調布シネマガジン

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ル・コビュジエとは一体誰ぞや?シネマトゥデイの映画解説によると20世紀を代表する建築家だそうだ。予備知識無しでいきなり観に行ったんで、どんな話なのかサッパリ検討も付かなかったのだけど、要は南アメリカ大陸で唯一ル・コビュジエの設計した邸宅・クルチェット邸を舞台にして、そこの住人とお隣さんとの間に起こったトラブルを描いた作品だった。

$調布シネマガジンオープニングから画面を二分割して右側はハンマーで壁を壊している様子を、左はその壊れる壁を外から映しているという非常にシュールな映像に一気に引き込まれたよ。これから何が起こるんだ?ってワクワクしちゃった(笑)まあ実はこれがトラブルそのものだったんだけど。実はこれ、隣の家のおっさんビクトル(ダニエル・アラオス)がある日突然窓を作り始めた様子だったのね。

問題はその窓がクルチェット邸に向けて作られちゃったってこと。主人のレオナルド(ラファエル・スプレゲルブルド)はもとより嫁さんが「信じられない!」と大騒ぎになる。確かに丸見えになっちゃうのは嫌っちゃ嫌だ。本編のほぼ全てでレオナルドとビクトルのやり取りがひたすら描かれ続けるんだけど、この2人のキャラの対比がこの作品の全てとも言えるんじゃないか。

$調布シネマガジンデザイナーらしく繊細で、嫁に頭の上がらないレオナルドと強面な容姿で、風変わりな言動のビクトル。一見するとレオナルドが被害者のように描かれているんだけど、その見方は徐々に変わってくると思う。実は小心者で自らの力の及ぶ範囲に対しては遜大になるレオナルドは、文字通りクルチェット邸の中だけの内弁慶。ウソと言い訳で固めたような彼がドンドン見苦しく見えてくる所が面白い。

レオナルドの娘がビクトルの表面上でなく内面を見て心許していたのが象徴的で、結局本人は自分のフィルターを通してしか人を見れなくなっているんだよね。だから当然娘とも不仲(苦笑)それにしてもラストシークエンスはちょっとやりきれなかったなぁ。例えどんなわだかまりがあっても人としてやってはいけない一線を越えてしまったレオナルドは、この後一生心安らぐことはないだろうな…。

『ル・コルビュジエの家』公式サイト

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