調布シネマガジン

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第21回PPFスカラシップ作品。このPPFスカラシップってのはその年のPFFアワードで賞を受賞した監督の企画コンペの中から選ばれるんだけど、それだけに例年面白い作品が多くて俺は毎年楽しみにしてるんだ。第19回の『川の底からこんにちは』の石井裕也監督なんて今じゃすっかり人気監督だしね。でこの作品、またまた特異なシチュエーションで面白い物語が紡がれていたよ。

$調布シネマガジン凄く簡単に言えば周囲との人間関係を拒む生物教師に片思いした女子高生が、モノのはずみでセックスしたらなんとお互いの性器が入れ替わっちゃったという話。男女の中身が入れ替わる話は良く聞くけど実際にモノが入れ替わるって発想がそもそもぶっ飛んでるよね(笑)この作品には4人の登場人物がいるんだけど、奇想天外な話でありながら4人それぞれがキッチリ成長を見せるのが心地いいんだ。

主人公ツブラ(我妻三輪子)は人に恋をし、生物教師マドカ(斉藤陽一郎)は人を拒む。クラスメイトのエン(佐津川愛美)はツブラを好きで、そんなエンのことをマル(染谷将太)は好き。何だこの人間関係の変な連鎖は。拒むマドカの気持ちの源泉はそもそも子供の頃にあるのだけれど、ツブラの行動によってそれは少しづつ解きほぐされていく。ただそれが普通じゃない。

$調布シネマガジンま、そもそも普通ってなんだって話なんだけどね。性器が入れ替わっていてもある意味セックスでお互いが一つになるという意味ではどっちがどっちでも同じなのかもしれないし。ツブラを演じる我妻さんは若い頃の遠藤久美子そっくりのショートが似合う可愛い子。でもこのとっと中性的なところがまたツブラにぴったりな気がするな。そしてそれはマドカも同じだと思う。

少し厳しかったのは、お互いにその中性的な部分が前面に出てくると、話の展開自体があまりドラマチックにはならず、どちらかと言うと淡々と進んでしまうこと。これはそういう作品だから仕方ないのだけれど、もうちょっとストーリーに抑揚があった方が見やすいのは事実だと思う。まあいずれにしても木村承子監督はまだ26歳。これからも個性的な作品を見せて欲しい。

『恋に到る病』公式サイト

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