害のある演奏家を「コバケンとその仲間たちオーケストラ」に加えてのものだったのでした。ちょっと意外だったのは、本作の中心となるのは小林研一郎だけでなく、このドキュメンタリーの映像の半分ほどを「ビリーブクルー」という9人の知的障害をのある撮影クルーたちが撮ったこと。

$調布シネマガジンこの「ビリーブクルー」とは、元々スペシャルオリンピクスの記録のために誕生したそうなんだけど、恥ずかしながら俺はスペシャルオリンピクスの存在自体を今回初めて知ったんだよね。スペシャルオリンピクスとは知的障害者のオリンピックのこと。劇中では小林氏だけでなく、彼らの本義であるスペシャルオリンピクスの出場者たちにも密着してその様子を紹介していたな。

さまざまなシチュエーションが映し出されるんだけど、大きく俺の印象に残ったのは3つ。一つはやはりスペシャルオリンピクスだね。一言でいうと知的障害者と呼ばれる人たちに対する印象が全く変わったよ。と言うか障害って何を指して言うんだろうと思った。確かに見た目には判る。でも話す内容は別に全く普通だったりするんだ。というよりアホな受け答えする街の若者より全然立派。

$調布シネマガジンもう一つは被災地を訪れた小林氏に密着したシーン。音楽家らしく学校の音楽室のピアノを弾きながら、もう二度と使われることのないその部屋で子供たちに思いを馳せていた。音楽家らしい感性で、失われた多くの魂に思いを馳せている姿に思わず胸が熱くなったよ。そして、一番心に響いたのが藤間中学校を訪れるシーン。じっと箏曲部の琴の音に耳を傾ける小林氏。

息と言う字は自分の心と書く、演奏には呼吸が大切だと説く小林氏の言葉は流石の説得力だったな。被災した生徒たちに優しく語りかける彼の言葉は単純な励ましではなくて、音楽の世界に生きる人間ならではの言葉であり、長く生きてきた人生の先輩としての言葉であり、同郷の士としての言葉。それだけに全てが真実であり真っ直ぐに生徒たちの心に突き刺さったと思う。

『天心の譜』公式サイト

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